リアクション
エピローグ
いかがでしたでしょうか?
ハイ・ブラゼルの『おとぎばなし』は。
四つの幻の世界はその役目を終え、消えました。各世界にいた人々にとっても、そこでの日々はまるで一夜の夢であったかのようでした。
しかし、それらは確かに「そこにあった」のです。
人々の記憶から薄れていったとしても、その瞬間を見届けた者が語り伝え続ける限り、決して忘れ去られることはないでしょう。
それはきっと、何らかの形で残ります。『おとぎばなし』となって、かもしれませんね。
長時間お付き合い下さり、ありがとうございました。
これから紡がれるあなた自身の物語にも、いい結末が訪れますように――。
『重層世界のフェアリーテイル 完』
『蒼空のフロンティア』運営チームです。
『グランドシナリオ 【重層世界のフェアリーテイル】重層世界、最後の戦い』のリアクションをお送り致します。
今回のリアクションは以下のマスターが担当しております。
【1】『大いなるもの』外周戦と第三世界:黒井威匠
【2】第四世界:丹野佑
【3】第二世界:泉 楽
【4】第一世界、『大いなるもの』の核:風間 皇介
【5】花妖精の村:高久 高久
※リアクションの構成は初回の無料グランドシナリオと同じく、【5】が幕間的に挿入される形になっております。
皆様のアクションの結果、『大いなるもの』は消滅、依り代となっていた人の魂は救われました。また、各世界の人々はハイ・ブラゼルの地への『帰還』を果たしました。
今後はハイ・ブラゼル地方を含め、ティル・ナ・ノーグはマスターシナリオの舞台となっていく予定です。
また、今回参加された方々には、記念アイテムとして「ハイ・ブラゼルの調査報告書2」をプレゼント致します。
それでは最後に、それぞれのパートを担当したゲームマスターのコメントをお送りいたします。
【1】黒井威匠
どうも黒井威匠です。皆様、重層世界のお伽話お疲れ様でした。
近未来の世界を私が描いた結果、このようなストーリーとなりました。相変わらずの私です。
ドールズとの決着後、『最終兵器』の解放と崩壊する世界での戦いが表層のテーマでしたが、裏というよりも真のテーマは「取り返しのつかないモノ」ということとして書きました。
テーマの代弁者は言わずもながら、マシューとアセトです。
特にアセトにはひどい事をしてしまいました。いあ、マシューにも何だけど。
アセトはこの物語において「絶対に助けられない存在」でした。だからこそ、感情を与え、『最終兵器』の解放役になり、『最終兵器』のコアとなったことでその意味合いが(偶然)強くなったかと思います。
愛と勇気が勝つ話でもなく、ひどい話だったと思います。でも、この世界の構造と物語が私のあり方です。こんな世界で楽しんでいただけだでしょうか?
採用されなかった方々は仕分けござません。今回は【第三世界】の話に少しでも関わった人たちを優先させて頂きました。ホント参加人数が多く、採用ラインの倍近かったので心苦しい限りでした。
それではこれにて、残りのネタバレ等はいつも通りマスターページに用意しておきます。また見かけたらよろしくお願いします。
【2】丹野佑
第四世界を担当しました丹野です。
シナリオにご参加していただき、あるいは読んでいただき、ありがとうございます。
何人ものゲームマスターが描くグランドシナリオ、楽しんでいただけたら幸いです。
第四世界は無法の大地が広がる荒野ということで、普段とは毛色の違う演出や展開に戸惑った方もいらっしゃるかもしれません。
せっかくの重層世界、いつもと違う風景で、普段は見せられないキャラクターたちの表情が描きたいと思ってのことです。
はじめにお話を頂いた時は、どんな世界を自分が描くことになるかわかっていなかったのですが、大手を振って西部劇を書いていいと言われた時には、心のなかでガッツポーズを決めたことを覚えています。
最終回では、大量のガンマンとの戦いということで、全シーンで弾丸が飛び交うなんとも殺伐とした光景になっていましたが、キャラクターたちが強大な敵を倒したい、人々を救いたいという思いが、リアクションに熱を込めてくれたと思います。
大量の敵と戦うためのアクションに欠けると判断したため、体ひとつで突っ込み、切り開いていく、なんとも情熱的な展開になったと思います。
ご参加、ありがとうございました。
【3】泉 楽
第二世界を担当しました泉 楽(いずみ・がく)です。
途中からの担当変更ということで、戸惑った方もいらしたろうと思います。正直、私も戸惑うことの連続でした。何だかこの何か月かは、ずっとパソコンの前に座っていたような気がします。
そんな中、参加して下さった方には心からお礼を申し上げます。少しでも楽しんでいただけたならば、GMとして嬉しく思います。
結局のところ、毎回悩んだのはイブリスのセリフ回し……。段々分かりやすくなってしまったのが、何だか敗北感です。
細かいところで書き切れないところもありましたし、この物語の後、生き残った人々がどうなるのかは実に気になるところではありますが、ひとまず皆様の想像にお任せして、第二世界の物語はここで幕となります。
細かいことは個別にコメントを差し上げていますが、以下は今回のアクションとリアクションについてになります。ネタバレも含みますので、まだ本文を読まれていない方は、後回しにしてください。
第二世界において、いわゆる「魔術師」たちに比べると「一般人」の魔力はそれほど強くありません。魔力が底上げされた状態でも一緒です。それでも物理攻撃がほぼ効かないのは同じですから、純粋な攻撃魔法を持たないPCは苦戦を強いられました。
従って、「一般人」一人に対しては一〜二人、「魔術師」一人を相手に戦う場合、手持ちの魔法や戦い方にもよりますが、二〜四人でなければ倒せませんでした(例外はあるかも?)。
また、物語が進むにつれ、相手はちょっとずつ強くなっていますので、後半で戦うことになった人は苦労したでしょう。
現実世界出身者の末裔の洗脳は解けますが、仮想世界の住人は不可能です。メイザースを「救う」アクションが割と多かったため、最後の戦いは苦戦、最終的には本文通りのオチとなりました。
それでは皆様、また別のシナリオでお会いしましょう。
本当にご参加、ありがとうございました。
【4】風間 皇介
こんにちは。フェアリーテイル、第一世界担当の風間 皇介です。
ようやく、といった形で最終回を迎える事が出来ました。
本業等個人的な事情でユーザーの皆様、他世界担当のマスター、統括の識上MS、運営の方々など、多くの方にご迷惑をお掛けして大変申し訳ない限りです。
その分せめてリアクションの内容でお返し出来ていれば……と思います。
さて、そのリアクション、というよりも第一世界の展開ですが、参加された皆さんのアクションのおかげで概ね全ての回において最良と言える結末を迎える事が出来ました。有り難うございます。
特に本編後編のファフナーを救えるかどうか、ですね。あれで救出失敗判定になっていたら最終回はどうなっていたのでしょう。
考えるのも恐ろしい限りです。
その最終回ですが、神殿の突破、妨害者への対処、そして依り代に対する行動など、こちらも皆さんのバランスのおかげで良い結末を迎えられたと思います。
特に依り代の魂はただ光のクリスタルで浄化するのでは無く、その心まで救って頂き、感謝するばかりです。
……ただ残念な事に大半の方が神殿に向かわれた関係でもう一つの目的、現実世界出身者の避難活動においては全てを救う事は出来ませんでした。
(第一世界を選んで頂いた方は何十組もいらっしゃったのですが、その中で避難活動を行ったのは今回採用させて頂いた四組だけでした。不採用とか無しに全体で四組です)
逆に言えば避難活動をして下さった四組の方のお陰で救われた村人達もいます。きっと彼らはこれからも逞しく生きてくれる事でしょう。
最後に、泣く泣く不採用にせざるを得なかった方も含め、フェアリーテイルを共に作り上げて下さって全ての参加者にお礼申し上げます。
どうも有り難うございました。また今度、新たなシナリオでお会いしましょう。
【5】高久高久
初めましての方は初めまして。そうでない方はまたお会いしましたね。番外編、避難誘導パートを担当しました高久高久でございます。
この度はたくさんの方にご参加頂き、真にありがたく思います。
『重層世界のフェアリーテイル』シリーズは楽しんで頂けたでしょうか?少しでも楽しんで頂けたのならば幸いです。
……今回担当する事になり、『なんでお前いるんだよ』とお思いの方はたくさんいると思います。しかし覚えていてほしい。誰よりも私がそう感じていることを。
途中何度もグランドシナリオ関連担当、という重圧に押し潰されそうになりましたが、何とか走りきることができたと思います。
今回最終回を迎えた『重層世界のフェアリーテイル』ですが、ドロシー・リデルを始めとした花妖精の村の住人、そしてティル・ナ・ノーグの物語は終わっていません。
これからどうなっていくのか、どのような物語が綴られていくのか。それはわかりません。これからが始まりです。
最後にもう一度。この度皆様とこの物語をご一緒出来た事を感謝いたします。
それではまた、何処かのシナリオで皆様とお会いできることを楽しみにしております。