天御柱学院へ

なし

校長室

蒼空学園へ

パラくる!!

リアクション公開中!

パラくる!!
パラくる!! パラくる!! パラくる!! パラくる!!

リアクション

続いて、小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)が、
ザンスカールの森を紹介する。

高原 瀬蓮(たかはら・せれん)アイリス・ブルーエアリアル(あいりす・ぶるーえありある)とともに、
一行は、大きな世界樹イルミンスールを見上げる。

「ここはざんすかの森とも呼ばれていて、
よく、ざんすかが、アーデルハイトをぶっ飛ばしていたよね」

美羽が言っていると。

「アーデルハイト! ぶっ飛ばしてぶっ殺してやるざんす!」
「ガフーッ!?」
ザンスカールの森の精 ざんすか(ざんすかーるのもりのせい・ざんすか)がラリアットを繰り出し、
アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)がぶっ飛ばされている。

「噂をすれば!
今日もアーデルハイトがぶっ飛ばされてる!」

「私をなめるなーっ!」
「ぎゃああああああっ!?」
アーデルハイトは反撃の攻撃魔法で、今度はざんすかをぶっ飛ばした。

「ねえ、アイリス。あの2人、何してるの?」
瀬蓮が、純真な瞳で問いかける。
「あれは、あの2人なりのコミュニケーションなのさ」
アイリスは、肩をすくめるのだった。

「あはは。今日も平常運転だね」
歌菜も、その様子を見て苦笑する。

「ざんすかとはよくタッグを組んで、ダブルラリアットをしたよね。
ざんすかラリアットと、私のレッグラリアット!」
美羽が、カメラに向かって美脚を振り上げて見せる。

「すごーい、美羽ちゃん。かっこいいな!」
「さすがだね。技のキレもそうだが、ここまでとは……」
瀬蓮とアイリスがその様子を口々に賞賛する。

なお、アイリスがほめたのは、
ミニスカートの中がまったく見えなかったことも含めてである。

この瞬間、番組の視聴率は急上昇していた。

「ざんすか、これからもよろしくね!」
美羽は、ざんすかに手を振る。

アーデルハイトとの激闘を繰り広げる
ざんすかに、聞こえたかどうかはさだかではない。




続いて、舞台は、ツァンダに移る。

「ここが私たちの学校、蒼空学園だよ!
ツァンダの町は商業都市として栄えていて、
地球の技術もたくさん取り入れられている町なんだよ。
悪徳地祇のつぁんだは、
よく悪さをして、じゃたに齧られていたよね」

と、美羽が紹介していると。

「僕は悪いことしてないよ!
普通にトサンとかでお金を貸したりしてるだけで!
それなのに、なんで、じゃたが噛んでくるんだー!?」
「食べ物をよこすじゃた、がじがじがじ」

ツァンダの町の精 つぁんだ(つぁんだのまちのせい・つぁんだ)
ジャタの森の精 じゃたが、頭から噛みついている。

「待って、じゃた。
おなかすいてるんだね。
僕のお菓子をあげるよ」
コハク・ソーロッド(こはく・そーろっど)が、心優しく、じゃたにお菓子をあげて、つぁんだを助ける。
「ぱくぱく、うまいじゃた。
オマエ、いいやつだな、じゃた」
じゃたは冬眠の準備に備えて、たくさん食べ物を探して、
ツァンダの町まで来てしまったらしい。

「大丈夫?」
「うう、ありがとう……」
コハクがつぁんだにヒールをかける。

「蒼空学園って、ハイテクでかっこいいよね」
「ああ。あの御神楽環菜が作った学校だからね」
瀬蓮とアイリスが話していると。

「ありがとう。
でも、今の蒼空学園は、契約者の皆が作っていったのよ」
御神楽 環菜(みかぐら・かんな)が現れて言った。

「皆さん、いらしていたんですね!」
御神楽 陽太(みかぐら・ようた)が笑顔を浮かべる。
パートナーのノーン・クリスタリア(のーん・くりすたりあ)
エリシア・ボック(えりしあ・ぼっく)も一緒であった。

「俺たち、夫婦で、蒼空学園を案内させてもらおうと思っていたんですよ」
「じゃあ、続きは、陽太たちに任せたわ。
よろしくね!」
美羽が言い、続いて、陽太たちが
蒼空学園のカフェテラスを案内する。

お洒落なオープンテラスは、大勢の学生たちでにぎわっている。
地球やシャンバラ各地から集う学生のため、多彩なメニューがそろっている。

「学生時代は友人達と一緒にリーズナブルな昼食を楽しんだり、
珈琲を飲みながら試験勉強に励んだりしたものです。
そういえば、校長をしていた頃の環菜も時々食べに来ていましたよね?」
「そうね。校長として、皆と一緒に食事をするのは大事だと思っていたし。
それに、私自身、地球の日本食が食べたくなることが多かったから。
今では、作ってくれる人がいるけどね」
そこまで言って、環菜は、カメラを見て、頬を赤らめる。
「ふふ。
実は今でも時たま夫婦で食べに来るんですよ。
個人的にスィーツが絶品だと思います」
「わたしも、ここのかき氷とかわらび餅、
あとぜんざいも大好きだよ!」
陽太とノーンがにこにこしてフォローをする。

「うん、ここのメニュー、おいしいよね」
美羽もうなずく。

「じゃあ、おやつにしましょうか」
陽太が言い、仲良く、おやつを食べるシーンが流れるが。

そこに、空から、全裸にマントの男が降ってきた。
蒼空学園のカフェテラスの床に大穴を開け、
ぬっと立ち上がったのは変熊 仮面(へんくま・かめん)であった。

「むっ、ちょうどいい場所に落ちてきたぞ!」

騒然とする蒼空学園のカフェテラスで、
陽太は、環菜をかばうように立つ。
「へ、変熊さん……!?
環菜、見ちゃダメですよ!」

「俺様にもお菓子を食べさせろ!」
「いい加減にしなさい!」
迫ってくる変熊の顔面に、環菜がクリームパイを投げつける。

「ぶはっ!?」
「い、今のうちに次のシーンに参りましょう!」
エリシアが場面を切り替えさせる。


一行は、蒼空学園の購買に移動してきていた。

「昔は、この購買で、学業に必要な道具や、日用品はもちろん、
冒険に必要な武器や装備を揃えたものですわ。
当時のわたくしたちにとって高額で購入を諦めざるを得ない商品もありました。
とても懐かしいですわね」

現在では、環菜とともに、
アントレプレナー(起業家)として、活躍する陽太たちだが、
昔は、冒険でコツコツとためたお金で、装備を買っていたのだった。
「数年前は、ここで買う装備が文字通り生命線でした。お世話になりましたわ」
「楽器もいっぱい売っていて便利だよ」
ノーンも笑顔で言う。

「今でも、日用品ならここの品揃えが一番確実です。
そういえば、陽太が空京万博の時に作ったゲームも、まだ売ってるみたいですわね」

エリシアが商品を手に目を細めていると。

「ふむ、ここが蒼空学園購買か。
俺様にふさわしい道具はどれだ?」
「って、またいらしたの!?」
変熊の登場に、さしものエリシアも慌てる。

「ちょっと待った!
まだ俺との勝負がついてないぜ、ヒャッハー!」

そこに、さらに、マイト・オーバーウェルム(まいと・おーばーうぇるむ)が乱入してくる。
マイトは、変熊を捕まえ、
蒼空学園・サッカーフィールドに向かって走って行った。

「色々な場所を冒険してきたが、
ここは一番思い出が残る場所の一つだ。
あの伝説的な試合……ただ単純に楽しかったし、
ライバルに出会うこともできたしな!」
「なるほどな。俺様達の勝負にもふさわしい場所だ!」

マイトは、サッカーボールを取り出し、変熊に宣言する。
「PK戦で勝負だぜ、ヒャッハー!」
「望むところだ! どんなボールでも受け止めて見せよう!」

マイトが跳躍し、
空中で回転しつつ、キックを放つ。
……変熊に向かって。
「ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー!
ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー!
ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー!
ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー!
ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハー!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」

マイトの蹴りで、変熊は大空へと舞い上がり、
再びどこかにぶっ飛ばされていくのであった。