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リアクション
前線が戦っている間、ゲート突入部隊の準備もなされる。
突入部隊のイコンを長谷川 真琴(はせがわ・まこと)とクリスチーナ・アーヴィン(くりすちーな・あーう゛ぃん)が担当する。
移動整備車両キャバリエの荷台に積んだ道具で、イコン整備及び、エネルギー手配、メンテナンス手配をしていく。
「特に、スフィーダ、フィーニクスは注意して整備しないと――」
真琴は自分にそう言い聞かせて、もう一度スフィーダの点検をする。
「特にスフィーダは複雑だからね。あたいらがしっかり整備してやらないとね」
クリスチーナも同意する。
変形機構を持ったイコンは可動部分が多い。そのため、点検は入念にしておかないと稼動時に上手く動かなくなることもある。
「おい! オレのシュラオウの整備は終わっているか!?」
ゲートから駆けてきた鬼羅が尋ねる。
「ええ、バッチリです!」
真琴が答える。
「それはありがてぇ!」
「突入部隊のイコンの整備もできたよ。おそらくこれが最後の戦いなんだ。悔いだけは残すんじゃないよ!」
整備を終え、クリスチーナが激励する。
重層世界はこれを持って崩壊するだろう。その前に、なんとしてでも各世界にいる人達を救出しなければならない。
そして、『大いなるもの』を倒さなければ。
そう思う、武崎 幸祐(たけざき・ゆきひろ)にヒルデガルド・ブリュンヒルデ(ひるでがるど・ぶりゅんひるで)が伝える。
「飛空巡洋戦艦グナイゼナウの補給と物資の搬入が済みました。いつでも行けます」
「わかった。グナイゼナウ発進! 突入部隊は俺に続け!」
幸祐は自らの船を先頭にして、部隊を牽引する。ゲート前は迎撃部隊が応戦しているから、大量の被弾を受けることはないが、その行動は突入部隊を鼓舞する。
「全軍、突入部隊を援護しろ!」
《了解した。ここは俺らに任せて先にいけ!》
猛より通信が入る。幸祐が頷く。
「ヒルデ、【デッキガン】及び【アサルトライフル】で前方掃射! そのままゲートに突っ込むぞ!」
「イエスマスター! 突入部隊は艦の後ろについてください。突入します!」
正門掃射しながらグナイゼナウがゲートへと突っ込む。
突入部隊が【第三世界】へと入る。
そこで彼が見たのは、地形の変わってしまった【第三世界】。ゲートよりオリュンズとヘリオポリス、そしてトロイア基地が見えた。
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