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【蒼空に架ける橋】最終話 蒼空に架ける橋

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【蒼空に架ける橋】最終話 蒼空に架ける橋

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■第41章


「やれやれ……シルフィア、ペトラ。無事かい?」
 柱のある地点へ向け、フルスピードで飛ばす小型高速艇の船内で、アルクラント・ジェニアス(あるくらんと・じぇにあす)は到着までひと息つけるこのひと時に、シルフィア・ジェニアス(しるふぃあ・じぇにあす)ペトラ・レーン(ぺとら・れーん)にあらためて訊いた。
「うん! 僕、まだまだやれるよ!」
 ペトラは元気よく返事をして、風にばさばさ波打つ猫耳のついたフードの下でニカッと笑う。シルフィアもまた、髪を押さえながら笑顔でアルクラントを見つめ返した。
「大丈夫よ。心配してくれてありがとう」
「そうか。それにしても、さっきのやつは一体だれだったんだろうね」
 シルフィアの手をとり、そこについた小さな打撲のあとを親指でこすりつつつぶやく。
「アルくん、覚えてないの?」
「え?」
「まあ、そう言う私もあとになって思い出したんだけど。ほら、浮遊島群へ来た当初、乗っていた船から見たじゃない。あれ、たぶん肆ノ島太守クク・ノ・チよ」
 クク・ノ・チの姿は島間通信でも映っていたのだが、昨夜、地上人の数が多すぎて太守の館では全員を泊めることができず、彼らを含め何十人かは島の宿へ分かれて宿泊していた。直後、ヒノ・コがカガミや起動キーを奪って姿を消したりしてばたばたしてしまったがために島間通信のことは人伝えに聞いただけで、直接見てはいなかったのだった。
「へーっ。すごい。シルフィア、記憶力いーね!」
 ペトラが感心した声を上げる。アルクラントも「ああ、そういえば」とそのときのことを思い出した。
 あのときは遠目だったし、あれからいろんなことが次から次へと起きたせいですっかり忘れていたが、言われてみればたしかにあれは、あのとき艦橋にいた男と同一人物だった。服装はさっきとは真逆の、純白の法術服だったが。
「だとすれば、惜しいことをしたな。あれは問い詰める機会だったのかもしれない」
「そうね。でも気づけなかったんだし。しかたないわ」
 シルフィアの言うとおりだ。今となってはどうしようもないこと。
 アルクラントもうなずき、その考えはすっぱり捨てて風に流すことにした。
「だがやられっぱなしは気に食わないな。やつの企みを打ち砕き、あの鼻をへし折ってやろう」
「僕たちでね!」
 そのとき、計ったように甲板のスピーカーから操縦者の声かした。
『見えました。あそこが地図のポイントです』
「よし。行こう」


 3人は――というよりペトラが、高速艇が完全に着陸するのも待たずに近づいた地上目がけて飛び出した。それを追って2人も柵を乗り越え、ゆうに2階はある高さから飛び降りて、危なげなく着地する。
 計算によって割り出された地点は場所を選んではくれない。そこは岩山の崖の中腹だった。
「ととっ。シルフィア、マスター、足元気をつけてね」
 足場にと選んだ岩が足の下でごろりと転がるのを感じて、ペトラが後ろの2人に注意する。そして自身はさらに一歩踏み込んで跳躍した。
 まるで全身がバネであるかのような高い跳躍で宙にいる間に、ペトラは柱のそばにいる3人の男たちの位置関係を把握する。
「木製の仮面……あのお屋敷にいた人たちと同じだねっ」
 ならばと、ティアクローを飛ばした。それが左右の2人をけん制している隙にマシーナリーソードで中央の男へ切りかかる。初撃は様子見。2人の間で鋼が打ち合い、跳ね飛ばそうとする勢いに乗って、ペトラは身軽に後方へ跳ぶ。そして猫のようなすばしこさで着地と同時に横へ身を流した。
 そのまま足を止めることなく攻撃と離脱を繰り返し翻弄しようとする。とはいえ、軽々とというわけにはいかなかった。反射速度はペトラが上回っているかもしれないが、身軽さでは向こうも負けてはいない。
「これ以上は危険だから、アルくんはここにいて」
「分かった」
 答えたあと、アルクラントはかすかに自重めいた笑みに口端をゆがませる。
「どうかしたの?」
「いや。男が守られてばかりってのも情けないと思う人がいるかもしれないな、と」
 それに対するシルフィアの答えは簡潔で、明白だった。
「それはアルくんが何もしない男だったらの話でしょ。適材適所って言うじゃない。そうじゃなかったら、私もペトラも、きっと今こうして一緒にいないわ」アルクラントの持つライジング・トリガーを見る。「頼りにしてるわよ、アルくん」
 そして燃え盛る炎天戈セプテントリオンと火と水の意匠が施された重厚な盾スウェプト・アウェイをかまえ、シルフィアは参戦した。
 ペトラへ向けて二方向から突き込まれた刃を、その接点で受け止める。
「私にはあなたたちのような身軽さはないかもしれない。だけど、私が守ると決めたら、だれもあなたたちに傷つけさせたりしない!」
 だれかを守りたい。だれかと一緒に歩きたい。
 そういう気持ちがいつだって私に力をくれた。
 アルくんも、ペトラも。この世界すべてを。私は守り通してみせる。
「よーっし! いくよ!」
 シルフィアがすぐ後ろにいるのを見て、ペトラはさらに攻撃の速度を上げた。必ずシルフィアが守ってくれる、その信頼がペトラを攻撃に集中させる。1人がシルフィアを足止めするべく攻撃を仕掛けているうちにもう1人がペトラへ向かおうとしても、エンジェルフェザーによる弾幕がそれを阻んだ。
 他者を守りたいという強い願いから防御を磨いてきたシルフィアと、その対極にいるペトラ。
 そして2人をつなぐ中央にいる者がアルクラントだ。
 3人をつないだ絆はそれだけにとどまらず、無限の空間へと伸びていて、今も伸び続けている。
(アルくんと出会ってから、みんなと繋いできた絆。こんなことで邪魔されたらたまったものじゃないもの)
 絶対に途切れさせたりしない。
「あなたたち、ここを守れって命令されて、ただそれに従ってるだけなんだよね」ペトラは己と刃を交じわせる相手に話しかける。「自分の意思じゃない。……あなたたちに意思があるかなんて、分からないけど。
 だけど、僕には想いがあって、絆をつなぐ人たちがいて。彼らとともに、この想いがどんどんほかのだれかに伝わっていくって信じてるからさ。だから、それを阻む相手は……たとえそれがあなたたちでも、許せないんだ。ごめんね」
 ペトラの剣が、男の刀の下をすり抜けるように走って肩口を切り裂く。
「いまよ、アルくん!」
 切り崩せないことに業を煮やしたか、随神たちは先にシルフィアを片付けることを決めたようだった。3人が同時攻撃を仕掛けてくるのを見抜いてシルフィアが叫ぶ。わずかの狂いもなく同時に三方からきた斬撃を、シルフィアは真っ向から受け止めるべく、両足に力を入れた。直後、骨も折れんばかりの衝撃がスウェプト・アウェイ越しに盾持つ腕へと伝わって、肩口までの感覚が一瞬で失われる。足がすべり、かかとが地にめり込んだが、シルフィアは決して体勢を崩さなかった。
 そしてアルクラントの放った銃弾が動きの止まった3人を貫き、人型の紙へと戻す。
 ついさっきまで戦っていた相手がただの紙切れになって、崖を下ってくる風に巻き上げられ、どこかへ飛ばされていくその行方を見つめる2人に、アルクラントは告げた。
「さあ、オキツカガミを持って帰ろう」

※               ※               ※



 他方、ヒガタノカガミの設置場所へ向かう高速艇で、周囲が気心の知れたパートナーのみとなったとき、は考えを言葉に乗せた。
「あの包帯みたいに体じゅう呪符貼ったやつがオオワタツミだったんだな。
 ヒノ・コの前に出たときも少女だったっていうし。オオワタツミの本体ってガキか?」
「さてなぁ。オオワタツミの本来の姿を知らぬからな。あのばかでかい龍の姿と人としての姿、どちらが正体かによるのではないか?
 そもそも寿命も人間のそれとは違うだろう。1000年生きてようやっと1つ歳をとる、そのような生き物であるかもしれぬ。それははたして「子ども」の定義に入るか?」
 疑問の余地のあるところだとの意味を言外に含み、考察の間を少しあけて義仲が答える。そして視線を、甲板にいるスク・ナから陣へと流した。
「どうした? 陣よ。相手が子どもであれば戦えぬというのか?」
「そういうわけじゃないが……」
 言葉ではそう言いつつも、しぶる態度が彼が乗り気でないことを表していた。
「助けられないかな」
 ぽつり、つぶやいたのはティエンだ。柵を両手で握り、あごを乗せて流れる景色を見ているが、意識して見ているようには見えない。
「助ける? 何から?」
「だって……「自由になるんだ」って叫んでたもん」
 周囲を破壊しながらオオワタツミが空へ上っていくあのさなか、その声は多くの者たちが耳にしていた。

『余は自由になるのだ!』

 歓喜に満ちていた。ずっと待ち望んでいたことがついに叶ったのだとその声は言っていた。
 そのときのことを思い出してそちらに気を奪われているのだろう、ティエンの声はひそまる。
「オオワタツミも、ただのひどい人ってだけじゃなくて、心が何かに囚われていたのかな、って。そう思ったら、なんとなく……」
 それがそれ本来の「姿」で生きられないというのは悲しいことだと、ティエンは考えているのだろう。
 たしかにオオワタツミはそう口にした。ティエンの言うとおり、何かに囚われているのかもしれない。しかし大小の差はあれども生きとし生けるものは常に何がしかのしがらみに縛られて生きている。妥協か甘受か、そのどちらでもないかは気の持ちようだ。どう感じようともそれはそのものが世界に存在しようとする限り切り離せないものとしてそこにあり、それとともに生きることを運命づけられているのは厳然たる事実なのだった。
 だが、だからあきらめよ、とも義仲は言えなかった。この世間ずれしていない無垢な善良さがティエンの良さであり、それによって救われてきた者は少なくない。失ってほしくない。
 だからこう言うにとどめた。
「ティエンよ。その想い、内に秘めておくがよい」
「今やるべきことはほかにあるからな。
 どうやら着いたみたいだぞ」
 回転の落ちた高速艇のエンジン音を床の振動から感じ取って、陣は柵のティエンの元へ一歩近づく。ティエンには太陽の光をまぶしく反射する柱らしき物がすでに見えていた。
「……うん。そうだね」
 義仲の言うとおり、今はそのことについて考えないようにしよう、今はおじいちゃんの想いを形にすることだけにがんばろう、ティエンはそう思った。
 ヒガタノカガミが埋め込まれた柱の守りについている隋神は3体だった。
「義仲、足止めしろ」
 高速艇から降りて早々、陣が指示を出す。
「簡単に言うてくれる。相手は3人だぞ」
 そうは返しつつも、義仲に気圧された様子はなかった。そしてすぐ後ろにいるスク・ナに肩越しに視線を流す。
「スク・ナよ、ここがおぬしの意地の張り場ぞ」
「分かってる! 義仲こそ、ヘマするなよ。オレが援護してやるからっ」
「己の身は己で守れよ」
 スリングショットを握り、気負うスク・ナの様子に、かつて幾度も見た光景――初陣の兵の姿をだぶらせてか、くつりと笑みを見せた義仲は、ひと息に鞘を払うと緑竜殺しを手に彼らの間合いへ斬り込んで行く。待ち受ける隋神たちの刀と義仲の剣が真っ向からぶつかった。
 三方向から自分を仕止めようと向かってくる刀を前に、いつまでも1人にかかずらってはいられない。鍔競り合うのは避け、跳ね返したりすり流そうとするが、敵とて義仲が何を考えているかはお見通しで、なかなかそうさせてくれようとはしない。体格差を利用して押さえ込みにかかる。そして義仲をその場にとどまらせているうちに、左右が斬りかかる寸法だ。
 義仲を攻撃しようとしている左右の隋神たちへ陣とスク・ナがそれぞれ【シュヴァルツ】【ヴァイス】とスリングショットを撃ち、刀の届かない位置まで距離をとらせる。
 後方へ飛びずさった2人の隋神が間断ない攻撃を受けてなかなか戻れずにいるのを、激しい打ち合いのさなかにも視界の隅で捉えていた義仲。次の瞬間その手から緑竜殺しがからめ抜かれた。剣は後方へ飛び、地に刺さる。
 仮面で上半面が隠れた顔で、無表情に刀を頭上へ振り上げる隋神に、義仲は言った。
「俺を無力化したと思っておるのだろうが、あまりそう過信せぬ方がよいぞ」
 まだしびれの残る手ながらも、則天去私を発動させようとした、その瞬間――。
「義仲くん、あぶないっ!!」
 それまで歌で支援していたティエンの声がしたと思うや、突然義仲たちを中心に、周囲一面鏡面の破片のようなものが降りそそがれた。破片は周囲の景色を反射して、美しくキラキラと光り輝き――そして触れるものを容赦なく切り裂いた。
 崩落する空。それと気づいた義仲は破片が降ってくるのを目撃した瞬間にすぐさまその場を離脱する。足が離れた直後、地面に最初の破片が突き刺さった。
 隋神たちは何が起きているのか理解しきれないまま、破片に切り裂かれてただの紙へと戻る。
「ティエン、俺まで巻き込む気か!?」
「ごめーん、義仲くんっ。あせっちゃってつい」
 このとおり、と両手のひらを顔の前で合わせて、陣の後ろへ身を隠す。ギリギリで難を逃れることができたことに気色ばむ義仲を「まあまあ」と間に立った陣がなだめに入る。その間に柱の元へ行ったスク・ナが、柱からヒガタノカガミをはずした。元のサイズに戻り、青や緑といった何ともいえない鈍色で光る両手のなかのそれを見下ろして、満面の笑顔になる。
「早く帰ろうぜ!」
 ナ・ムチに見せたくてたまらないと、その笑顔は言っていた。

※               ※               ※



 陣たちとほぼ同刻。
 ナ・ムチやかつみたちの乗った高速艇も、郊外に設置されたヒボコノカガミの柱がある付近へ到着していた。
「街のど真ん中じゃなくてよかった」
 下を見下ろしてほっと息をついたかつみはエドゥアルトたちを振り返る。
「カガミの回収が最優先だ。倒す必要はない。くれぐれも無茶はするなよ」
 そして高速艇の影へ飛び降りると同時に隠れ身を用いた彼の気配は水に溶け入る砂糖のように消えて、エドゥアルトにもナオにも感じ取れなくなった。
 柱を守る随神たちが3人の姿を視認すると同時にこちらを向き、すらりと腰の刀を抜く。青く澄んだ刀身の刃並に沿って、威嚇のようにぎらりと反射光が走る。
 剣士の気迫を感じ取ってか、歩速がわずかに鈍ったナオにエドゥアルトが「打ち合わせたとおりにやれば大丈夫だ」と背中を軽くはたいた。
 そして自身はナ・ムチやナオから離れて右に距離をとる。
「さて。できるだけ柱から引き離さないとな」
 かつみは隠れ身で気配を殺して、どこかでこの様子をうかがっているはずだった。あの3人の意識が柱から離れたら柱に行って、カガミを抜き取る手筈になっている。見たところ、敵の武器はあの刀のみに見えるが、懐に何を隠し持っているか知れない。カガミを取った瞬間かつみを攻撃されないようにしなくては。
 伸ばされたエドゥアルトの手の周囲できらめく光が生まれた。光の閃刃は七色プリズムの光にきらめきながら随神たちへと飛んだ。常人には見えない技も、人でない式神には知覚できたのか、随神たちはふわりと宙に跳んでこれをかわし、さらにエドゥアルトたちへ迫ろうとする。しかし人ではないとはいえ、翼を持つ者でもない。
 そうするのを待っていたというように、ナオとナ・ムチが宙の彼らを銃撃する。随神たちはこれをすべて刀ではじき飛ばしたが、衝撃に押されるかたちで後方へ押し戻され、着地した。
 地に足を着ける一瞬の停滞をねらって、ナオたちはさらに銃弾の雨を浴びせる。随神たちは横へ流れるように動き、それらをすべてかわしつつ、距離を詰めようとする。
 それを阻もうとエドゥアルトのファイアストームが炎の壁のように燃え立ったのを見て、かつみは行動を開始した。
 3人の随神たちの意識はエドゥアルトたちに集中し、3人が間合いに入られまいとじりじり後退するのに合わせて前へ出ている。おびき出されているとは気づけていないようだ。
 かつみは足場の悪さに注意を払い、不用意な音をたてたりしないよう気をつけて柱の元へ行くと、そこに埋め込まれているヒボコノカガミを見た。マフツノカガミと同じように、直径50センチ弱の銅鏡のような姿をしている。周囲の玉縁飾りも同じで、違いは中央の模様ぐらいだ。
(本物に間違いなさそうだな)
 何かで固定されているようには見えなかった。表に見えないだけで、裏側にあるのかもしれない。窪んだ縁に沿って注意深く指を這わせると何かに触れて、カチリと小さな音がしてそれが引っ込むとはずれたカガミが前に倒れてくる。それをかつみは両腕で受け止めた。
 その瞬間。
 柱からカガミが取り出されたのを敏感に感じ取ったか、随神たちが一斉に振り返った。
 カガミを手にしたかつみに向かい、3人の随神は申し合わせたように地を蹴る。十分と見られた距離は、彼らの脚力ではものの数秒に満たなかった。
「かつみさんっ!」
 ナオのアブソリュート・ゼロの氷壁がかつみを守るように間にそそり立つ。一瞬遅れて振り下ろされた、激しい斬撃が氷壁を砕き、削り、食い込んだが、かつみまでは及ばなかった。
「撤退だ!」
 反撃の余地はあった。しかしかつみはそちらを選択せずに、当初の予定どおり疾風迅雷を発動させて高速艇へと疾走する。4人が甲板へ転がるように駆け込むやいなや高速艇は急速上昇した。
 高度をとって飛行する高速艇で、かつみたちはほっと息をつく。
「やりましたね、かつみさんっ」
 かつみが持ったヒボコノカガミを見て興奮気味に話すナオに「ああ」とうなずいたかつみは、ふと思い出して言う。
「さっきは助かった。ありがとな、ナオ」
「い、いえ、そんな……」
 面映ゆそうに照れているナオをほほ笑ましく見下ろすエドゥアルト。かつみはひと息ついて、それからナ・ムチにヒボコノカガミを押しつけた。
「ほら。彼女の命を救うための物だ。おまえが持ってろ」