リアクション
第3回戦組み合わせ グレイゴーストII vs アカシャ・アカシュ 月詠 vs グラディウス ネフィリム三姉妹 vs クレーツェト メイクリヒカイト‐Bst vs 欠場 キング・王・ゲブー喪悲漢 vs ソルティミラージュ 欠場 vs 欠場 バルムング vs ディジー ゼアシュラーゲン vs ウィンダム 『さあ、大会も第3回戦へと進みました。 全員、激戦を勝ち抜いて参りました強者たちです。 注目すべきは、パワードスーツ隊のネフィリム三姉妹と、巨大生物のディジーでしょうか。はたして、どこまで勝ち進めるのでしょう』 第1試合 『それでは、第1試合を開始したいと思います。 イーブンサイド、ローザマリア・クライツァール、フィーグムンド・フォルネウス、グレイゴーストII。 オッドサイド、グラルダ・アマティー、シィシャ・グリムへイル、アカシャ・アカシュ。 舞台は、シボラのジャングルです』 メインスクリーンに映し出される光景に、ずっと観戦していた者たちや、すでに戦いを終えた者たちが注目した。その左右のサブスクリーンには、コックピット内やイコンからの視点の映像が随時切り替えられている。 「わあ、さすがにおっきいわねえ。ハーティオンもあれぐらい大きければ面白いのに」 ジャングルから頭一つ抜け出すほどのアカシャ・アカシュの巨体を見て、ラブ・リトルが感心したように言った。結局、高天原鈿女の言葉を無視して、まだブラブラと観戦しているようである。 密林に埋もれているように見えるアカシャ・アカシュの前方に、突如グレイゴーストIIが飛び出してきた。密林の中を素早く移動し、そのたぐいまれなジャンプ力を生かして飛び出してきたのだ。 ビームアサルトライフルで攻撃を加えると、再びグレイゴーストIIが密林に姿を隠した。まさにベースが玉霞であることを思い知らせる戦い方だ。逆に、アカシャ・アカシュは、その巨体が徒となって苦戦を強いられていた。 「うーん、ボクたちも、奇襲にこだわらないで、ああいう戦い方をすればよかったのかなあ。見晴らしのいいフィールドばかりでしたからねえ」 「ふん、最初から全て我に任せておれば、もっとうまく立ち回れたものを。我の力だけを利用しようとするから、ああいうことになったのだ」 グレイゴーストIIの戦い方に感心するドール・ゴールドに、物部九十九から解放されたメフォスト・フィレスが、ワープの使い方が単純すぎると文句を言った。 純粋な転移である神出鬼行とは違い、玉霞の動きは遮蔽物など物ともしない高い跳躍力とスピードなのであるが、それを密林のような遮蔽物の多い場所で駆使されると実にやっかいであった。まさに、あちこちに転移しているのではないかと疑うほどに、思いもかけない方向からアカシャ・アカシュに攻撃をしかけてくる。 「あの機体、どこの技術を使っているのだ?」 何かを感じたらしいドラニオ・フェイロンが、グレイゴーストIIに注視しながら言った。 メインスクリーンでは、業を煮やしたアカシャ・アカシュが、カナンの聖剣を大きく斬り払って、周囲の木々を諸共に薙ぎ払っていた。 まるで陥没でもしたかのようにジャングルが消え、アカシャ・アカシュの前方に大きな広場ができあがる。 だが、そこにグレイゴーストIIの姿はなかった。 突如、アカシャ・アカシュの背後にグレイゴーストIIが躍り出た。ファイナルイコンソードでアカシャ・アカシュに斬りつける。シールドで防ぐ暇もなく、アカシャ・アカシュが右腕ごと半身を破壊されて倒れた。 「いいデータがとれましたね」 端末をかかえたエシク・ジョーザ・ボルチェが、にんまりと微笑んだ。 ★ ★ ★ 『勝者、グレイゴーストIIです!』 シャレード・ムーンの声が、会場に響き渡った。 ★ ★ ★ 「どうでした、今の戦いは」 シィシャ・グリムへイルが、淡々とグラルダ・アマティーに訊ねた。 「相手の戦い方がうまかっただけよ。それだけね」 さらりとグラルダ・アマティーが答えた。 |
||