リアクション
■結果発表 〜そして決着へ〜
――大変お待たせいたしました。これより、結果発表を行いたいと思います。どちらの陣営の選手も、素晴らしい演技をしてくれました。しかし勝負というのは非情なもので、勝敗を決めなくてはいけません。
その前にまず、審査員特別賞を受賞した選手の発表をさせていただきます。この審査員特別賞は審査員が特にインパクトを受けたもの、面白い発想をしたものへと送られる賞となっております。そしてこの賞を受賞した陣営には200点が追加されます。
さぁ、どの選手が審査員特別賞を受賞するのでしょうか。それでは発表させていただきます!
――審査員特別賞受賞は、生身部門・団体戦に出場したネージュ・フロゥ選手と樹乃守 桃音選手のチーム『ネージュ&桃音』です!
「や……やったぁぁぁぁ!!」
割れんばかりの拍手! ネージュ選手と桃音選手、喜びのあまりお互いに抱き合って嬉しさを共有しております! キャンディスさん、ネージュ選手たちが審査員特別賞を受賞しましたね!
「ぱらぶさ帰還というトレンドを再現シタ、意欲作だったワ。その点が大いに評価サレテ、今回の受賞に繋がったのネ」
なるほど、あれはインパクトが物凄かったでしたしね。――これにより、ネージュ選手たちが所属する東シャンバラ陣営に200点追加されることとなりました。
さて、それを踏まえたうえで――いよいよ総合得点の発表となります! 観客の皆様も、そして選手全員その瞬間を固唾を飲んで見守っています……。
それでは、発表します! スキージャンプ競技、両陣営の総合得点は――!
――西シャンバラ陣営『1030点』、東シャンバラ陣営『980点』。
よって、スキージャンプ競技勝利陣営は西シャンバラ陣営となります!
……決まりました! 勝者は西シャンバラ陣営! 東シャンバラ陣営との差はわずか50点! 僅差を制し、西シャンバラ陣営が勝利を掴みました!!
惜しい結果となってしまった東シャンバラ陣営ですが、その表情は様々な模様です。がっかりする者、勝負を終えて清々しい顔を浮かべる者――おっと、西シャンバラ陣営のダリル選手と東シャンバラ陣営の羽純選手が互いの健闘を称えて握手を交わしています。そこへルカルカさんたちも姿を現し、全員の健闘を労っているようですね。
――おおっと、これは! 各陣営の垣根を超え、全員で健闘を称えあい、握手を交わしております! 東西選手入り乱れ、勝負を越えた先の絆を生み出した模様です!
「バァル様も観覧席からこの様子を嬉しそうに見ているワ。――競うことも大事ダケド、一番大事なのは東西という壁ヲ、国境という壁を越えた“パラミタ全体としての絆”だと思うワネ。これを総合解説という立場から見た、ミーの総評とさせてもらうワ」
キャンディスさん、本日は本当にありがとうございました。そして、今競技を観戦してくださったバァル氏とセテカ氏、そして特別ゲストの方々も本当にありがとうございました! バァル氏たちはこれからルカルカさん案内の元、シャンバラ観光とのことなので、お気をつけていってきてください。
ここまで放送を見ていただいた方も本当にありがとうございます。またどこかでお会いできることを楽しみにしながら、生中継を終了させていただきます。最後までご覧いただき、ありがとうございました。それでは、さようなら――。
こんにちは、もしくは初めまして。柑橘類系マスター・秋みかんです。
えー……やりすぎてしまいました。そのため、いつも以上のボリュームになってしまっております。ぜひぜひ、すべて読んでもらえるとありがたいです。
今回はいつもとは違う書き方でのリアクションになりますが、前述したとおりやりすぎてしまうほど楽しく書かせていただきました。この楽しさが1mmでも伝わってくれれば非常にありがたいです。
さて、今回の称号付与ですが審査員特別賞受賞者と、実況のカタリが独断で選んだMVPの方に送られます。ご了承ください。
それでは、次の作品でもお会いできることを楽しみにしつつ――。