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謎の古代遺跡と封印されしもの(第3回/全3回)

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謎の古代遺跡と封印されしもの(第3回/全3回)

リアクション


断章


「珍しいな、こんな場所に来ようなんてよ」
 三十代後半と思しき、豪傑な男が口を開いた。
 彼の目線の先にあるのは、巨大なクレーターだ。

「…………」
 
 呼びかけられた人物は何も語らない。

「全ては計画通り、というわけですか」
 もう一人の二十代半ばくらいの、若い男が問いかける。先程の人物とは違い、理知的な風貌だ。

「いや……」
 沈黙していた人物が口を開いた。

「少し修正する必要がある。誤算が生じた。ただし、今後も『彼』には動いてもらおう」
 淡々と、目を合わせる事もなく答える。

「で、ここには何があったんだい? アンタの事だ、よっぽどものを遺していたんだろう?」
 豪傑は興味津々、といった感じだ。

「……夢の跡、だよ」
 感慨深げに一言だけ声に出した。

 その三人の背後、新たな人影が現れた。

「行こうか」
 その影に向かって言う。それは無言でついていく。

「次は何をなさるおつもりですか? ――ジェネシス・ワーズワース殿」








This Episode is over.
To be continued to next Episode……


担当マスターより

▼担当マスター

識上 蒼

▼マスターコメント

 ご参加頂きありがとうございます、識上です。皆さん遺跡調査お疲れさまでした。
 今回、前回までの伏線も含めてどう終わらせるか、非常に悩みました。結果、最終回拡大スペシャル的な文字数になってしまいました。そして皆さん、心優しい人が多くて胸を打たれました。

 これは決してバッドエンドではありません。当初はもっと残酷な結末も用意されていました。

 遺跡を巡る物語はこれで終わりですが、ワーズワースと彼の研究を巡る物語はまだ終わりません。
 近いうちに新章突入になるかと思われます。始めた当初は、こんなに物語が膨らむとは思っていませんでした。これも皆さんのおかげです。

 さて、今回の結果は最後にまとめてあるので割愛します。
 また、種族魔道書は、人と魔道書の二つセットです。人型をとってる方は霊体化出来ませんので、今後はご注意ください。

 今回の裏話、次回予告については「条理を識りし蒼」で検索して頂ければ。

 それではまたの機会にお会いできる事を楽しみにしております。