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リアクション
手紙を届ける契約者を守るため、
ゴーストイコンや三賢者と、別の契約者たちが対峙する。
「あの三馬鹿がいると、
ゲルバッキー君の言動がどんどん悪化する気がするわね。
こうなったら、ナラカに送り返してやるわ!」
リカイン・フェルマータ(りかいん・ふぇるまーた)が、
三賢者への怒りをあらわにする。
一方、リカインのパートナーの
シルフィスティ・ロスヴァイセ(しるふぃすてぃ・ろすう゛ぁいせ)は、
イコン嫌いのため、像賊掃討に向かうと思いきや、
雑魚に興味はないとばかりに、ゴーストイコンの群れに対峙していた。
「人型じゃなかろうがゴーストだろうがイコンはイコン、全て滅ぶべし」
ヴァラヌスを再利用したと思われる、
ゴーストイコンを前に、シルフィスティは、
22式レーザーブレードを構える。
「でかい図体で、フィスについて来れると思ってるの!?」
アクセルギアやポイントシフトを駆使しながら、
疾風突きを叩き込む。
「あれ、味方イコンにも攻撃されると困るわね。
こうなったらフィス姉さんは見境ないだろうし」
リカインは、そう言いつつ、
アブソービンググラブでゴーストイコンのエネルギーを吸い取り、
レゾナント・ハイで殴りかかる。
「きゃああああ!?」
ぶっ飛ばされたゴーストイコンに、
シルフィスティも巻き込まれた気がするが、気にしない。
「来なさい、三馬鹿、ナラカに送り返してあげるわ!」
リカインが、三賢者に怒鳴る。
一方、
湊川 亮一(みなとがわ・りょういち)と
高嶋 梓(たかしま・あずさ)、
アルバート・ハウゼン(あるばーと・はうぜん)、
ソフィア・グロリア(そふぃあ・ぐろりあ)の搭乗する、
機動要塞の土佐は、
ニルヴァーナから帰還したばかりだったが、
ゴーストイコンを放置できないと出撃したのだった。
「艦長より全艦、本艦はこれよりゴーストイコン掃討に出撃する。
総員戦闘配置!」
亮一の指示の元、パートナーたちも戦闘準備を行う。
(……あの駄犬、またトラブル起こしたんですか。
一応、私は古代シャンバラ王国末期の戦時計画の生まれって事なんですけど、
自分があの駄犬の娘だとは思いたくないですね)
剣の花嫁の梓は、内心ゲルバッキーに毒づきつつ、
オペレーターの任務を行う。
「閃電、出撃準備完了!」
デッキの上で、アルバートが整備を行う。
「補給完了、いつでも大丈夫ですわ!」
ソフィアも、
パイロットの岡島 伸宏(おかじま・のぶひろ)と山口 順子(やまぐち・じゅんこ)に声をかける。
「よし、閃電、出撃!」
伸宏が言い、
土佐のデッキから、ジェファルコンの閃電が出撃する。
「伸宏君、前方に敵影群が」
「さて、それじゃあ始めるか」
順子が、土佐からの誘導を、パートナーに伝え、
伸宏は、銃剣付きビームアサルトライフルを構える。
「閃電、突撃!
【退魔機】の名は伊達じゃないってことを見せてやる!」
「FRAGライフル、照射!!」
亮一は、地上のの契約者を守るように、
機動要塞の土佐を割り込ませ、
スナイパーライフルF.R.A.G.仕様で攻撃する。
「いたな、三賢者!」
伸宏が、閃電で、三賢者に狙いを定める。
「喰らえ!」
銃剣付きビームアサルトライフルで、三賢者を貫こうとするが。
「なかなかやりますね」
「だが、それでは不十分です」
「我々にはまだやることがある」
三賢者は、テレポートして回避してしまった。
「避けられたか」
「伸宏君、3時の方向を!」
順子が、警告する。
そこには、ゴーストイコンの大きな群れがいた。
「群ごと敵を殲滅する。荷電粒子砲発射準備!
余計な物を巻き込まない様注意しろ!」
亮一が、指示を行い、
艦載用大型荷電粒子砲のエネルギーが準備されていく。
「ってーーーーーーーーーーー!!」
荷電粒子砲がゴーストイコンの群れを焼く。
「観念しろ、三賢者あ!!」
夜刀神 甚五郎(やとがみ・じんごろう)が、気合いを入れて、
応龍(強攻型)のバロウズから、
メタルクローの一撃を叩き込む。
テレポートしてきた三賢者は、それをひらりとかわす。
「甚五郎、【布都御霊】の試し斬りでもしますか?」
通信・索敵を担当している、
阿部 勇(あべ・いさむ)が、甚五郎に言う。
「警戒は万全です〜。
ゴーストイコンの攻撃なんかにはやられませんよ〜。
やっちゃって大丈夫です〜」
ホリイ・パワーズ(ほりい・ぱわーず)が、
機体情報を計算しつつ言う。
「三賢者。撃ち落としていい者でしょうか……?」
ブリジット・コイル(ぶりじっと・こいる)だけは、
多少、迷いを残している様子だったが。
「どうせ、こいつらがいると、ろくなことにならん。
それに、ちょっとやそっとの攻撃じゃ死なんだろう。
行くぞ!」
神武刀・布都御霊を構え、
甚五郎が、思い切り振り下ろす。
三賢者は、近くのゴーストイコンを盾にして、
攻撃を防いだ。
甚五郎が、
こうして、三賢者を、バロウズに注目させている間に。
「1番から3番砲、多弾頭ミサイル発射用意!
目標は三賢者並び、ゴーストイコン!」
柊 恭也(ひいらぎ・きょうや)が、
機動要塞の扶桑で指示を出す。
「手紙に巫山戯た呪いをかけるだけじゃ飽き足らず、
ここでも邪魔しやがりますかテメェ等は。
だったら、徹底的に相手してやろうじゃねえか。
後悔するなよ!」
恭也は、三賢者への怒りをあらわに、
機動要塞の全力攻撃を行う。
ゴーストイコンが、多弾頭ミサイルランチャーを受けて、吹っ飛んでいく。
「超弩級航空戦艦の力、見せてやるよ!
手紙運搬部隊の道を作るぞ!
荷電粒子砲放て!」
「荷電粒子砲、再充填完了!
こちらも放て!」
亮一も、土佐で指示を出す。
扶桑と土佐、
二隻の機動要塞から、荷電粒子砲が発射され、
三賢者の隙をついて、ゴーストイコンの群れの大半が吹き飛ばされる。
「時間稼ぎもこれまでのようですね」
「これほどまでの力を得るとは、契約者の皆さんはなかなかに興味深い」
「ですが、はたしてまにあうでしょうか?」
「あ、こら、待たんか!」
バロウズの攻撃を避け、
三賢者が捨て台詞を吐きながら、テレポートで姿を消す。
今度は、かなり遠距離をテレポートしたらしく、
戦場に、三賢者の姿はなかった。
「しかたねえな。
あいつらの散らかしまくったゴーストイコンの後始末でもするか」
恭也は舌打ちすると、
残った弾薬やエネルギーで、
残っているゴーストイコンへの攻撃を開始する。
二隻も機動要塞が出撃していること、
契約者たちが本気で対処したこともあり、
残ったゴーストイコンは、すみやかに掃討され、
手紙を届ける契約者たちは守られたのであった。
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