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アトラス・ロックフェスティバル

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アトラス・ロックフェスティバル

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TRACK 07

 『RIAJU』のパフォーマンスを見て、蒼空学園の女子体操服(ブルマ)姿のベア・ヘルロット(べあ・へるろっと)は頭を抱えていた。
「思ったよりウケ狙いのバンドが多いな……」
 しかし相棒のエドワード・ショウ(えどわーど・しょう)は妙にやる気を出している。
「大丈夫です、作り込みではこちらが勝っています!」
 ちなみにエドワードも蒼空学園の女子体操服(ブルマ)姿だ。
 ベアのパートナーであるマナ・ファクトリ(まな・ふぁくとり)はあきれ顔だ。
「ふたりとも、なんでそんな格好してるのよ……」
「インパクトのある他グループに勝つにはこれしかないのです。マナさんにも是非ヴォーカルとして舞台に上がっていただきたいのです」
「マナ頼む! これが終えたらマナが好きなモノいっぱい食べに行くから!」
 マナはベアに頼み込まれると弱い。文句をいいながらも用意された譜面を見て歌詞を覚える。


 準備が整い、ベアとエドワードが入場すると、ふたりの姿に会場からどよめきが起こった。ハンドベルの輪唱をはじめると、それに合わせてマナも入場。

「みんなー、『O−SUGI(オスギ)』でーす! 打倒『P−KO』目指して頑張りまーす!」


『Ambivalence(アンビバレンス)』

作詞作曲:エドワード・ショウ



子供だった頃に 誰かが言った
女の子らしく 優しくなりなさいと

子供だった頃に 誰かが言った
男の子らしく 強くなりなさいと

Ambivalence! 女でも男でもない アタシはアタシ
Ambivalence! 優しく強く
自分らしく 生きていこう そう決めたから


 曲にあわせてベアとエドワードが手を取り合い、ベルを鳴らしながらクルクルと回る。 スポットライトに照らされて男の汗が輝き飛び散る。


でも 優しいだけじゃ 誰も救えない
強いだけじゃ 誰も守れない
(※ドラムラッシュ、最後にダン!)

子供だった頃に 誰かが言った
男の子らしく 強くなりなさいと

Ambivalence! 女でも男でもない アタシはアタシ
Ambivalence! 優しく強く
自分らしく 生きていこう そう決めたから



 演技はなかなか好評であった。
 ただ残念なことにバックダンサーふたりが目立ちすぎて、肝心の歌はあまり記憶に残らなかったが……