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ゴチメイ隊が行く1 カープ・カープ

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ゴチメイ隊が行く1 カープ・カープ

リアクション

 
    ★    ★    ★
 
「たかが生け簀を壊すだけに、奴らは何をやってるんだ、まったく」
 離れた所から襲撃の成果を観察しながら、シニストラ・ラウルスはオオカミの唸り声をあげた。
「ええい、埒があかない。海賊旗を揚げろ、この船で、一気に片をつけるぞ!」
 業を煮やしたシニストラ・ラウルスは、海賊船の投入を決めた。
 月明かりの中を、海賊船が進んでいく。
「見つけた、今度こそ間違いなく怪しい船だよね」
 運良く海賊船を発見したルカルカ・ルーが叫んだ。
 こんな時間に航行している船なんて、どう見ても怪しい。
「不審船どころの話じゃないですね、あからさまに海賊旗をあげています」
 メシエ・ヒューヴェリアルが、カルキノス・シュトロエンデが放った光精の明かりに浮かびあがった海賊旗を見つけて言った。
「沈めるしかないじゃろう。ふふふ」
「ちょ、ちょっと待ってよ。いくら何でも短絡じゃ…!」
 ほくそ笑むセシリア・ファフレータに、ミリィ・ラインドが焦って叫んだ。
「接近する」
 ダリル・ガイザックの小型飛空挺が先行する。
「あー、やっぱり突っ込んでったか。しかたない、続くぞ」
「って皆までっ!? あーもう!」
 ルカルカ・ルーたちの後を追うエース・ラグランツに、ミリィ・ラインドが頭をかかえた。
 
「なんだ、攻撃だと!?」
 予期しなかった攻撃にシニストラ・ラウルスは驚いたが、すぐに反撃を指示した。
「だめです、大砲が使い物になりません」
「いつの間に……、適当に応戦しやがれ、それぐらいできるだろが!」
 部下の報告に、シニストラ・ラウルスが怒鳴る。
 これ以上、ここで足止めされては先行隊が不利だ。船のスピードをあげるようにシニストラ・ラウルスは指示した。
 実際、海賊船は、なぜか予想以上のスピードで生け簀にむかって突き進んでいた。
「逃げようとしているよ」
 海賊船がスピードをあげたのに気づいて、クマラ・カールッティケーヤが叫んだ。
「逃がさないぜ」
 帆を壊して船足を止めようと、夏侯淵は諸葛弩を連射した。何枚かの帆が破れたが、なぜか効果がない。
「おかしいですね。セシリアさん、周囲に気をつけてくださいね」
 いっこうに船足の衰えない海賊船を見て、ファルチェ・レクレラージュはセシリア・ファフレータに注意を促した。
 
「みんな大丈夫か。戦いが始まってる。隙を見て逃げ出すぞ」
 どさくさに紛れて船倉に飛び込んできたレイディス・アルフェインは、そう言ってウィルネスト・アーカイヴスたちの縄を解き始めた。
 
    ★    ★    ★
 
「大変です、船がこっちにむかってきます」
 小型飛空挺で上空から戦っていたロザリンド・セリナが、海賊船に気づいて叫んだ。
「あうっ、あんなのが突っ込んできたら、こんな生け簀なんてひとたまりもないです。早くなんとかしないと」(V)
「こういうときこそ、ゴチメイの人たちになんとかしてもらおうよ」
 ヴァーナー・ヴォネガットにそう言うと、ミネッティ・パーウェイスはココ・カンパーニュたちを探しに走り出した。
「これ以上、錦鯉を逃がさないでくださいよ。捕まえるのにも限界があるんですから」
 応急処置で生け簀の網をなおした高村朗が、マサラ・アッサムに言っていた。
「ボクは、ほとんど壊していないんだけどなあ」
 困ったように、マサラ・アッサムはつぶやいた。
「まあまあ。あたしたちが本気になったら、ここは完全に壊れてしまいますからあ。それに、リーダーの楽しみを奪ってしまってはかわいそうですし」
 ほとんど戦いを見ていただけのチャイ・セイロンが、マサラ・アッサムを慰めた。これだけの人数がそろっていたのでは、下手に動いて同士討ちを起こさないようにした方が賢い。
「もう、敵のボートは残ってないんだよね?」
 さんざん氷術で氷塊をボートの中に詰め込んでいたズィーベン・ズューデンが、ナナ・ノルデンに訊ねた。さすがに凍り漬けにされては、乗っていた海賊たちもたまらない。あわてて逃げ出したところを、ナナ・ノルデンと桐生ひながボートを文字通り叩き壊していったのだ。
「そのはずです。後は、逃げ出した錦鯉をなるべく捕まえないと……」
「それは、あんたたちに頼むとするかのう」
 ナナ・ノルデンの言葉に、それまでずっと見ていて応援するだけだったナリュキ・オジョカンが言った。最後まで、自分では働かないつもりだ。
「ねえ、ココさん見なかった?」
 息せき切って走ってきたミネッティ・パーウェイスが、その場にいた者たちに訊ねた。
「すぐ近くにいるはずですけれどお」
 チャイ・セイロンが、そう答えた。その言葉通り、襲撃してきた海賊たちをすべて退けたココ・カンパーニュたちがやってきた。
「こっちはどうだい」
 少し物足りなさそうな顔で、ココ・カンパーニュが訊ねる。
「とりあえずは片がついたというところかな」
 海賊たちを退けたとはいえ、かなり壊れた生け簀を見回してカルナス・レインフォードは答えた。逃げ足だけはさすがだというか、さすがローグというか、大半の海賊たちはしっかりと逃げおおせていた。どうも、イルカ型の獣人が回収役にいたようだ。後は、幾人かの雇われ者が気絶して周囲に転がっているだけだ。彼らは、捕まえて一カ所にまとめなければならないだろう。
「まだだよ、あれを見て」
 ミネッティ・パーウェイスが、迫ってくる海賊船をさして言った。誰かが戦っているようだが、すぐに片がつきそうな雰囲気ではなかった。
「しかたない、あれをやるよ。少々時間がかかりすぎてるしね」
 ココ・カンパーニュがそう言うと、ゴチメイ隊の他のメンバーがうなずいた。
「どうする気なの?」
 怪訝に思って、アリア・セレスティがココ・カンパーニュに訊ねた。
「面倒だ、一撃であれを沈める」
「だめよ、それは」
 ココ・カンパーニュの返事に、アリア・セレスティは言った。ソア・ウェンボリスの話では、あの中には捕まっている者たちがいるはずだった。
「しかたない、消滅させるのだけはやめとく」
 そう言った後、ココ・カンパーニュは小声で面倒くさいなあとつぶやいた。
 
    ★    ★    ★
 
「さあ、深き水に棲む者たちに仇なす者は、すべて報いを受けるのです」
 巨獣 だごーん(きょじゅう・だごーん)様の肩の上で、いんすますぽに夫は誰にともなく言った。
「ちょっと、あれ……」
 光学迷彩を解いてついに姿を現した巨獣だごーん様の姿に、生け簀や海賊船にいる者たちの間に動揺ともパニックともつかないものが広がった。
 巨獣だごーん様は、生け簀と海賊の双方を滅ぼすべく、ずっと海賊船を後ろから押していたのである。
 このままでは、激突は避けられない。
「もう、次から次へと、人のバイトを……。行くよ、みんな!」
 軽く頭をかかえてから、ココ・カンパーニュはゴチックメイド戦隊のメンバーに声をかけた。メンバーは、五つある生け簀にそれぞれ間隔をおいて立っている。
「さあ、お願い」
 リン・ダージは、光精の指輪に軽くキスをすると、呼び出した光精霊を自分の拳銃に弾の代わりに籠めた。
「輝け、あたしのラブリーシュート!」
 かけ声とともに、両手で胸の前に構えた拳銃の引き金を引き絞る。軽やかな銃声とともに、光弾がチャイ・セイロンにむけて発射された。
「煌めけ、涼やかなるレンシンよ……」
 クルリと一回転したチャイ・セイロンが、杖から生み出した氷塊を光弾にぶつけて、マサラ・アッサムの方へと弾いた。
「閃け、華麗なるトネール・トルナード」
 素早い剣の動きで轟雷閃を放つと、マサラ・アッサムは輝く氷塊に雷光をまとわりつかせてペコ・フラワリーへと送った。
「熾れ、我がフランメ・デア・ゼーレ」
 最後に、ペコ・フラワリーがフランベルジュから爆炎波を付加して中央にいるココ・カンパーニュへと渡した。
「アブソーブ!!」
 四つの属性の魔法が入り交じった固まりを、ココ・カンパーニュが星拳エレメントブレーカーで吸収する。
「リリース! アイス・トルネード!!」
 星拳エレメントブレーカーの結晶体が、青い輝きを放った。
 ココ・カンパーニュは、右手の周りに巻き起こった極低温の冷気の渦を環状にして一気に押し出した。
「つつみ込め!!」
 渦巻く冷気が、湖水の水を巻き上げて巨大な氷のトンネルを造りながら突き進んでいった。そのまま、中央に海賊船を取り込んで水から隔離する。
「なんて様だ。それにしても、あれは……。とにかく、全員脱出しろ!」
 さすがに、シニストラ・ラウルスも諦めて、撤退を指示した。次々に、ディッシュに乗った海賊たちが海賊船から脱出して夜の闇に消えていく。
「ふう」
 うまくいって、やっとココ・カンパーニュはほっと一息ついた。同時に、右手の星拳エレメントブレーカーが、光の粒子となって消えていく。入れ替わりに携帯電話が消えゆく結晶体から吐き出されて、下で待ち受けていたココ・カンパーニュの左手の中に落ちた。
「時間切れか……」
 悔しそうにココ・カンパーニュはつぶやいた。
「とにかく、これでもうあの船は陸に上がったも同じだ。さっさと人質を……」
 ココ・カンパーニュがそう言ったときだった。動けなくなったはずの海賊船が再び進み始めたのだ。
「そんなはずは……」
 予想外の出来事だった。実は、巨獣だごーん様の最後の一押しによって、海賊船が氷のトンネルの中を滑り出したのだ。このままでは、一直線に生け簀への激突コースだ。
「あらあら、止めなきゃだめですよねえ。冷たき障壁よ……えいっ」
 あわてず、騒がず、チャイ・セイロンがステッキを振って氷術を唱えた。氷のトンネルの中に、氷の壁が現れる。
「これで、船は止まるはず……えっ!?」
 海賊船は、トンネルの内径の半分ほどの高さの氷の壁に激突した……のだが、止まらなかった。チャイ・セイロンの思惑を超えて、激突した衝撃で海賊船は中の人質ごとバラバラに砕けたのである。そのまま、巨大ないくつかの破片となって、トンネルの中からココ・カンパーニュたちの方へと転がり迫ってくる。
「止まらないじゃないか!!」
 思わず、ココ・カンパーニュは叫んだ。
「あれえ?」
 チャイ・セイロンが、軽く自分の頭を叩いてごまかす。
「全員逃げろ!」
 叫ぶなり、ココ・カンパーニュは湖に飛び込んだ。
「うわー」
 他の学生たちも、あわてて避難する。
 直後に、海賊船の残骸が生け簀に激突して、両者は完全にバラバラになって湖に沈んでいった。残ったのは、水面に浮かぶ無数の木片と、それにしがみつく学生たちの姿だけである。当然、錦鯉の大半はヴァイシャリー湖に逃げ出すか、ぷっかりと腹を見せて水面に浮かびあがってしまっている。
「なんか、すごいことになっちゃってるよね」
 飛空挺から身を乗り出して、久世沙幸が半ば唖然としながら言った。
「ちょっと、ただでさえ定員オーバーなんだから、重心ずらさないでよね!」
 傾きかけた小型飛空挺のバランスを取り直しながら、ルカルカ・ルーが久世沙幸に文句を言った。
 かろうじて甲板に脱出してきたウィルネスト・アーカイヴスや緋桜ケイや久世沙幸やレイディス・アルフェインたちの姿に、ルカルカ・ルーたちが気づいてくれたのである。ぎりぎりのタイミングではあったが、全員がなんとか脱出することができた。今は居合わせた飛空挺に乗り合わせて、何とか水に落ちないで浮かんでいるという状態である。
「やりすぎだ!」
 板きれにつかまりながら、道明寺玲は叫んだ。やはり、ゴチメイたちはさっさとヴァイシャリー警察に突き出してしまった方が世の中のためのような気がする。
「まったく、騒がしいと思ったら、やっぱりココたちか。どうする、とんずらするかな」
 ばさばさと羽音をたてながら、成体に近いドラゴニュートがその場に現れた。ココ・カンパーニュのパートナーのジャワ・ディンブラ(じゃわ・でぃんぶら)だ。すぐ近くで待機していたのだが、さすがにこの騒ぎを見て駆けつけてきたのだった。御丁寧なことに、両手には、水面から拾ってきたチャイ・セイロンの空飛ぶ箒と、彼女が預かっていたペコ・フラワリーの小型飛空挺を持ってきてくれている。
「いい所へ。当然、逃げるさ」
 水面をドラゴンアーツで叩いて空中に身を躍らせると、ココ・カンパーニュはジャワ・ディンブラの背に飛び乗った。羽根を展開したマサラ・アッサムとリン・ダージも、それぞれのパートナーを拾いあげて乗り物へと乗せる。
「じゃ、そういうことで。また」
 そう言い残すと、ゴチメイ隊は、さっさとその場から逃げ出していった。
「ああ! 逃げた!」
 水面のあちこちから、バカヤローの声があがる。
「またねー」
 一人、神代明日香だけが手を振っていた。
 
    ★    ★    ★
 
「じきに、合流地点ですが……」
 ガレオン船型の準飛空挺ヴァッサーフォーゲルの甲板で、デクステラ・サリクスは、海賊の頭領であるゾブラク・ザーディアに告げた。
 ゾブラク・ザーディアがうなずいたとき、下方から何かが高速で上昇してきた。ココ・カンパーニュたちだ。
 ヴァッサーフォーゲルとジャワ・ディンブラがすれ違う。
 一瞬、ココ・カンパーニュとゾブラク・ザーディアの視線がぶつかり合った。だが、すぐに二人は遠く離れていく。
「なんだ、今のものは!」
 デクステラ・サリクスが、甲板の端に駆け寄って探したが、すでにジャワ・ディンブラの姿は夜の空に消えていた。
「お嬢ちゃんはどうしている?」
 ゾブラク・ザーディアが、デクステラ・サリクスに訊ねた。
「はっ。例の二人組の依頼品を一端空京からキマクまで運んだ後に戻ってきまして、今は船室で花の眠りについているところです」
「それじゃ、新しく目を覚ますまでは使えないか。しかし、気になるねえ……。さあ、シニストラの所へ急ぐよ。少し嫌な予感がする」
「はっ」
 ゾブラク・ザーディアに命じられて、デクステラ・サリクスは船のスピードをあげるように部下たちに指示した。
 
    ★    ★    ★
 
「結局、昨日は大変な騒ぎだったようだが、今のお前たちには関係ないことであろう。当然取り調べがあるかもしれないが、それはそれ、これはこれだ」
 翌日のこと、「美しきゴンドラ乗りの会」の会長を前にして、藍澤黎は容赦なく言い放った。彼による再建計画は、まだ続いていたのだ。
「幸いにして、狭山珠樹殿の御提案と御協力によって、待合室横に、大運河の生け簀とつながる錦鯉水槽を設置することができた。これは、いい客寄せの一つとなるであろう」
「突貫で作ってもらった物ですけど、いい物ができたので、今後ヴァイシャリーの方々の癒しになればと思います」
 艀近くのベンチの後ろにできた水槽のガラスを撫でながら、狭山珠樹が言った。水槽の底は抜けており、そのまま大運河に作った小さな生け簀とつながっている。
 水槽の中には、狭山珠樹たちが大運河で釣った錦鯉が数匹、優雅に泳いでいた。その中の一匹が、丸い目玉で物珍しそうに会長たちを眺める。
「頑張って、仕事に励むのであるぞ」
 あらためて、藍澤黎は言い渡した。
「へーい」
 会長たちが気のない返事をする。
「声に張りがない、もう一度!」
「へい!」
 藍澤黎が気合いを入れた。
「よし、では、錦鯉様に敬礼!!」
 

担当マスターより

▼担当マスター

篠崎砂美

▼マスターコメント

 やっと書き終わりました。
 いやはや、手こずった。
 多少NPC劇場のような所もありますが、キャンペーンの初回なので説明が多いということで御勘弁ください。そのへんの部分は、単に読み物としてお楽しみください。
 初期に予定していたものよりも、結構複雑怪奇なものになってしまったので、かなり大変でした。
 生け簀関係はかなりの人のアクションがダブったので、多少淡泊になっております。すべて採用すると過剰な繰り返しになりますので。
 今回、生け簀組は描写の物量としては、不利でしたね。ただし、ココたちとの関係においては、いろいろなものが発生しております。内容的には、かなりいろいろあったという感じです。これが、どう発展していくかが今後の鍵でしょう。
 また、ココたちや海賊たちからの印象は、次回以降のキャンペーンやペリフェラルエピソードの方にも引き継がれますので、本文や個別コメントをよく参照してください。
 これら関係は、ココたちのキャラ視点での印象ですから、たとえ接触できていても、特別好き嫌いを感じてもらえなかった人も多数います。まあ、初対面ですから、それほど強烈な印象を持たれたキャラは少ないわけです。逆に、敵対行動をとっていても、正体がばれなかったり、顔を見られていなくてセーフという人もいますので、あくまでも、キャラ視点ということを念頭においてくださいませ。とりあえずは、会話をしている人は、覚えてもらったか、忘れられていても思い出してもらえる可能性があるという感じです。すべてデータベース化して、好感度は細かくランク管理しています。
 海賊側でいろいろしようという人は、別シリーズで思いっきり絡めますので、今回はお披露目ということで一つよろしく。
 クイーンヴァンガードの人は、組織構成員らしい行動が今後上から求められるでしょう。ゴチメイがアウトローである以上、クイーンヴァンガードという組織とは今後共闘はありえても信頼関係となるかはプレイ次第です。ただ、組織を無視して裏で仲良くはむしろありですが、バレると立場が悪くなりますね。
 海賊たちとの面識は、結構影響が大きくて、敵対すると接触=戦闘となりますし、信頼されていると、いろいろ内部で暗躍できます。ただ、海賊の仲間だと思われると、当然、クイーンヴァンガードやゴチメイからは容赦なく狙われますが。
 さて、ゴチメイたちは、次にどこへ行くのでしょう。各学校回っていきますので、いろいろお楽しみにということで。でも、とりあえずは、その前に彼女たちはちょっと空京に寄るようです。

PS.誤字脱字修正。ちまっとだけ加筆。MCとLCの名前入れ替わっていた部分を訂正。
 文中の赤いV印は、ボイス対応の印ですので、該当キャラのページのボイス一覧から台詞を探し出して手動再生してくださいませ。ちょびっとだけ楽しくなれます。