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忘新年会ライフ

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忘新年会ライフ

リアクション


―エピローグ―
 地下108階から、Vドラゴンがツアーの一行を運んだ道は、珍しいVドラゴンが出たという事で、また、最大巨獣のイーグルを倒すため翔と唯斗が開けたクレーターは、蒼木屋警備員のイコンの破壊力を示す記念として、蒼木屋近くの観光名所として保存される事になり、このための保存作業には、竜司をボスと仰ぐトロール達が駆りだされたそうである。
 また、朱鷺が撮った魔王軍の映像は、翌日に『密着ドキュメント 貧困に負けるな! 魔王軍の大晦日』として再編集され流れることが決定したという情報は、『冒険屋』で映像関係を一手に引き受けていたレオンに少なからずの衝撃を与えたらしい。

 一方、セルシウスは、蜂蜜酒の布教にとりあえず成功したため、エリュシオン帝国へ仕事のために一旦戻っていた。
「ふふふ、蛮族共め。この携帯電話がある限り、私はいつでも貴公達の元に駆けつけられるのだ!」
 書きかけの図面を机に広げてたセルシウスが携帯電話を見ていると……。
「セルシウス? 何を上機嫌なんだい?」
「む……エポドスか」
 龍騎士エポドスは、セルシウスの持つ携帯電話を見つめる。
「ふん、どうせ、携帯電話があればいつでも何処でも連絡が取れるって思って浮かれてるんだろう?」
「五月蠅い! エポドス。持っていない貴様に何がわかる!?」
「持っていない?」
 エポドスは最新鋭のスマートフォンを見せる。
「ぬぅ!? そ、それは!!」
「キミは、そうやってボクの後ろばかりを追い続けるね? ストーカーかい?」
「そ、それは貴様だろう!」
「ま、せいぜい蛮族共の文化に毒されるがいいさ」
 セルシウスが書いていた図面が、イコンに似ている気がしたエポドスが毒づき……。
「あと、キミの携帯はそのままだと永遠に電話もメールも来ないと思うよ?」
「何を言うか!」
「……電源」
「ぬぅ、で、電源!?」
「それ、充電器か予備バッテリーは貰ってきたかい?」
「……」
「……忘れたんだね」
「くっ!! これでは連絡が取れん! こうなればまた行くしか……」
 ガシリと掴まれるセルシウスの肩。
「セルシウス殿」
 屈強なエリュシオン人がセルシウスを睨む。
「貴公、また仕事をサボる気ではあるまいな?」
「……」
「既に納期を随分過ぎておる。それとも、本業を建築家や設計士から蛮族研究家にでも変えるおつもりか?」
「……わかった。仕事をしよう」
 こうして、所謂『缶詰状態』で建築の設計図を書くセルシウスは、また新たなシャンバラの文化に興味を持ちつつ、ソワソワとした本業の建築家としての日々を過ごすのであった。

(終わり)

担当マスターより

▼担当マスター

深池豪

▼マスターコメント

 皆様、大変……大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます! 深池豪(みいけ ごう)です。
 またまたまた……も謝罪から始まりましたが、リアクション公開が遅れ、皆様をお待たせしましたことを心よりお詫び致します。
 
  
 さて、今回のお話はシャンバラの国境地帯の蒼木屋、『卑弥呼の酒場』を主な舞台にしたお話でした。
 以前、『冒険者の酒場ライフ』で作られた酒場がどうなるのかと、はたまた今回加わった地下108階のダンジョンの行方等、私自身も楽しみながら皆さんのアクションを拝見させて頂きました。
 書き終えた感想としましては、「予想以上に蜂蜜酒が大人気!」というところでしょうか?
 蜂蜜酒は実際あるお酒でして、私自身もネットで買いました。(まだ届いていません……何故?)これを飲むと、気分だけでもセルシウスになれる気もしますが……さてさて。
 ともあれ、GAをかけられた方や、警備員や店員としてお店の方で活躍された方が一番印象に残っています。
 やはり他PLのキャラクターと織り成す物語は化学反応と近いものがあり、足して2ではなく数倍、数十倍の楽しさがありますよね。
 
 と。ここで、少しアクションについてお話させて下さい。
 マスターにも依るところですが、私は、皆様より頂いたアクションは基本的に(描写量が突出しない限り)大体採用する傾向にあります。
 ただし、「勝つ」や「負ける」や「このキャラ(NPC)とこうなる!」という、アクション成功を前提としたもので描かれますと、他のPL様との兼ね合い上、どうしても無理な場合が出てきます。
 また、「こうなる!」という結果のみのアクションの場合、そこまでの過程を私の方で考える事になりますので、これもアクション失敗になりやすい傾向にあります。
 ですので、私の場合ですと、『結果』よりも『過程』を書いたアクションの方が描写量と意外性(!)は増えるのです。
 それと、MCやLCの参考用に他シナリオのタイトルやページやURLを挙げて頂くPL様が数名いらっしゃいましたが、私は一旦読みだすと全部読んでしまう面倒な人間(笑)ですので、一行程度にシンプルにまとめて直接アクションの中に描いて頂けると幸いです。
 
 今回も一部の方のアクションは上記の様な理由で不採用になったり、少し意味合いが置き換わったりしています。ごめんなさい!!

 また、今回は称号は、本当にごく一部の方を中心に付けさせて頂きました。
 付いてないよ、と言う方は、本当にごめんなさい! 
 
 今回も多くの方に参加して頂き、非常に感謝しております。
 また、私へ私信で温かいお言葉を下さったPL様達、本当にありがとうございます。本来でしたら個別コメントでする事なのですが、提出時間が遅い為、この場で厚く御礼申し上げます。
 
 私としましては、大変お待たせした分、皆さんにこのお話を楽しんでいただけたら幸いです。
 それでは、またお会いできる時を楽しみにしております。

▼マスター個別コメント