なし

リアクション

鏡の国の戦争　報告


【国際空港攻略作戦】羅　英照の報告より抜粋

　当初の予定を上回る速度で攻略をする事ができ、また多くの施設を損傷を少ない状態で接収する事もできたのは大きく評価できる点である。
　また、一部のダエーヴァは人語を扱う事ができるという事を再度確認できたと共に、彼らは利用価値のある人間は、それなりの待遇を与えていた事も判明した。
　作戦中に確認されていた司令級に襲撃されるも、これを辛くも撤退させた。最も、これは我々の戦果というよりも、まだ空港に残っていた生存者の撤退支援に重きを置いた判断の結果であり、戦闘に参加した者の報告を素直に評価した場合、相手にしないのが得策と考えられる。

【大樹攻略陽動作戦】アナザー・コリマの個人記録より抜粋

　陽動と銘打って行われた作戦ではあったが、その戦果は当初の予定を大きく上回るものになった。
　これはひとえに、オリジンから参加してくれた契約者たちの功績であろう。
　もしも彼らの協力を得られていなかったら、果たしてこのようにうまくいったかは定かではない。
　しかし、それは同時に懸念すべき事案でもある。
　果たして、契約者とはこれほどまでに影響力を持つものであっただろうか。私の記憶にあるシャンバラと、オリジンに出現しているシャンバラは既に別のものなのかもしれない。
　個人がこれほどまでの力を持たねばならないような世界とは果たしてどんなものか、ダエーヴァから逃げ続けてきた今の我々には想像もつかない。
　この戦役が終わるのであれば、その後について今から考えておく必要があるだろう。

【千代田基地日報】乱雑に書かれた記録の一部

　Ｌサイズのイコン搬入試験成功。
　イコン整備に必要な最低限の設備の移設を開始。
　羅団長補佐の命令に従い、イコンの詳しい情報は国連軍には開示しない方針を再確認する。

【精鋭部隊】帰還した兵への聴取結果及び、点呼の結果

　槌を持った司令級が死亡する瞬間、多くの兵の目撃情報あり、信用に足ると思われる。
　大樹に対する攻撃は行われ、損害を与えたという報告多数。長距離からの観測により、いくつもの爆発痕などの傷跡を確認。しかし、その損害がどの程度の効果があるかは不明。
　司令級が増殖したとの報告あり。映像記録も確認。しかし、直後に司令級自身の手によって殺害されている。理由は不明。

　以下、未帰還の精鋭部隊参加者のうち、オリジンの出身者を列記する。

　宇都宮　祥子（うつのみや・さちこ）
　宇都宮　義弘（うつのみや・よしひろ）
　那須　朱美（なす・あけみ）
　ヴェロニカ・バルトリ（べろにか・ばるとり）
　戦部　小次郎（いくさべ・こじろう）
　アンジェラ・クリューガー（あんじぇら・くりゅーがー）
　リース・バーロット（りーす・ばーろっと）
　グスタフ・アドルフ（ぐすたふ・あどるふ）
　マリー・ランカスター（まりー・らんかすたー）
　蘆屋　道満（あしや・どうまん）
　遠野　歌菜（とおの・かな）
　月崎　羽純（つきざき・はすみ）
　甲斐　英虎（かい・ひでとら）
　甲斐　ユキノ（かい・ゆきの）
　セレアナ・ミアキス（せれあな・みあきす）
　天貴　彩羽（あまむち・あやは）
　ベルディエッタ・ゲルナルド（べるでぃえった・げるなるど）
　龍砲　天羽々矢（りゅうほう・あめのはばや）
　源　鉄心（みなもと・てっしん）
　ティー・ティー（てぃー・てぃー）
　イコナ・ユア・クックブック（いこな・ゆあくっくぶっく）
　スープ・ストーン（すーぷ・すとーん）
　鳴神　裁（なるかみ・さい）
　アリス・セカンドカラー（ありす・せかんどからー）
　ドール・ゴールド（どーる・ごーるど）
　黒子アヴァターラ　マーシャルアーツ（くろこあう゛ぁたーら・まーしゃるあーつ）
　叶　白竜（よう・ぱいろん）
　世　羅儀（せい・らぎ）
　紫月　唯斗（しづき・ゆいと）（黒い線で塗り潰されている）