校長室
【第六話】超能力の可能性、超能力の危険性
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同時刻 迅竜 格納庫 「第三世代機――セラフィムを手掛けた今見ると……歪さが際立つわね。少しでも補っていかないと」 竜シリーズを見上げながらイーリャ・アカーシ(いーりゃ・あかーし)は呟いた。 急遽入った救援要請に駆けつける為、移動しながら急ピッチで竜シリーズの改修が行われている最中だ。 「これで良し……っと!」 イーリャを手伝うジヴァ・アカーシ(じう゛ぁ・あかーし)もヴォーランで改修作業にあたっていた。 ヴォーランの装備である銃剣付きビームアサルトライフルを禽竜に持たせたジヴァ。 現在は同じく鎧竜に装備されていたショルダーキャノンを鎧竜へと取り付けているところだ。 「良し! こっちもできたぞ!」 猿渡 剛利(さわたり・たけとし)も声を上げた。 彼のチームは剣竜の改修担当だ。 「なかなか無茶な要求だったが、ま、クライアントの要望は叶えるのが技術者の矜持ってもんよ」 達成感に満ちた顔で言うのは三船 甲斐(みふね・かい)だ。 エメラダ・アンバーアイ(えめらだ・あんばーあい)、佐倉 薫(さくら・かおる)の作業も既に終了している。 そのおかげか、新たな姿となった剣竜が屹立している。 竜の名を冠する機体の強化。 その作業は着々と進みつつある。