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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル

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第2章 生放送って覚えてる!?

10)マティエ・エニュール(まてぃえ・えにゅーる)

マティエ・エニュール(まてぃえ・えにゅーる)
曖浜 瑠樹(あいはま・りゅうき)に、
トッドさんは微笑んだ。
「また、お会いできてうれしいわ」
「こちらこそ、また呼んでいただいてありがとう」
「どうもありがとうございます」
瑠樹とマティエが一礼する。

「では、さっそくですけれど、このお写真をご覧になって」

【万博 未来 色】たいむちゃん衣装着用

「あ、空京万博の頃の写真ですね」
「懐かしいなあ」
マティエと瑠樹が当時のことを懐かしむ。

「たいむちゃんの衣装を着ていらっしゃるお写真ですけれど、
普段のマティエさんはヌードなのかしら。
それとも、中の人が着ぐるみを着ていらっしゃるから問題ないの?」

「ええっ!?
ぬ、ヌードなんかしませんー!
中の人なんていませんー!?」
「ちょ、マティエ、落ち着いて落ち着いて……」



しばらくお待ちください




幻槍モノケロスを振り回してマティエが暴れたため、
スタジオはしっちゃかめっちゃかになっていた。

「すみません、すみません!」
「ごめんなぁ、びっくりしちゃったみたいで……」
マティエがぺこぺこと謝り、瑠樹も頭を下げる。
「大丈夫ですよ。
こうした事態も、前回の件で想定済みですので」
トッドさんが余裕の笑みを浮かべる。

(想定済みって……やっぱり前回スタジオで発砲しちゃったから?)
落ち込むマティエの横で、
瑠樹がフォローの発言をする。
「んー……オレの個人的な見解なんだけど、
ゆる族の人は、着ぐるみの中で着るのは肌着とかのインナーで、
着ぐるみの外に着るのが、他の人に見せるための服……
あるいは、コートみたいなもんなんじゃないか、って思うなぁ」
「そうなんですの?
じゃあ、着ぐるみは?」
「着ぐるみも、結果的に服の役割をしてて
肌着とかを見せないために役立ってるんじゃないかなぁ……」
「……そういう事にしといて下さい。
着ぐるみの下に、インナーは着てますよー……」
マティエが、恥ずかしそうに言う。

「なるほど、ゆる族の方の謎はまだまだ多いですね」
トッドさんが笑った。

「では、次は、お寄せいただいた質問にお答えいただきましょう。

瀬山 裕輝さんからです。
『僕私のおススメ又は自慢したいアイテムやスキル』
とのことです」

「「等身大たいむちゃん人形」とか……
ふかふかでかわいいと思うけど、どうかねぇ?」
「万博をお手伝いしている時に入手した
「たいむちゃんの時計」を大事にしています」
瑠樹とマティエが、それぞれ言う。

「それと、
アイテムとかじゃなくて、家族的な存在なんだけど
うちで飼ってるにゃんこ達……
納羽
ミーシャもかわいいねぇ。ほら」

「なーう」
「みゃあ」

「あら、かわいらしい!」

「り、りゅーき……納羽やミーシャをいつ連れて来たんですか……?」
マティエが驚く。

「いつも一緒なのは素敵なことね。

では、次の質問です。
国頭 武尊さんからのご質問です。

異種族との恋愛や結婚について、
「地球出身の出演者全員」にどう考えているか答えて貰いたい

ということです」

「オレ個人としては、異種族との恋愛や結婚は有り得ると思うなぁ」
瑠樹がうなずく。
「ただ、種族が違う事での難しさはあると思う。
種族だけで見るんじゃなくて
種族の違い・環境の違いによる相違点は考えつつも
「その人自身を見て接する」事が大事なんじゃないかなぁ」
「たしかに、地球人でも、同じ国の人でも、いろんな方がいるのと同じですものね」
トッドさんがうなずく。
「オレは「皆違って、皆良い」って考えだけど
どうしても良いって思えない相手も、僅かだけどいるからねぇ……」
少し悲しそうに、瑠樹が言った。
「……それは、相手の種族や出身等に関わらず、同等にありうる事だから」
「たしかに、そうね」
「……まぁ、極端に気にしすぎないほうがいいかもねぇ」
そう言いつつ、瑠樹は付け加えた。
「でも、時折は状況を認識して、考えるといいと思う」
「そうね。こうした番組で、
契約者の方に大勢、来ていただいているのも、
考えるきっかけになるかもしれないわね」
トッドさんがうなずいた。

「では、今日はありがとうございました」
「ま、またスタジオ壊しちゃってごめんなさい。
今日はありがとうございました」
「今回も楽しかったよ。また、会えるといいねぇ」