なし

リアクション

一方、御神楽　陽太（みかぐら・ようた）たちは。

「な、どうして、家にテレビが来るのよ！？」
御神楽　環菜（みかぐら・かんな）が驚きの声を上げる。

「ふふ、わたくしたちが紹介する場所のラインナップに入れておいたのですわ」
「おにーちゃんと環菜おねーちゃんのおうち、
とっても広くて綺麗だよね！
皆にも紹介してほしいな！」
エリシア・ボック（えりしあ・ぼっく）と
ノーン・クリスタリア（のーん・くりすたりあ）に言われ、
陽太は、顔を赤らめつつも、紹介を始める。

「お恥ずかしながら……ここが、俺たち夫婦が暮らす自宅です。
陽菜が誕生した頃に空京に住んでいた時期を除いて、
結婚してから３年余りずっとここで過ごしてきました。
だから、夫婦の想い出が本当に沢山つまっています」

「有名人のお宅訪問ね！
お家の様子を見るだけで、ご家族の楽しい生活が伝わってくるわ」
「理子様に有名人と呼ばれるなんて恐縮だけど。
そう言ってもらえると、とてもうれしいわ」
「理子さん……ありがとうございます。
お客様が来ることがわかっていれば、もっと準備したんですけど」
「ふふ、それじゃサプライズにならないでしょ？」
理子のいたずらっぽい笑みに、
環菜もふっと笑う。
「まったく、かなわないわね」

仲のいい家族を見守り、
ほほえましい様子を見守りつつ、理子とジークリンデはいう。
「お幸せに！」
「どうぞ、末永く仲良く暮らしてくださいね」

「はい、これからも、ずっと楽しく暮らしていきます」
陽太は、環菜と寄り添い、にっこりと笑みを浮かべたのだった。