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第1回 ヤマハGP~空京・秋の陣~

リアクション公開中!

第1回 ヤマハGP~空京・秋の陣~
第1回 ヤマハGP~空京・秋の陣~ 第1回 ヤマハGP~空京・秋の陣~

リアクション

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 集団はレッサーワイバーンがやや優位に立っている。
 予想通りの展開だ、ここまでは。
 
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「そして、その展開を!
 私達は確固たるものにするのです!」
 きら〜んっと、朔は後方を睨む。
 パートナー達に合図を送る。
「イルミン生の優勝のため!
 競争相手を、2番手で足止めするのです!」
 しびれ粉の効力は有効で、後続の選手はもたついている。
「けれど影野 陽太(かげの・ようた)だけは、無条件で通しましょう!
 環菜に罪はありませんから」
 陽太は通された。
 そして朔は爆弾弓を用意すると、スナイプ狙いをはじめた。
 ターゲットとなったのは、直後の後続集団――小型飛空艇だ。
「動物の集団……はいないですね。
 『その身を蝕む妄執』で、操縦者の混乱を狙いましょう!」
 朔は『その身を蝕む妄執』で乗り手を混乱させる。
「スカサハは、六連ミサイルポッドで敵機を撃墜するであります!」
 スカサハは六連ミサイルポッドを撃ちまくる。
「じゃあ、あたしは逃げる奴を見つけて邪魔してやるわ!」
 アテフェフはオイレの探索力で、小型飛空艇や空飛ぶ箒などを探し始める。
 飛んでいる最中に、奈落の鉄鎖で片っ端から落とし始めた。
 
 たまらないのは、標的にされた参加者達だ。
「禁猟区」等の危機回避スキルを使わなかった者達が、餌食となった。
 
 ハーリー・デビットソン(はーりー・でびっとそん)は、己のボディに小型飛空艇をドッキングさせたままコースアウトする。
「ドルルンッ、ドルルンッ、
 ドルルンルンッ!!
(抗議の声を上げているようだ)」
 小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)は小型飛空艇ヘリファルテごと撃墜!
「ひび割れた装甲板」を浮かせて空飛ぶ盾としていたが、隙間を狙われたようだ。
「あーん、そんなぁ!
 せめてゴールまで行きたかったよぉっ、コハクぅっ!」
 グリムゲーテ・ブラックワンス(ぐりむげーて・ぶらっくわんす)四谷 大助(しや・だいすけ)と2人して、ヴォルケーノごと地に落ちた。
「運転はグリム、サポートはオレ!
 カーブでは体張って、船体を持ち直して、無茶すんぜっ!!」
「……て。こんなところで振り落とされてんじゃないわよ! 大助!」
 中原 一徒(なかはら・かずと)は、爆弾弓の一撃で小型飛空艇を破壊されてしまった。
「くそっ! こっちからシメに行ってやる間もなかったぜ!」
 椿 椎名(つばき・しいな)は、スタートダッシュが「しびれ粉」のために出来なかった。
 その挽回をしようとした矢先に、落とされてしまった。
「ソーマさえ乗れたら、監視役になれたのにッ!
 ヘリファルテが1人乗りだったのが、誤算だよ……」

 あー、と言う溜め息が会場から漏れる。
 
 椎名のパートナー――ソーマ・クォックス(そーま・くぉっくす)椿 アイン(つばき・あいん)の声だ
「あーあ、ボク達『妨害役』に回ろうと思ったのに! アーちゃん」
「まったくよね! 坂の頂上から、スナイパーで狙撃しようと思っていたのに……」
 沿道でガックリと肩を落とす。

 次回に期待しましょう!
 
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 残った参加者達は直線コースを抜け、最初の難関である「S字カーブが続く並木道」に入って行く――。
 
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 その頃、スタート地点の「並木道側始点」に、影。
 はあはあ、と息を切らし、レッサーワイバーンで駆けつけたトライブ・ロックスター(とらいぶ・ろっくすたー)が、
 髪の寝癖もそのままに風の速さでスタートを切っていった。
 翔子がマイクに向かってがなりたてる。
 
 ――さあ、寝坊で遅刻したトライブ選手!
 弾丸の如く、ロケットスタートで飛び出して行きました!!
 猛烈なスピードで追い上げて行きます!!!
 
 手元の時計は、ちょうどレース開始から10分!
 10分が経過致しております。
 あっと! 只今『しびれ粉』の影響は無くなったと、の情報が入りました!!
 
 各レーサーはいよいよ本領を発揮してまいります。
 はたして勝利の女神は、誰に微笑むのでしょうか?