天御柱学院へ

なし

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蒼空学園へ

パラくる!!

リアクション公開中!

パラくる!!
パラくる!! パラくる!! パラくる!! パラくる!!

リアクション

先ほどまでのにぎやかな場所とはうってかわって、静かな場所。

水路の中に浮かぶ島には、
神木を植樹し水晶柱が立てられている。
中央の島から水路が伸び、扇状の島には、整然と神木が並び、
彼岸花が咲き乱れている。

ここは、狐族の獣人の聖地であり、
樹木の根元には、獣人たちが眠りについている。

村の長や巫女たちが眠る中央の島は、
高天原 水穂(たかまがはら・みずほ)だけが立ち入りを許可されている。

水穂は祖母であり先代の巫女・村の長の墓へと、
パートナーのネージュを連れていき、
挨拶をしたいと考えていたのだった。

「おばあさま。
私には大切なパートナーができて、
毎日、一緒に暮らしているかわいい子どもたちもいます。
私、今、幸せです」

風が吹いて、樹がざわざわと音を立てる。
まるで、歓迎してくれているようだった。

水穂は祖母の水晶の墓碑に寄り添い、抱きしめ、
静かに涙を流した。
「おばあさま……喜んでくださっているのでしょうか」

「大切な場所に入れてくれてありがとう」
ネージュが笑みを浮かべる。

「これからも、ネージュさんと一緒に頑張ります。
子どもたちのためにも」
水穂が決意を表明する。

ざわざわと、風と共に音を立てる樹は、
励ましの言葉を贈ってくれているようだった。