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夏合宿 どんぶらこ

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さあ、いきますわよ
 丸太にする立木を選定したエリシア・ボック(えりしあ・ぼっく)さんが、真空波ですっぱりと切り倒しました。蒼空学園女子公式水着をステキに着こなしています。
「わーい、お手伝いするよ
 こちらは健康的なスクール水着姿のノーン・クリスタリア(のーん・くりすたりあ)さんが、同じ真空波で周囲の立木を切り倒していきました。切り倒していきました。切り倒していきました……。
「これ、やり過ぎです。もう充分ですわ」
 このままでは森を丸裸にしそうなので、あわててエリシア・ボックさんがノーン・クリスタリアさんを止めました。すでに、周囲は倒木の山です。
「と、とにかく、持って行けるだけ持って行くのですわよ」
 そう言うと、エリシア・ボックさんはノーン・クリスタリアさんをうながして丸太を運び始めました。
 
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「ふむ、このへんですかな。エーリカ、頼みますよ」
「はーい」
 漆黒のビキニ姿のリブロ・グランチェスター(りぶろ・ぐらんちぇすたー)さんに言われて、エーリカ・ブラウンシュヴァイク(えーりか・ぶらうんしゅう゛ぁいく)さんが火術で立木の根元を爆破しました。
「こちらは、このあたりですね」
 他の立木を調べていたレノア・レヴィスペンサー(れのあ・れう゛ぃすぺんさー)さんも、破壊工作のスキルを生かして破壊する場所を指示します。むやみに火術を使っても木は燃えてしまいますが、ピンポイントで燃やす場所を特定してやれば、うまい具合に倒れてくれるのです。
「はーい、今行きまーす」
 呼ばれたエーリカ・ブラウンシュヴァイクさんが、レノア・レヴィスペンサーさんの許へと駆けていきます。二人とも同じ教導団公式水着を着ているはずですが、小柄で子供っぽいエーリカ・ブラウンシュヴァイクさんと比べて、長身でメリハリのあるだいなまいとぼでぃのレノア・レヴィスペンサーさんとではまったく違う水着を着ているかのようです。
「こちらも、調査完了です」
「ちょっと待っててね」
 赤の紐ビキニに黒のホットパンツというさらにセクシーなアルビダ・シルフィング(あるびだ・しるふぃんぐ)さんにも呼ばれて、さすがにちょっと息を切らしてエーリカ・ブラウンシュヴァイクさんが言いました。
 
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さっさと終わらせますか
 ネクロマントの下は蒼空学園公式水着というちょっと危ない姿の鬼龍 貴仁(きりゅう・たかひと)くんが、真空波で立木を切り倒しました。
「後は、縛るための蔓ですね」
 必要最低限の四本の丸太を手に入れると、鬼龍貴仁くんはロープ代わりの蔓草を探しに行きました。
 
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「なんだ、結構、枝とか落ちてい……、いや、やっぱり変かな?」
 イルミンスール魔法学校公式水着の上からパーカーを羽織った緋桜 ケイ(ひおう・けい)くんが、地面に落ちている手頃な大きさの枝を拾いながら言いました。その周りには、木の輪切りがたくさん落ちています。
「ええと、後は石を拾っていけばいいんだったかな」
 悠久ノ カナタ(とわの・かなた)さんに言われた材料を集めると、緋桜ケイくんは川辺へと戻っていきました。
「結構落ちてるもんだねー」
 すぐ後にやってきた、イルミンスール魔法学校女子公式水着を着たカレン・クレスティア(かれん・くれすてぃあ)さんも、ほくほくとして枝を拾い集めていきました。どうやら、二人とも水竿に使うつもりのようです。
「これなら丈夫そうですぅ」
 そこへ神代 明日香(かみしろ・あすか)さんと神代 夕菜(かみしろ・ゆうな)さんも、同じように木の棒を探しにやってきました。
 神代明日香さんはかわいらしくイルミンスール魔法学校女子公式水着ですが、無意識のうちに神代夕菜さんの水着姿に喧嘩を売られているような気もします。
「さあ、これを持っていって舟を作るですぅ」
「ちょっと待ってください、明日香さん」
 しっかりと枝をかかえた神代明日香さんと違って、神代夕菜さんの方は枝をかかえると胸が少し邪魔です。
「浮き輪……。いえ、なんでもないですぅ」
 チラリと神代夕菜さんの胸を見た神代明日香さんがつぶやきました。
 
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「おおっと、たくさん丸太が落ちてるじゃないか。ラッキーだぜ」
 手頃な丸太を探していたジェイコブ・バウアー(じぇいこぶ・ばうあー)くんが、エリシア・ボックさんたちが調子に乗って切り倒した木の山を見つけて喜びました。さっさと必要なだけ担いで持っていきます。
 
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「こういう場合は……。うーん、多分こっちの方ね」
「どうして分かるんだもん?」
 ディオネア・マスキプラ(でぃおねあ・ますきぷら)さんが、霧島 春美(きりしま・はるみ)さんに聞きました。
「簡単なことだよ、ディオくん。この踏み荒らされた地面。大勢の者がこのへんを荒らした証拠だ。もちろん、その目的は船の材料集め。だとすれば、そこに残り物がある」
 歴戦の獲得術から導き出した答えを、霧島春美さんが自信を持って披露しました。
 はたして、まだまだたくさん残されていた丸太を見つけます。
「凄いよ、本当にあったね」
 ディオネア・マスキプラさんがちょっと感心しました。
「さあ、運んでくれたまえ」
 満足そうに霧島春美さんが言いました。
 
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「これは、天の恵みだよ。早く持っていくんだもん」
 同じ丸太を見つけた小鳥遊美羽さんが、喜んでコハク・ソーロッドくんをうながしました。
 残っている丸太でよさそうな物を物色していると、曖浜瑠樹くんとマティエ・エニュールさんがやってきました。
「やったよ、りゅーき、こんな所にたくさん丸太があるよ。蔓草もたくさん♪」
「よぉしぃ、たくさんゲットするぞぉ」
 喜んだ曖浜瑠樹さんたちですが、すでに小鳥遊美羽さんたちが丸太を拾い集めています。
「負けないんだよ」
「負けないよぉ」
 なんだか競争のようになって、それぞれはあわてて丸太をかき集めていきました。
 
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「おっと、こいつは手頃かな」
 あらかた丸太が持っていかれた後で、シャンバラ教導団男子公式水着を着た源 鉄心(みなもと・てっしん)くんがやってきました。手頃な木材を見つけて拾いあげます。
 両手で二本の木材を持つと、源鉄心くんは川辺へと戻っていきました。
 その後から、運よく鬼龍貴仁くんもこの場所を見つけました。環境破壊様々です。
 
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「これは使えそうだねぇ」
 紺色のハーフパンツタイプの水着を着た清泉 北都(いずみ・ほくと)くんが、ロープ代わりになりそうな蔓草を見つけると、力任せに引き千切っていきました。ちょっと大変ですが、固すぎても結ぶことができませんから、契約者の力で切れる程度がまさに手頃でしょう。その他に、穴埋めになりそうな土や細い木の枝も拾って急いで帰ります。