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【第十一話】最終局面へのカウントダウン、【第十二話(最終話)】この蒼空に生きる命のために

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【第十一話】最終局面へのカウントダウン、【第十二話(最終話)】この蒼空に生きる命のために

リアクション

 同時刻 パラミタ上空 パラミタ外縁
 
『変型パターンが四つも……。どうやら貴方方は私の想像以上のようだ』
 驚き、あるいは、焦っているようで。
 それでもスミスはどこか楽しげに言う。
 
『ですが、この戦いももう終わりです。――ご覧ください』
 遥か彼方から飛来する無数の物体。
 それがミサイル――核弾頭を搭載したものだと迅竜機甲師団の面々が理解した時。
 既にミサイルはパラミタに最接近している。
 
 パラミタで作られた機械でなければ、パラミタに拒絶させる。
 そのルールはしっかりと適用された。
 だが、何の問題も無い。
 
 パラミタ外縁で起爆したミサイル、もといそれに搭載された核弾頭は凄まじい破壊力を叩きつけた。
 次々に起爆したミサイルにより西シャンバラは破壊され、そのダメージはパラミタ全土へと波及していく。
 そして遂にパラミタそのものも砕け、崩壊した。
 
『どうやら、私の一人勝ちのようですね』
 サイオニック・ドメインで核爆発を防いだらしいグリューヴルムヒェンは無傷だ。
 勝ち誇ったように言うスミスの声が響く中、迅竜機甲師団の面々は絶望的な表情になる。
 
 迅竜機甲師団全員の心が絶望に支配されかけたその時――