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空賊よ、さばいばれ

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空賊よ、さばいばれ

リアクション


chapter .5 4時〜7時 


 騒々しかった深夜を越え、空はうっすら白み始めていた。
 甲板。
 朝靄の中、日下部 社(くさかべ・やしろ)佐伯 梓(さえき・あずさ)は真剣な表情で向かい合っていた。
「まさか、俺の他にもこの船にデュエリストがおったとはな」
「俺だって驚いてるよー」
 なんとこのふたり、奇遇にも同じトレーディングカードを持ち込んできていたのだ。社はすっと座り、梓を挑発する。
「デュエリストがふたり集まったら、やることはひとつしかないで」
「だよなー、この船にふたりもデュエリストはいらないもん」
 梓も、社の前に腰を下ろした。バチバチとふたりの間に火花が散る。そして、ふたりが同時に言葉を発した。
「デュエル……スタート!!」
 夜明けの空をバックに、ふたりの真剣勝負が幕を開けた。
「まずは俺のターン! ドロー! 『メガネ』を守備表示で召還! さらにカードを1枚伏せて、ターンエンドや!」
「よーし、次は俺のターンだなー。ドロー! 『シキージョ・アッオイ』を召還! 『メガネ』に攻撃だー!」
 梓のカードが、社のメガネと書かれたカードに襲いかかった。が、しかし。
「よっしゃ、かかったな! トラップ発動や! トラップ、『メガネチェンジ』や! このカードが場に出た時、守備常時のメガネとデッキ内にあるメガネ属性のカードをチェンジ出来るんや! 俺はこの『メガネ』とデッキ内にある『ぞうさん』をチェンジや!」
「ぞ、ぞうさん!? 駄目だ、そのカードは強すぎる……!!」
 梓のカード『シキージョ・アッオイ』は倒された。
「そして俺のターンやな! ドロー! 『ハイジ・マッカイネン』を攻撃表示で召還! 本体に攻撃や!」
「うああっ!?」
 梓の体力が減る。
「くっそー、次は俺の番だぜー、ドロー! 『ヒヴィ・ア・ラッタ』を召還! そしてこのヒヴィを生け贄にして……『エンソーマ』を場に出すぜー! 『エンソーマ』、『ぞうさん』に攻撃だー!!」
「くっ、やるやないか!! せやけどまだこっちが有利や!」
「確かに……このままじゃ負けちゃいそうだー。どうしよー……」
 なんだか方々から怒られそうなデュエルを繰り広げるふたり。勝負は社が優勢のまま進み、梓はあと一歩のところまで追いつめられていた。そして。
「ふふふ……ついに決着の時が来たみたいやな! 俺の引いたカードは、『ブルーアイズ・ホワイトぞうさん』や!」
「そっ、そのカードは!!」
「攻撃表示で召還、攻撃や!」
「うっ、うわああああっ!!!」
 梓のライフはゼロとなった。社の勝利である。社はびしっと人差し指を梓に向けると、高々と宣言した。
「ふっ、覚悟は出来とるか? 罰ゲーム!!」
 とは言ったものの、特別何かが勝手に起こるわけではない。梓は悔しさのあまり、社に掴みかかった。
「俺のバトルは、まだ終わってないもんねっ……!」
「なっ、往生際の悪いやっちゃ! こういうのは大抵負けたヤツが落ちるもんやろ!」
「そんなの知らないもんねー。しがみついてでも残ってやるんだー!」
 そのままふたりは組み合い、相撲のごとく押し合いへし合いを始めた。
「おーちーろーやー!」
「いーやーだー!」
 その様は、完璧に子供同士の喧嘩である。そんなふたりの様子を偶然通りかかった緋桜 ケイ(ひおう・けい)が、慌てて止めに入る。
「やめろっ……! 無益っ……無益もいいとこだっ……!!」
 ケイもラリっているのか、若干キャラがおかしなことになっていた。心なしか、顔がカクカクしていて顎も尖っているように見える。
「いいかあんたらっ……よく聞けっ……!」
 その異様な迫力に押され、思わず社も梓も手を止めケイの言葉に聞き入った。
「落とさなきゃ落とされる……それは確かに、世の中の姿そのもの……基本も基本……大原則だっ……! 落とさなければ落とされる……」
 ケイはぎゅっと拳を握りながら、熱く語りかけた。これには社と梓だけでなく、後ろで見ていたパートナーの悠久ノ カナタ(とわの・かなた)もざわざわと気持ちを波打たせていた。ケイはさらに説得を続ける。
「けど……落とさないっ……! 落とさないんだっ……! 落とさなきゃ落とされるとしても……落とさない……俺は落とさないっ……! あんたたちも本心は落としたくない……落としたくないんだっ……! なら落とすなっ……!」
 ケイの熱弁を聞き終えた社と梓は、気がつけば自然と涙をこぼしていた。
「うっ……うっ……」
 泣いているっ……! 社も、梓も……! 79人の人がいたのなら、79の孤独があり、その全てが癒されるまま死ぬ……ケイの言葉は、世の中のそんな無常を否定するような強さを持っていた。
「俺が、俺が間違ってたんや……!」
「ううん、俺こそ、どうかしてた……!」
 社と梓はがっしりと肩を組んだ。その輪の中に、自然とケイも入れられる。よかった、争いをやめてくれた。ケイが安堵を浮かべた次の瞬間だった。
「反省の意味を込めて、ここは皆で落ちよう!」
「それでみんな仲直り、めでたしめでたしだー」
「えっ、ちょっ、ちょっとっ……」
 慌てて輪から抜け出そうとするケイ。が、そのスクラムは固く組まれ、ケイはそのまま社と梓にホールドされたまま空へと飛び込んだ。
「……これが、青春というものなのかもしれぬな」
 後に残ったカナタは、消えていった3人を見つめ切なそうに呟いた。
 社、梓、ケイ、仲良く脱落。

 ひとりになったカナタが、どうしたものかと今後のことを考えていた時。
 向こうから、ティーカップパンダと手に乗せた五月葉 終夏(さつきば・おりが)とパートナーのルクリア・フィレンツァ(るくりあ・ふぃれんつぁ)がやってくるのが見えた。
「お、しろくまくん。甲板まで来たよ! さあ次はどっちに進めばいいのかな?」
「お、おおおーちゃん、やっぱりこれは、何か違うと思うの!」
「ルー、野生の動物のカンをなめちゃ駄目だよ!」
 終夏は、なにやらルクリアと揉めているようだった。どうやらパンダに進行方向を任せてふらふら歩く終夏を、ルクリアが危ないと思い止めさせようとしているところのようだ。
「こ、このままでは危ないわっ……な、何か、パンダを誘導出来そうなもの……!」
 ルクリアがきょろきょろと辺りを見回す。笹の葉でもあれば完璧だったのだろうが、そう都合良く笹の葉など落ちてはいなかった。仕方なくルクリアは持っていたマヨネーズでパンダの誘導を試みる。
「し、しししろくまさんこちらっ……マ、マヨのある方へっ……」
 しかし、残念ながらパンダはマヨネーズに反応を示さなかった。ルクリアがあれこれ策を練っている間も、パンダの向きに従って終夏はスタスタと歩いていく。
「何をやっているのであろうか、アレは……」
 あっちこっちにゆらゆら動く終夏とそれを追いかけるルクリアを見て、不思議そうにカナタが言う。その時だった。不意に、カナタの衣服が何かにひっかかった。
「……?」
 カナタが違和感の正体を確かめようと目を向けると、そこには糸の先にくくられた針があった。
「これ……は!?」
 それを取ろうとした矢先、カナタの体が突然宙に浮いた。その光景は、まるで釣られた魚のようであった。というより、実際にカナタは釣られていた。
「よしっ、早速釣れたぜ!」
 マストの上に登り、カナタを釣り上げたのは鈴木 周(すずき・しゅう)だった。サバイバルというこの極限状態を女の子と触れ合える絶好の機会と踏んだ周は何を思ったか、手当たり次第に女の子を釣り上げるという奇行に出ていた。金剛力で筋力を増大させ、一本釣りをする周。ある意味素晴らしいスキルの使い方かもしれない。そして周の恐ろしいところは、ここからだった。
 彼は手際よく釣り糸をカナタに巻きつけると、そのままマストに縛り付けた。
「さーて、女拓女拓っと」
 そして、いつの間にやら船室からくすねたインクを使い、カナタに塗り始めた。その際周の手が色々なところに触れたような気がしたのはご愛嬌である。
「なっ、何をす……むぷっ!?」
 一通り塗り終えた周は、ぺしゃっと紙を押し付け魚拓ならぬ女拓をとった。出来た作品とカナタ本人を見比べる周。
「……駄目だ、サイズがちょっと残念だな。髪は綺麗なんだけどなあ」
 どうやらあまりお気に召さなかったらしい。周はそのままカナタを空にリリースした。
「つーぎーはー……おっ、まだまだいるじゃねーか!」
 周の欲望はこんなものでは尽きなかった。彼が次に狙いを定めたのは、当然カナタと同じ甲板にいた終夏とルクリアである。
「うおおおおおっ!!」
 周はその奇跡とも言えるテクニックと性欲で、ふたりを一気にまとめて釣り上げた。
「えっ、なになに?」
「お、おーちゃんっ、私たちの服に針がっ……!」
 カナタ同様上まで釣り上げられた終夏たち。が、カナタと終夏の反応は違っていた。
「あーっ、君、蜜楽酒家の船着き場で……!」
 言うが早いか、終夏は周を蹴り飛ばそうとする。どうやら終夏は周と面識があったらしい。というより、周が終夏から恨みを買っていたらしい。よっぽどひどいことでも言われたのだろう。
「ここで会ったが100ねん……めっ!?」
 しかし、残念ながら周の反応はカナタと同じだった。女を釣り上げたらインクをかけて紙を押し付ける。それが周の全てなのだ。インクまみれになった終夏とルクリアは、じっと周の視線を浴びる。
「……これも駄目だ。こっちは美形だけど痩身だし、こっちに至ってはごく普通だ」
 普段は女だったら見境なくナンパしているのに、こういう時に限って彼の判定はやたら厳しかった。彼なりにこだわりがあるのだろうか。
「一流の釣り人は、大物以外は放してやるもんだぜ」
 なんかかっこいい風なことを言いながら、周はふたりをリリースした。
「ふう、そろそろ大物が欲しいな……んっ、アレは!?」
 頭上からでもはっきりと分かる、くっきりとした胸の谷間! アレが俺の求めていたものだ! ていうかアレ、裸じゃねーか?
 周は興奮を抑えきれず、ひゅんっと針を飛ばし獲物の捕獲を目論んだ。その針の先にいたのは、甲板に現れたばかりのサレン・シルフィーユ(されん・しるふぃーゆ)だ。サレンはどういうわけか、下だけビキニ姿で上は何も着用していなかった。いや、よく見ると胸に絆創膏だけ貼ってある。露出狂だ。周が興奮するのも無理はない。しかし、この釣りは周が興奮した時点で失敗であった。勢いをつけすぎたため狙いがそれ、サレンの前方に針が行ってしまった。
「ん……何スかこれ?」
 当然、針が飛んできた方向にサレンは目を向ける。そこには、女拓をマストに貼り付けている周がいた。
「アレは……きっとこの針で釣って、何人もの女性を酷い目に遭わせたんッスね? これは愛と正義のヒロインとして、成敗しないわけにはいかないッス!!」
 サレンは軽快な身のこなしで周のいるところまで登ると、高々と拳を振り上げた。自分の縄張りに突然入り込んだサレンに、周はすっかりうろたえていた。近距離では釣り竿が使えないからだ。
「くそっ、こうなったら俺の竿で……」
 幸か不幸か、サレンが惜しげもなく胸をぷるぷる揺らしていたため周の竿は頑丈になっていた。だてに【俺の股間はマキシマム!】という称号を持ってはいない。
「先手必勝! 食らうッス、アクセルパンチ!!」
 サレンが、ものすごい速さで拳を振り下ろす。その右手は、雷光の鬼気によって電気のオーラをまとっていた。結果。
「うおおおおおああああああああっ、しびっ、痺れるっ、つうかいてえっ!!!」
 周は悶絶し、そのままマストから船外へ落下していった。
「教わった通り、この格好だと拳が硬くなるみたいッスね! この調子でどんどん男性参加者をやっつけるッスよ!」
 彼女はどこかで誰かに、「その格好なら硬くなるだろうから、大ダメージ間違いなしよ!」と教わって今回それを実行するに至ったようだ。硬度を増していたのはもちろんサレンの拳ではなく周の竿だったが、サレンは気付いていなかった。
「おっと、いくら夏とはいえ甲板でこの格好はまずいッスね」
 サレンは、おもちゃ屋の店員がつけていそうなエプロンを装着した。ともすれば裸エプロンに見えなくもない。サレンはその過激な格好のまま、甲板から船内に戻っていった。まあ、エプロンをつける前も過激だったけど。
 カナタ、終夏、ルクリア、早朝から周の卑猥な言動にやられ脱落。その後周も卑猥なやられ方で脱落。



 1階、ゴミ置き場。
 草刈 子幸(くさかり・さねたか)は、パートナーの草薙 莫邪(くさなぎ・ばくや)鉄草 朱曉(くろくさ・あかつき)と共にここで敵を待ち伏せていた。
「せっかくの非常食が、ゴミの臭いしかしなかったであります……」
 非常食を食べ終えた子幸が、悲しそうに漏らす。食い意地の張っている子幸は、非常食だけで足りるわけもなくお腹をぐるぐる言わせていた。
「ったく、腹の音がでけえんだよ子幸は! 仕方ねえからこれでも食ってろ!」
 莫邪がティータイムの技能を駆使し、すっとおにぎりと緑茶を差し出した。それを見て、朱曉が笑いながら言う。
「はっはっは、ばくやん、何を出したところで同じじゃろう。ここで食う限りはのお」
「あぁ? うるせぇぞバカツキ! 何の役にも立ってねぇお前に言われたくねぇよ!」
「なあに、ちゃんとやることはやっとるけん。ほら、あそこ見てみいよ」
 朱曉が指差したのは、この部屋の出入り口だった。そこには、子幸から借りた凧糸で簡単なトラップがつくられていた。入室した者が糸に足をひっかけると、上からゴミが降ってくるというものだ。
「じゃから心配せんでええんじゃ。そんなことよりさっちゃん、おいちょかぶしょぉで」
 朱曉が、花札を手に子幸を誘う。
「ばっ、花札なんてつまんねえだろうが! 子幸、それより俺の持ってきためんこで……」
 めんこを取り出した莫邪が、朱曉と種目を争っていた。よっぽど3人は暇なのだろうか。子幸はふたりの差し出してくる遊び道具を手で制すると、扉の方へ目を向けた。
「自分は、せっかくツキの仕掛けてくれた罠が無駄にならないよう、しっかり見張るであります!」
「いや、んなこと言ったってあんなの、今時引っかかるヤツが……」
 莫邪が溜め息と共に言いかけた時だった。
 ぎい、と扉が開き、ケイラと響子、そして翔太が部屋に入ってきた。そして当然ながら、朱曉が仕掛けた罠にかかり3人仲良くゴミを被った。
「いんのかよ!!」
「……うわっ、ひどいなあ」
「わあっ、ゴミがっ!!」
 ケイラと翔太はゴミを払いつつも、同じところに視線を投げていた。それは、子幸の持っているおにぎりと緑茶だった。どうやらこの食べ物の気配に釣られてここに来たようだ。
「……食べ物っ!」
 途端に目の色を変え、子幸に襲いかかろうとするふたり。それを扉の影に隠れ、こっそりを見ていたのは水神 樹(みなかみ・いつき)だった。
「これは、一網打尽にするチャンスですね……!」
 樹は小さくそう呟くと、リュウノツメを細かく砕き、粉末状にして乙カレーの中に混入した。そしてそれを武者人形に持たせ、部屋の中へ侵入させる。これぞ樹の編み出した秘策、「激辛カレーをまとめて食べさせて戦闘不能にしちゃおう作戦」だった。なお、ケイラや翔太がなぜおにぎりの気配は察してカレーの気配は察しなかったんだ、という疑問は野暮である。きっとカレーが気配を消していたんだろう。世の中は不思議でいっぱいだね! でもきっと、だからこそおもしろいんだよね、世の中ってさ。
 さて、肝心の武者人形は、カタカタと部屋に入り、集団の真ん中まで進んでいた。
「ん? これはなんでありますか?」
「人形みたいだけど……何か持ってる?」
「あーっ、カレーだ!!」
 各々の反応を遠目で確認し、樹は小さくガッツポーズをした。
「順調! 後はカレーを口にしてくれるかだけど……」
 樹の不安は杞憂だった。これだけ食いしん坊が集まっているのだ、目の前の食べ物に食いつかないわけがない。子幸、ケイラ、翔太の3人は我先にとカレーに口を付け始めた。
「さあ、口から火を吐き出して……って、あれ?」
 樹の不安は杞憂だったが、その見通し自体が甘かった。熱血漢の子幸にとって激辛カレーは属性的に似ていたためさして影響はなく、砂漠出身であるケイラも熱いものには慣れているため流れ出る汗がむしろ心地良く、翔太に至っては鉄の胃袋を持っているためノーダメージであった。予想外の事態に、樹は勢いで何とかしようとその身を室内に投げ出した。
「い、樹さん?」
 樹と顔見知りだったケイラは、思わぬ知人の登場に一瞬驚いた。が、樹は飛び出した手前、後には引けなくなっていた。
「相手が誰であろうと容赦はしません。私は勝つまで戦い続ける!」
 樹は言うや否や駆け出して、特技の武術で手当たり次第に投げる蹴るの暴行を加え始めた。樹によってあっという間に窓から落下してしまった莫邪と朱曉を見て、子幸が闘志を燃やす。
「バクヤとツキの犠牲は! 無駄にしないであります! 自分も容赦しないであります!」
 子幸が樹を迎え撃つ。カレーを食べていたケイラと翔太、そしてただケイラについてきただけの響子もその喧嘩に巻き込まれてしまった。
 そしてもうひとり、この抗争に巻き込まれた者がいた。
 段ボールを被ったまま旅を続け、ゴミ置き場まで辿り着いていた邦彦だ。
 ゴミ置き場なら段ボールがあっても不審に思われないだろうという邦彦の読みは、思いっきり裏目に出てしまっていた。
「ちょうどいいところに段ボールが! これでも食らうであります!」
 子幸が邦彦ごと、段ボールを投げ飛ばす。ジェイダス人形を身代わりにして回避した樹は、そのまま人形とセットで段ボールをぶん投げた。
「な、何が起こってんだ……」
 邦彦はその後子幸と樹の間を何往復かした後、空の彼方に飛ばされた。
そして肝心の抗争はというと、容赦しない人同士が血で血を洗う大喧嘩を行った結果、皆落ちてしまった。色んな意味で容赦ない結末である。
 邦彦、莫邪、朱曉、樹、子幸、ケイラ、響子、翔太、一斉に脱落。
 【残り 47人】