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リアクション
7・ハイナ
クイーンバンガードのスキル、庇護者を持つ秋月 葵(あきづき・あおい)は、ハイナの護りに付いている。
「道に迷った時は、どうなるかと思いました」
エレンディラ・ノイマン(えれんでぃら・のいまん)はハイナの側にいる。
危機に陥った葦原明倫館を手助けするために向かっていたが、道に迷って困っていたところにハイナの軍に遭遇したのだ。
祠から多くの小さな魔物が飛び出してきたとき、葵とレンディラはハイナを囲んでいた。
超感覚で五感を強化、女王の加護で身に迫る危険を第六感的に感知する能力を駆使していた葵は、魔物が飛び出す前に異変を感じて、ハイナを後ろに下げている。
「精霊さんお願い」
光精の指輪に軽くキスして光の人工精霊を呼び出し、警護に当てる。
エレンディラも、葵と同じように女王の加護で身に迫る危険を第六感的に感知している。
エメス・サンダーボルト(えめす・さんだーぼると)は、蛟丞を探している。
「さぁ主、ハイナ総奉行をお護りし、ここで活躍して不畏卑忌の名を天下に示す好機、そのためならワタシは・・・・・そういえば主はどこです?」
「一人でいったわ」
戦が始まるまで、ただのひやかしで軍列を縫うように移動しながら、古酒を飲んでいたアネッサリーゼ・不畏卑忌・バニングス(あねっさりーぜ・やしきばにんぐす)は、蛟丞の不在に慌てるエメスををからかいながら、戦の様子を酒の肴にしている。
「なっ!?えっ?ひとりでですか?そんな無茶な!?」
「アレも結構なお人よしだけど腐っても忍者。その在り方は知ってるわよ。問題は相敵した時どうするかよ。あっという間に死んでたら面白くないわねー」
「というかアネッサ!あなたもちゃんと仕事をしなさい!ハイナ総奉行を護るのです。何のためにこんなところにいるんです?」
「そっちこそ!」
「そこを退きなさい!ワタシは一刻も早く主と合流せねばならないのです!」
多くの兵が小さな魔物と戦っている間を縫うように、蛟丞を探し、祠周辺をさまようエメス。
「主、どこです?」
度会 鈴鹿(わたらい・すずか)と城より戻った織部 イル(おりべ・いる)は、怪我人の介護に大忙しだ。魔物が小動物が変化したものなので、傷も食い千切られたり、引っかかれたりがおおい。
「そろそろ薬も尽きるぞ」
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