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白百合革命(第3回/全4回)

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白百合革命(第3回/全4回)

リアクション


『11.画策』

 パイスが連れてきた人物は、赤を基調とした貴族服を纏った青年だった。
「ようこそ、タルベルト家へ」
 やや顔には疲れが見えていたが、挑戦的な目と口調だった。
 パイスと警備兵達を手で示し、外へ出すと、その人物――シスト・ヴァイシャリーは訪れた契約者達に少し近づいた。
「初めまして。 ご多忙の中、お時間をさいていただきありがとうございます」
「よろしくお願いします」
 と、呼雪とアレナは頭を下げた。
「こんにちは、ミケーレさんからの紹介できました。百合園のネージュです」
 ぺこりとネージュも頭を下げる。
 シストは軽く会釈を返す。
「順番に話を聞こうか」
 座りもせずに、ふてぶてしく言う彼にブリジットは怒り爆発寸前だった。
「あなた、一体何を考えてるの?」
「知ってのとおり、俺はヴァイシャリー家の者だ。領主の家の者として普通の考えを持ち、動いている。学生の君達には俺達の思考回路はわからかいかもしれないが」
「傲慢な物言いね」
 シストを睨みつけながら、ブリジットは話していく。
「サーラから託されたこの指輪、私はラズィーヤに渡すべきだと考えた。彼女は自分の人生をヴァイシャリーの為に犠牲にしてきた真のパトリオットだもの。
 シスト・ヴァイシャリー……あなたは、どうなの?
 サーラが倒れたあの時、あなたはあたふたしていたとしか思えなかった。
 恋人のいる瑠奈に指輪を贈ったり、おかしなことをしたり。
 女1人にあたふたしてるあなたは、ヴァイシャリーの為に何を捧げてきたの? これから何を捧げるの?」
「ラズィーヤ・ヴァイシャリーはヴァイシャリーのことをそこまで考えていない。彼女は家を継ぐことはないし、元々『ヴァイシャリー』ではなく『シャンバラ』を見ている。
 多方面から支持を集めているその才覚は確かなもので、俺の父親も彼女を認め、家を任せている。
 いずれは嫁いでヴァイシャリー家を離れる存在だ。その後もシャンバラの為に生きるだろうが、嫁ぎ先がヴァイシャリーじゃないのなら、その家の領土、領民に人生をささげる姿勢を見せるだろう。
 真にヴァイシャリーのことを考えているのは――これから担っていくのは、彼女じゃない。
 俺達、ヴァイシャリーの名を継ぐ者だ」
 そう言った後、苦虫をかみつぶしたような顔でこう続ける。
「俺は別に、女1人にあたふたしてない」
「私にはそうとしか見えなかった。違うというのなら、これまでのあなたの行動の真意、そしてこのサーラの想いがこもった指輪を『捨てていい』なんて言った理由を、教えてもらおうかしら」
 ブリジットはサーラから渡された指輪を見せながら、厳しい口調で言った。
「俺もサーラも、俺が夏合宿で瑠奈に渡した指輪を探してはいなかった。探す必要はなにもなかった。
 モニカは探していて、サーラと一緒に瑠奈の部屋で発見したんだろう……その“レプリカの指輪”を」
 『指輪があれば瑠奈を助けられるかもしれない』
 サーラが言っていた指輪とは、レプリカではなく、本物の指輪。
 シストの前で声にして言ったのは――彼が持っていることを知っていたから。
 パートナーロストの症状に陥った時、シストに懇願したのは、彼なら、指輪と引き換えに瑠奈を助けるよう交渉が出来るかもしれないと思ったから。
「……サーラは、秘密裏にヴァイシャリー家に仕えている。
 夏合宿の時の『パフォーマンス』については、全て彼女と打ち合わせ済みだった。スキルを使ってまで接近してくる子がいるとは思わなかったが」
 円はあの晩のことを思いだす。
 はっきりとシストの後ろ姿を見たのは、自分の他に1人だけだが。
 少し離れた位置から、沢山の百合園生が瑠奈が男性から指輪を贈られる様子を見ていた。
 そして、彼の名前と素性を自分達に教えたのはサーラだった。
 そのため、瑠奈がヴァイシャリー家の男性から、指輪を贈られたという噂が、広まってしまった。
 そう、それは広まったのではなく、シストが自然に見える形で広まるよう仕組んだのだ。
 指輪を狙う者に『瑠奈がヴァイシャリー家の後継者と思われる男性に特別な指輪を贈られた』と思いこませるために。
「瑠奈にもサーラを通して、それがレプリカであることは教えてある。彼女がヴァイシャリー家に嫁ぐ者として相応しい女性ならば、後日正式にプロポーズをし、その時に本物を贈るとも話してある」
 シストは風見瑠奈を試した。
 レプリカのその指輪の秘密を守る事が出来るかどうか。
 指輪を狙う者がいることに、シスト……だけではなく、シャンバラ古王国時代から続く家や、当時の記憶を持つ者の一部は気付いていた。
 だが、特別な効果のある指輪ではないため、コレクション目的だろうと多くの者が問題視してはいなかった。
 その者の耳に、瑠奈がシストから指輪を受け取ったという噂が入ったのなら。
 瑠奈の元に彼等は交渉に向かうだろう。
 その時、瑠奈は指輪の秘密――いや、シストの秘密。システィ・タルベルトがシストであることを漏らさずに守り切れるか。
 システィの正体が広まってしまったら、彼は学校に通えなくなる。
 女装をして氏名を偽っているからだけではなく、ヴァイシャリー家の後継者の1人である彼の身柄や命を狙う者に、存在を知られてしまうことになるから。
「俺だからというわけではなく、団員を守るため、友達を守るために、彼女はどんな目に遭っても口を割らないだろうと俺は思っていた」
 しかし、シストは瑠奈を試す事が出来なかった。
 瑠奈は指輪とは無関係にダークレッドホールに飛び込み、その先で倒れた。
「俺の正体は瑠奈ではなく、サーラの言動で敵と思われる人物に知られてしまったが、彼女の反応からして、敵の手に落ちて瑠奈が討たれたとも考えられない。
 タルベルト家に指輪と引き換えで瑠奈を助けるという打診もない。だから瑠奈の身柄は敵に渡ってない。彼女はもう……」
「勝手に試そうとして、皆を振り回しただけで、何の成果もえられてないってことね」
 ブリジットがそう言うと、シストは彼女を睨みつけた。
「それで、本物の指輪にどんな価値があるのか知らないけれど、何ものかが狙っているその指輪は、あなたが持っているってことね?」
 睨み返しながら、ブリジットは尋ねた。
 円がブリジットを制しながら、シストに問いかける。
「その指輪、交渉の道具に使えないかな? 相手の望みは指輪なんだと思うし。
 ボク達に今必要なのは、『魔力増幅の杖』なんじゃないかな。これがあればテレポートで、ダークレッドホールに残されている人達の救助が可能になる。
 それを阻むことも、杖を盗んだ理由だろうけれど」
 指輪と杖の交換をもちかけてはどうかと円は提案したが……。
「脱出を阻む目的で杖を盗んだのなら、指輪と引き換えで返すようなことはないと思う」
 敵にとっては両方必要なのだろうから、とシストは答えた。
「でも、こちらと同じ方法を考えるかもしれないよ? 渡すふりして、両方確保する」
 目を煌めかせてにこっと円が笑うと、シストもつられたかのように口元に笑みを浮かべた。
「面白い案だとは思うが、俺はもう指輪を持っていない。
 情報に惑わされず指輪の在りかを見極めて、自らの責任でシャンバラの僕としての任務を遂行できる者がいるのなら――その者に渡して託そうと最初から決めていた」
「そんな人物があなたの元に現れたと?」
「その女の方が、ヴァイシャリー家の嫁候補として、瑠奈よりずっと秀でてたってことさ。
 俺達は、感情で動くことは出来ない。ヴァイシャリーを担う者として、勝手な行動は出来ない。如何なる理由があっても、テロリストと交渉することは出来ない」
 ブリジットの問いに自虐的な笑みをうかべながら、シストはそんな風に答えた。
(年相応に感情出してるけどね)
 円はそう思いながら、ため息をついて考える。
 本物の指輪がシストの元にないのなら、どのみち交渉には出られない――。
「っと、そうだ。指輪のこととは関係ないけど、ロザリンの話を聞いてくれない?
 システィとシストの両方に相談に乗ってほしい事らしいんだけど」
「なんだ」
 シストがロザリンドに目を向けた。
「まずは今後の救出活動についてですが、テレポートを使える人材の確保と、テレポートに必要な物資の調達、それから魔力増幅の杖を使える人物の紹介につきまして、ヴァイシャリー家の方で動いてはいただけないでしょうか? 杖の奪還は難しそうではありますが」
「その件に関しては、ミケーレ“兄さん”が動いていると思うし、杖が使える人物ならそこにいると思うが」
 ちらりとシストがアレナを見る。
 反射的に康之がシストの視線からアレナを庇った。
 ダークレッドホールに彼女を行かせることについては、大反対だった。
 アレナをここに連れてきた理由の一つが、彼女にそれをさせないためだった。
「いつ症状悪化するかわからないアレナをあんな危険地帯に行かせるなんて、それこそ死なせると同じだ」
 彼女が自分の意思で行こうとしていたとしても、意地でも止めるつもりだった。
 呼雪もアレナが行く事には反対だった。パートナーの優子が、ゼスタの影響でいつまた不調に陥るか分からない。そして彼女の存在が、ゼスタの動きを制限することにもなりかねないと考えて。
「まあ、そうだな。奪還も含めて行える人材なら、ヴァイシャリー家に頼るより桐生円に頼んだらどうだ? 彼女の恋人の百合園最強の剣の花嫁に協力させればいい」
「百合園防衛の戦力となる方を、これ以上行かせるわけにはいかないのです。そして、それとは別に問題点があります」
 ロザリンドは少し迷いながらも、彼を信じるしかないと思い話し出す。
「ミケーレさんとの相談及び今の状況ですと、白百合団を捨て石としてパラミタ人が統率する警察組織を作ろうとしているのではないかと、思えてしまうのです。
 警察組織はヴァイシャリーに住む人の意見が反映されやすい形がいいのかもしれませんが、生まれや種族で区分する組織にすれば、それ以外を切り捨てると同時に相手からも切り捨てられ、いざという時に力を合わせられない機能不全に陥る危険性があります」
 白百合団の改革が流れることになったとしても、百合園生や多くの人の命を救うことと、今後のために平等な警察組織は必要だと思う、とロザリンドは自分の考えを話していく。
「そのために白百合団を犠牲にするわけにはいきません。馬鹿で勝手なお願いだと思いますが、皆を助ける助力をお願いします」
 ロザリンドはシストに深く頭を下げた。
「ミケーレ“兄さん”と俺は考え方は違うが、目指すところは一緒だ。
 地球人、パラミタ人関係なく所属できる警察組織を白百合団と共に作りたいと思っている。
 警察は議会の制御下に置かれるが、その議会にも何れシャンバラに帰化した地球出身者が進出してくるだろうし、警視総監に当たる役職に、地球出身者が着任する可能性も、将来的にはあるだろう。
 その警察組織の設立を議会で通す為に、何が必要かというと。
 議員や領民にも必要と感じさせることであり、その方法として……『白百合団の失敗』がある。
 百合園と契約者に頼り切っている議員や市民の目を覚まさせるために。
 ヴァイシャリー家は白百合団に干渉していないだけで、妨害行為はしていない。白百合団は学生である団員達個々の判断で、今の状況を作り出しているんだ。力ある存在が指揮をしなければ、まとまる事が出来ないという姿を、ヴァイシャリーの人々に見せている。
 それは多分、ミケーレの予想通りだ」
 シストは苦笑しながら、続ける。
「俺の予想は違った。瑠奈……風見団長の人望と能力を信じていた。白百合団は団長の意思のもと、団結して結果を残すだろうと。その成果を持って、君達から議会に警察組織の設立を提案してほしいと思っていた。白百合団の能力と組織力を、ヴァイシャリーの治安維持に役立ててほしい、と」
「私も、それを目指すべきだと思っていました」
 ロザリンドが言うと、シストはもう無理だというように、首を左右に振った。
「だが、風見団長は自分の立場も考えず、自らの意思でダークレッドホールに突入したそうじゃないか。連絡の一つも入れずに。
 その団長自らの勝手な行動の結果が、今の白百合団の状況に繋がっている。
 彼女達を追って、ダークレッドホールに突入した者達は誰も間違っていない、団長に倣っただけなのだから。判断を誤ったのは風見瑠奈だ。――俺は彼女に失望した」
 はっきりとした口調で言った後、トーンを変えて続けていく。
「それと同時に、彼女という人を自分が理解していなかったことを知った。
 俺は白百合団の団長である彼女に興味を持っていた。だけど彼女は歴代の役員たちのような英雄ではなかったようだ。
 ここでの地位も求めていない、ごく普通の留学生の女の子……なら、彼女を持ち上げてきたこと、試練を課そうとしたこと全てを、申し訳なく思っている」
 今までの横柄とも思える言葉とは違い、その言葉と声には謝罪と後悔の気持ちが表れていた。
「お互い、後悔や謝罪をしている場合ではありません」
 ロザリンドがしっかりとシストを見据えて言う。
「風見団長と私達にはまだ出来ること、しなければいけないことがあります。
 これまでの団行動については、私が指示を出したために問題が発生したとして、処分でもなんでもお与えください。そして、団員達を、シャンバラの人々を助けるための力を、貸してください」
 シストは考えた後、少し困った顔で言う。
「未成年の俺がヴァイシャリー家の者としてできることは凄く少ない。テレポートを使える人材の確保と、テレポートに必要な物資調達について、せっつくことくらいだ」
「そうでしょうか?」
 そう声を発したのは、呼雪だった。
「あなたはこの事件についてどこまで知っていますか? 勿論俺が知っていること以上にはご存じだとは思いますが」
 呼雪はシャンバラ古王国時代、女王の騎士であった女性『マリザ』の見舞いに行きってきた、とシストに言い、様子を探る。
「ヴァイシャリー家に入った情報は全て把握している。ロイヤルガードの神楽崎隊長や、白百合団からの報告、会議で話し合われたことも聞いている」
 それを聞き、呼雪は康之に目配せをした。
「この人に心当たりはありませんか?」
 康之はシストに写真を見せた。
 写真には短い銀髪に青い瞳の、暗い印象の青年が写っている。
「知らない」
 返答に頷いてから、康之は慎重に話し出す。
「こいつのパートナーは、シャンバラ古王国の女王さんの血で書かれた金色の、光の魔道書らしいんです」
 その魔道書が、この事件に深く関わってる事。
 グラなんとかという名前で、性別不明。
 光の魔法を使い、外見は中性的で、金髪で、金色の目をしてるらしいと、康之は話した。
「該当する魔道書について、情報がほしいんです。少しでも情報が得られれば、アレナが何かを思いだすかもしれないし、解決の手がかりにもなるかもしれない」
「そういった記録は残ってないし、家の者で把握している者はいないだろう。
 5000年以上生きていて、女王に近しい人物に聞くのが良いだろうが、すまないが交友関係は広くないんで、俺から紹介できる人物はいない。叔母さんたちに聞いてみて、何か情報が得られたら、神楽崎隊長を通じて情報を送れるとは思うが、期待しないでくれ」
「オバさん?」
 長年生きている魔女の知り合いでもいるのだろかと、康之は思わず聞き返した。
「あっ、ラズィーヤ“姉さん”達に、の間違いだ」
 少し焦ったようにシストは言いなおした。
「確かに、あなたはまだ若く、お立場上ラズィーヤ様のような人脈も今はまだないかもしれません」
 再び、呼雪がシストに語りかける。
「あなたは、彼女達と同じ百合園の学生です」
「何が言いたい」
 シストが呼雪を訝しげに見る。
「その魔道書に関連することも、あなたが『敵』と言っている者達の企ても、とても表沙汰には出来ない……。
 ですが俺は、ヴァイシャリー家の方には、可能な限り真実の際で、見届けていただく必要があると感じました。
 あなたなら『白百合団員』として、踏み込むことも出来るはずです」
 呼雪の言葉に、シストは眉を寄せた。
「……それとも恐ろしいですか?
 自らの仕掛けによって、ひとりの女性が死ぬかも知れないところを見るのは」
 シストは呼雪を睨みつけて言う。
「話を聞いてなかったのか? システィ・タルベルトの正体は敵に知られてしまっている。俺はもう、システィとして表に出ることは出来ない」
「危険だからですか?」
 呼雪は口元に笑みを浮かべて言う。
「このパラミタで、本当に安全な場所なんて何所にもありませんよ。
 相手が離宮の復活を望むのなら、ヴァイシャリー家も、百合園も。アルカンシェルのような大量破壊兵器を用いるのなら、ここを狙って、護衛も含め何もかも無くしてしまうことも可能なのですから」
「……」
「今のあなたには……家やシャンバラの事より、同じ後悔なら行ってするのか、行かずにするのか、どちらが良いかとお聞きするべきでしょうか?」
 シストはしばらく呼雪を睨みつけており、何かを言いかけたが。
 口をつぐむと、目を逸らして考え込む。
「モニカから見ても、不慮の出来事だったみたいだし……。あの環境からすると猶予はないよ」
 円がそっと、シストに語りかけた。
「ロザリンド・セリナ」
 しばらくして、シストの口から出たのは、ロザリンドの名だった。
「はい」
「おまえ、これまでの作戦の責を被るといったな」
「はい、事件が解決しましたら、適切な処分をお与えください」
「ならば、最後までお前の指揮とさせてもらう」
 ギラリと目を煌めかせてシストが言った。
 シスト・ヴァイシャリーにもしものことがあったら。
 降格、除籍程度の処分では済まされないだろう。
 だけれど……。
「分かりました。皆を助ける為に、ヴァイシャリーの未来の為に、全責任をお引き受けいたします」
 ロザリンドは震えそうになる拳を握りしめた。

担当マスターより

▼担当マスター

川岸満里亜

▼マスターコメント

 白百合革命第3回にご参加いただきまして、ありがとうございます。

 次回は最終回です。……最終回なのです。
 最終回のガイドは近日中に公開いたします。
 それまでの間にも、個別シナリオの交換や、次回に向けての相談をしていただければと思います!
 最終回の掲示板が使えるようになるまでの交流には、こちらの第3回の掲示板をご利用くださいませ。

 今回の個別リアクションの本数は11本です。
 尚、個別リアクションは、PL様によるリアクションの不特定多数の方が読める場所へのアップや転載は禁止となります。

 それでは最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

【2014年1月27日】
微修正いたしました。
個別リアクションを公開いたしました。(9ページ〜)