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【祓魔師のカリキュラム】一人前のエクソシストを目指す授業 2

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【祓魔師のカリキュラム】一人前のエクソシストを目指す授業 2

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第7章 アイデア術を考えてみようStory4

「ドレスは参加しないの?」
「免許はあるけど、魔道具は持っていないのよ」
 アイデア術を試してみないか誘われたが、漆黒の ドレス(しっこくの・どれす)は魔鎧として綾瀬に装着しているため、持ってきたとしても術者としては参加出来ない。
「―…残念ね」
「見学させてもらってもいいか?」
「ぜんぜんおっけーよ♪」
「ありがとう、ノートとペンを出しておくか。―…どこ辺に詰めたんだっけ、確かに入れたはずなんだけど…」
 見て記憶するだけよりもメモをとろうと、メモをとろうと天城 一輝(あまぎ・いっき)がカバンの中を探すが見つからない。
「ちゃんと一輝の分も用意してあるよ」
 至れり尽くせりにより、コレット・パームラズ(これっと・ぱーむらず)が荷物からサッと彼の分も出してやる。
 訓練のことで頭がいっぱいだから、何か忘れ物するだろうと思い、気を利かせて用意しておいた。
「前の授業では俺が考えていたものと違ったし、一から勉強し直しだな」
「やっぱりクラスにこだわっちゃうと、難しいよね」
「巫女なら哀切の章を使えるんじゃないかしら。プリーストの修練を積まないと、なれないんじゃなかったけ?」
 2人の会話を聞いたルカルカが、横から口を挟むように言う。
「どれもベースとなるスキルが必要なのよね?」
「今のところはね」
「それって何が必要なのかな」
「確か…バニッシュね」
「そうなんだ?じゃあ、イメージトレーニングでもしてようっと」
 まだ章を得ていないため、ハイリヒ・バイベルを開く。
「アイデア術を試してみよう♪皆、準備はいい?」
「ぁ…ルカルカ、ポレヴィークは植物の使い魔ですから、獣というのは難しいかと…」
 原型からかけはなれたものは難しいのでは…と綾瀬が言う。
「使い魔自体の見た目の変化は出来ない…と考えてくださったほうがいいかもしれませんわ」
「えぇっ、そうなの!?」
「成功するかわかりませんから、あなたはそこで待っていてくださいな」
 明日香まで術を失敗させるわけにもいかず、まずはアイデア術が成功するか見てもらう。
「分かりました」
「綾瀬が召喚を始めたら、ルカたちは章の術を唱えるね」
「えぇ、了解ですわ」
 こくりと頷くと綾瀬は聖杯を掲げ、祈りの言葉を捧げ始める。
 彼女の詠唱に合わせてスペルブックの、裁きの章のページを開いたルカルカたちも唱える。
 酸の雨が魔方陣の中へ吸い込まれ、続けて唱えた哀切の章の、光の魔力も吸収されていく。
 それがどのような効果をもたらすのかは、ポレヴィークの召喚を成功させないと分からない。
「―…血の証明と共に契約に従い、我々をお守りください!」
 綾瀬は授業で覚えた手順通りに、使い魔の涙を自分の血…1滴と混ぜ、地面に描いた魔法陣の上に落とす。
 陣が灰色に輝いたかと思うと、その中心から淡い緑のローブを身に纏った10歳くらいの少女のような姿の使い魔が現れる。
 髪にはブルーベリーのような丸い飾りがついている。
「綾瀬様、本日のご命令は存じ上げております!」
「主である私の考えが分かっているようですわね」
「ルカがイメージした感じと違うのね…」
「大変申し訳ありませんが…。そちら様が、綾瀬様にお伝えくださったような姿にはなれません」
「ありゃ…、使い魔自体に変化はないってこと?」
「えぇ、そういうことになります」
 ルカルカがダリルに、獣は無理じゃないか?とつっこまれたため、思い描いていた別のイメージを試した。
 だが天使のイメージとも違い、裁きの章の力を与えた“人の姿”イメージというわけでもなく、通常の召喚を行われた時と変わらないようだ。
「授業で呼び出した時と、同じ姿のままということですのね」
「ご希望にお声出来ずに申し訳ないです…っ」
「謝らなくてもよいですわ。無理なこともあるでしょうから」
「術は失敗ということか?」
 章の能力も受け付けなかったのだろうか?と淵が言い…。
「ぅー…、おやつでも食べて癒されようかな…。―…ぇっ、何!?ねぇ、見て!章に見たことない文章が!」
 パートナーである彼女もしょんぼりと俯き、スペルブックを閉じようとすると、章に記されていなかった文字を発見する。
「開いた時は、こんなのなかったよな?」
 ルカルカの声にカルキノスも、自分のスペルブックを見る。
「うーむ…、知れば知るほど不思議な本だ」
「いったいどのような仕組みなのだろうか?」
 術に集中するあまり3人が気づかない間に、術を発動させるためのワードが記されている。
「私たちの術に適応するためでは?」
「使い魔の見た目には変化がなかったから、一部だけってことね」
「俺にも見せてくれ」
「どうぞ♪」
「これは、ずっと追記されたままなのか?」
 一輝もその文字を見ようと、ルカルカが手にしている裁きの章のページを覗き込んだ。
「初めてチームの術を試したんだし、分からないわ」
「ポレヴィーク、3人の術は吸収出来たんですの?」
「綾瀬様に召喚される時、何やらわたしの中に、魔力が流れてきましたが。それをどのように扱えばいいのですか?」
「試しにその効力を見せてくださいな」
「かしこまりました!」
 使い魔は元気よくそう言うと、自分の周りに酸の雨を丸いボールのような形にし、それを哀切の章の…光の力で包み込む。
 さらに虚空から植物の蔓を生み出し、網目状に巻きつける。
「この球体の中で降っているのか?」
 一輝が覗くと小さな嵐のように、紫色の酸の雨が降っている。
「場内の魔性に協力して、試させてもらいたいところですが…。先にカカシで試してみますわ。ポレヴィーク、お願いしますわね」
「はい、了解です綾瀬様」
 主の命令に従い、使い魔がカカシを指差すと球体は彼女の傍を離れ、ターゲットを取り囲む。
 その周りを回転し始めたかと思うと突然破裂し、魔性を祓う清き光と混ざり合った酸の雨は渦潮のように回り消え去った。
 カカシを濡らしたものが、だんだんと気化していく。
「気化するのが早いな」
「綾瀬様の精神力の消耗を軽減するためです」
「効力を受けてもらって、持続させるにはルカルカたちもそれなりに消耗する…ということですの?」
「必要な分を供給していただく必要はあります。でも…わたしの力を使う綾瀬様の負担が一番大きいですね」
 祓う力と魔法防御力を減退させるものを作るのは、使役する者以外の術者の精神力も必要だが、命令する者のほうが消耗が激しいようだ。
「あなたが真っ先に倒れないように、気をつけないといけないわね」
 力を使いすぎたら大変よ、とドレスが綾瀬に言う。
「守る者が倒れてしまったら、他の術者が魔性に襲われてしまうわ」
「えぇ…、その辺の配分も考えませんと…」
「他に、ご命令はありますか?」
「さっきのような形式以外でも、効力を使うのは出来ますの?」
「例えで行っただけなので、他の手法でもいくつか可能ですよ。植物の魔法ステッキを作って使ったり、相手を縛った蔓から噴射したりなどですね」
「砲撃っぽくすることも…?」
「わたしのご主人様の、綾瀬様のご命令ならそういたします」
 ルカルカの問いかけに小さく頷いて答える。
「ただ…負担のことも考えてさいね。綾瀬様が倒れてしまうと、とても悲しいですから…」
「えぇ、十分気をつけますわ」
 主の身を案ずる少女に、綾瀬が微笑みかける。
「ルカの予想とは…ちょーっと違ったけど。これで明日香と組んでも大丈夫ね♪」
「ちょっとどころじゃない気がするな」
「―…ぅ。それを言わないで…っ」
 またもやダリルにつっこまれ、小さく声を上げる。
「囲むパターンは先程見ましたし、綾瀬さんの負担が軽くなるように、小さなレーザー砲みたいなのはどうでしょうか。外したとしても、追い詰める場所へ誘導したりしやすいのでは?」
 標的がたくさん現れることもあるだろうと、明日香が提案する。
「大砲みたいなものは、相手を怖がらせたりしてしまうでしょうからね」
「それいいかも♪」
「ポレヴィークに頼んでみましょう。―…次の命令が決まりましたわ。効力は変わりませんが、対象を撃つような感じにしてくださいな。ただし、今度は魔性に頼んでみますから、怖がらせない程度にお願いしますわね」
「カカシを使うのではないのですね?私が聞いてみます」
「なんダ、やんのカYO?」
 不可視の魔性が明日香の回りをうろつきながら話しかける。
「機械に憑いた状態で、私たちがいる場所から離れすぎない程度に逃げてください」
「分かっタYO」
「ずいぶんと軽い喋り方だな。おまえらの仲間もそうなのか?」
 軽いというよりもウザイ感じの口調に、ダリルは眉間に皺を寄せて不快そうな顔をする。
「はァ?ンなこと一々気にすんナYO。気にするとはげルZE」
「はげたダリルか。そのツラだと、怖えー感じになるんだろうな」
「ぷっ…くくくっ」
 悪気はないのだろうがカルキノスの言葉に、笑いを堪えようとするが我慢できず、淵はぷるぷると肩を震わせる。
「笑ったら可哀想よ。ぁはは…あはははっ」
 ルカルカのほうは地面を片手でバンバン叩きながら、涙を流すほど大爆笑してしまった。
「笑いすぎだ…」
 どんな想像をしたのやらと、ダリルは顔を顰めて嘆息する。
「まだぜんぜん無事だから、気にすることは…。―…ぷはっ」
 自分まで笑ってしまったら失礼かと思い、耐えていた一輝もつられて噴出す。
「―…さっさと始めるぞ」
「怒っちゃった?怒ると術に影響出ちゃうにゃんにゃん♪」
「にゃんにゃん言うな」
 ビキッと顔に青筋を立てたが、それもすぐに消え、普段通りの冷静な表情に戻る。
「なごなごしてくれるかなーって思って♪」
「というか脱力系だな」
「えぇー、そんなこと言わないでーっ」
 和むというよりも、気が抜けた炭酸っぽくなりそうだという彼の態度に、むぅっと頬を膨らませた。



 “ちょっとだけ待ってください”と言うと、大好きなエリザベートに見てもらために、明日香は彼女を探す。
 ルカルカの方も、もう1人の教師を呼ぼうと地下訓練場を探し歩く。
 待つこと数分…。
 場内にいる教師を見つけた彼女たちが、ようやく戻ってきた。
「お待たせしました。エリザベートちゃん、見ててくださいね!」
「はぁ〜い♪これから成功するか試すんですねぇ?」
「最初だけ参加していませんでしたから、成功パターンに参加させてもらうんですよ♪」
「じゃっ、始めようか♪」
「召喚された状態でも、この方の術の効力を吸収することは可能ですの?」
「大丈夫ですけど、吸収パターンをリセットしなければいけません。リセットするに時間はかかりませんが、もう1度呼び出してもらわないといけないですね」
「それで構いませんわ」
「はい、ではいったん失礼いたします!」
 ぺこりとお辞儀をするとポレヴィークは姿を消した。
「効力が消えると、章に追記されたっぽい文字も消えるのね…。ぁ…呼び出してもらう前に聞いておかなきゃ!明日香が使える章は何?」
「裁きの章ですよ」
「4人とも効力を少し弱くして、平均化するか。次に使う章の力と均等化しよう」
「そのほうがいいかも、ダリル」
「哀切の章はどうする?さっきと同じ感じでよいのだろうか」
「あぁ、それで構わない。同じ章の効力なら吸収させる際に、多少被ってもいいが…。だが、異なる章の力を同時に送るとどうなるか分からない。それぞれのタイミングを見ながら気をつけるんだ」
「では…召喚を始めます」
 綾瀬は再び聖杯を掲げて祈り、それを見たダリルはメンバーに裁きの章を唱えるように指示する。
「(他の術者と同じくらいの力を合えるんでしたよね…)」
 明日香は授業で行った実技の時よりも効力を弱め、使い魔に与える章の力を調整し、最初のメンバーと同じように魔方陣へ吸収させる。
 術として成功しているため、手痛い失敗はしにくいだろうが、大好きなエリザベートの前でしょんぼりする可能性がないわけではない。
 だが、甘い態度よりも、叱る時は叱ってもらいたいのだ。
「んー…他の方よりもちょっと、発動スピードが遅いですねぇ…」
 彼女に甘えたがりな幼い校長の表情でなく、教師らしく真剣な眼差しを向ける。
「綾瀬、中断してくれ。―…聞こえてるか?」
「ぁ…はい」
 誰の声も耳に入らないほど、使い魔の召喚のために意識を集中させていたせいか、綾瀬はダリルに肩を叩かれ、やっと彼の声が聞こえた。
「明日香、ちょっといいですかぁ?」
「はい、エリザベートちゃん」
「発動のタイミングがずれて、ポレヴィークが2つの章の力を同時に吸収してしまうと…。受け付ける側の処理が遅くなってしまいますぅ〜。失敗してしまうと、最初からやり直しになってしまいますし〜。使い魔を呼び出してくれる綾瀬さんの負担にもなりますぅ〜」
「うぅ…はいっ」
「これは授業だからよいのですけど〜。実際の現場で、何度もミスしてしまうと大変なことになってしまいますからねぇ〜!」
「そこまで厳しく言わなくても…。私はまだ大丈夫ですし」
「いえ、いいんです。今の私は生徒の立場ですから、厳しく接してもらいたいんです」
 最初に手順を見せてもらったのだから、今度は実際に戦うようにやるべきなのだから、叱られてしまったのだと明日香も理解している。
「でも、ダリルは始めの時は、そんなこと言わなかったわよね?」
「パートナー同士だからな。それに…互いの思考がまったく読めないわけでもないだろ?」
「確かにそれはあるかも!」
「だが、パートナー以外の章使いとなると話は別だ。やる前に注意したんだが…。呼び出してもらう使い魔の数が増えると、もっと難しくなるわけだ。きちんと基礎を学ばなければいけないからな」
「しかし、こちらもスムーズにやることばかり考えると、タイミングがずれてしまうな。口で言うだけなら簡単なのだが、実際にやるとなると難しい…ということだ」
 他の者と組むということは、互いの思考を読むように行わないといけない、と淵が言う。
「私が最初に力を送ったほうがいいですか?」
「そうしてもらうと助かるかな♪綾瀬、もう1度お願いね」
「分かりましたわ」
 小さく頷くとルカルカから聖杯の方へ視線を移した。
 精神を落ち着かせ、ポレヴィークを召喚するために聖杯を掲げる。
「(ぅーん…、タイミングを合わせるとなると…。合図を送るような仕草をすれば、分かりやすいでしょうか?)」
 明日香は裁きの章の効力を魔方陣に送り、ルカルカの方へ顔を向け、合図代わりに小さく頷く。
 “了解よ♪”と頷き返し、詠唱する。
 彼女がページを捲り、哀切の章の詠唱に入ると、パートナーも裁きの章の力を順番に与える。
 全ての手順を終えると、2つの章の効力を得たポレヴィークが再び召喚される。
「綾瀬様、さきほどのご要望通りの命令でよろしいでしょうか?」
「えぇ、頼みますわ」
「はい、かしこまりました!」
 そう言うと少女は小枝や蔓、葉などで作り出したマイクつきのゴーグルを顔にかける。
 小さな1人用操縦席のようなものと、レーザーを発しそうな直径3cmくらいのものを、いくつか植物で表現し、祓う光と酸の雨をミックスさせた力をその中心へ集中させる。
「目標確認!撃ちますっ」
 エンターキーっぽいスイッチを押し、CDプレイヤーに憑いた魔性に向かって発射させる。
 クラシックの曲を大音量で流しながら逃げ回る。
「地面の方を狙ってくださいな」
「はい、綾瀬様!」
 パネルらしきものを操作して照準を下げ、器としているボディにヒットさせる。
「ほェェエッ!」
 叫び声を上げた魔性が、CDプレイヤーの中から逃げ出す。
「綾瀬様、やりました!!」
「ご苦労様でした、ポレヴィーク」
「またいつでも及びくださいませ!」
 使い魔が姿を消すと、作り出したものも一緒に消えてしまった。



「術も成功したし、おやつでも食べよう♪綾瀬もどうぞ」
「いただきますわ」
 ルカルカからチョコバナナをもらい口へ運ぶ。
「よかったらスコットさんも…あれ?いない…」
 辺りを見回してみるが、彼の姿がどこにも見当たらない。
「彼なら場内の見回りをしに行ってしまったぞ」
「ぇえ〜、せっかく作ったのに!しかもまだ、ルカと一言も話してないじゃないの…っ」
「座学ではないのだから、仕方ないのだろう」
「食べ物を無駄にするわけにもいかないな。―…どうだ一本?」
 チョコバナナをパートナーの手からサッと奪い、淵がエリザベートにあげる。
「いただきますぅ〜♪」
「エリザベートちゃん、一緒におやつ食べましょう♪」
「ぁ…、さっきはちょっと強く言ってしまってすみません〜」
「いえいえ。生徒と教師の立場ですから、仕方ないですし気にしてませんよ。椅子がないので、私のお膝にどうぞ」
 石の上に座り、エリザベートを膝の上に乗せてやる。
 クッションかシートでも持ってくればよいことだが、それではべったり度が減ってしまう。
「食べこぼすといけないので、小さなクッキーを用意しました♪」
「クルミが入っているんですねぇ」
 明日香に食べさせてもらおうと口を開ける。
「美味しいですか?」
「はい♪もっと食べたいですぅ〜」
「チョコサンドクッキーさんが、エリザベートちゃんのお口の中に入ります♪あーんしてください」
「―…はむっ!」
「甘やかしすぎじゃないのか?―…って、ムシか!」
 すでにもう2人だけの空間に入ってしまい、返事を返さない明日香に対して、カルキノスが苦笑する。
「それではろくな大人に育たないぞ」
「フフフッ。明日香は私のものだからいいんですぅ。ですよねぇ〜、明日香♪」
 嘆息するダリルにエリザベートはリア充っぷりを見せつける。
「えぇ、私はエリザベートちゃんのものです。だからエリザベートちゃんの笑顔は私のものなんですよ♪」
「はぁ〜い♪」
「相手は自分のもの、自分は相手のものってなんだそりゃ」
 カルキノスのツッコミも、もはや2人の耳には届かない…。