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リアクション
SCENE 10
部隊『義剣連盟』の探索は続く。内部は不気味なほど静かだ。
だが突然、何者かが近づいてくる気配に風天は身をすくませた。
「消すぞ」
セレナが素早く光術を無効にすると、静寂と真の闇が訪れた。
逃げるか、身を隠すか、戦うか――身を隠せる場所はなく、いま逃走すれば気づかれる畏れがある。
覚悟を決めたと今宵は目で告げ、セレナも頷く。翔一朗も異存はない。
(「敵ならまず一撃を防ぎ、そいで先制打を食らわしてやろうかのう」)
オートガードを発動し、翔一朗は息を殺す。
一同は、その時に備えた。
そして。
「待って! 私たちは敵じゃないわ」
同様にこちらの気配を察知し、チャクラムを構えた四方天唯乃と出会う。
「どうやら……お互い、別々の入口から入ったようですね」
赤羽美央の姿もあった。すなわち『義剣連盟』は、『トレハンガールズ』と遭遇したのだった。
「まだ探索していない方角があるの。良かったら」
合流して探索しない? と唯乃は提案するのである。
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