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マレーナさんと僕(2回目/全3回)

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マレーナさんと僕(2回目/全3回)

リアクション

4.お勉強の時間ですよ 〜昼〜

 夜露死苦荘と言えば、空大を目指すための「受験勉強」である。
 それはシャンバラ中、どころか、今となってはパラミタ中に知れ渡った周知の事実である。
 
 それでは、受験生達、及び講師達による学び舎の一端をのぞいてみよう!
 
 ■
 
「さぁ! 生物学と魔法生物学の開講よ!」

 多比良 幽那(たひら・ゆうな)は自室で、講座を開講した。
 薬学とドルイド魔術の特技、場合によっては博識をも駆使して、教鞭をふるう。
 そうでなくとも、「プラントハンター兼植物学者兼農家」の肩書きは伊達ではない。
「おまけに、理数系は得意分野よ!」
 間もなく「魔法生物学」というこの下宿では珍しい科目につられ、受験生達が集まった、
「わわ、こんなに集まっちゃったなんて!
 これじゃ、1人でさばききれないわよね?」
 だが、幽那はまだこの下宿へは来たばかりで、助手の募集もしていない。
「こんな時のアルラウネ達よね!」
 幽那は連れてきたアルラウネ(樹木人)達を助手に据えると、ビシビシと厳しく指導し始めた。
 しかも、生きた授業をモットーとする彼女の授業は、荒野の中での植物探しから始まる。
 中には「やばい植物」とかもあったりするのでは?
「だから、やる気のある子だけしか指導しないわ。
 受ける気のない子はどうするのかって?
 全員まとめて【崩落する空】でブチのめすわ!」
 という訳で、大方の受講生たちは【崩落する空】の餌食となるのであった。
 もっと、問題な事は。
 果たして空大受験に「魔法生物学」なる科目が必要であるか? という点であるが。
 「細かいことを考える者が少数派」な夜露死苦荘の下宿生達は、深く考えずに多くの者が受講するのであった。
 
 ■

 宇都宮 祥子(うつのみや・さちこ)は、管理人室に来ていた。
「また、キヨシが落ち込んでいるんでしょ?
 マレーナも面倒見がいいわね!」
 そうして、自室の隅で、
「落ちる、転ぶ……。
 こわいっ、こわいっ、こわいっ!」
 を連呼しているキヨシを管理人室に呼び出すのであった。
「あれ、キヨシ?
 確かに元気ないけれど……勉強が出来ないから、とは違うような?」
 気のせいだろうか?
 何かに脅えているようにも思えるのだが。
 だが祥子はとりあえず、
「まぁ、座って」
 キヨシに席を勧めてから、当初の予定通り、偉人達の言葉を聞かせるのであった。
 
『夢を捨ててはいけない。夢がなくても、この世にとどまることはできる。
 しかし、そんな君はもう生きることをやめてしまったのだ』

 名作【トム・ソーヤの冒険】を書いたマーク・トウェインの言葉を聞かせてみる。

『人は何度やりそこなっても「もういっぺん」の勇気を失わければ、必ずものになる』

 と、これは日本のある大企業の創設者。

『失敗や無駄だと思われたことなどを含めて、今までの人生で学んできたことを、決して低く評価する必要はない』

 フライドチキン売ってる白ひげおじさんの言葉。
 
「何を言いたいのかというとね」
 祥子は優しく肩をたたいた。
「結局さ、諦めたら負けだし、ゼロからのスタートではないのよね。
 空大は東大なんかよりずっと難関よ?
 それに挑戦しようというのは心のどこかで諦めてない証拠でしょ?
 なら、1度や2度くらい不合格になったって、諦めるのは勿体無いんじゃない?
 フライドチキン屋のおじさんは千回以上、フランチャイズ契約の持ち込みを断られたんだしね。
 真面目に勉強して、合格を目指そうってんなら、いくらでも協力する。
 でもねー……スケベ心出して、覗きとか、変な噂に惑わされてたりしたんじゃ、協力も得られないし。
 ここから挽回して大学に合格するなんて、夢のまた夢よ?
 これ、大学の教養学部の教科書。
 気分転換に読んでみるといわ」
「さ、祥子先生!」
 ウッと涙目になる。
 そのまま感激を胸に、自室へと戻るのであった。
 本日初めてかけられたまともな激励の言葉の為なのだが、その事実を祥子は知らない。
「少年老い易く学成り難し一寸の光陰軽んずべからず、か」
 マレーナから渡されたキヨシの模試の結果を見て、改めて溜め息をつく。
「あーあ、ひどい成績ね!
 何か力になれればと思ってきたけど……これは、一筋縄では行かない、か」
 そして、いっそのこと、マレーナ! 私を慰めて♪ と。
 マレーナの大きな胸に飛びこむ祥子なのであった。
 
 ■
 
 祥子の言葉で、少しやる気になったキヨシは明るい表情で自室に戻る。
 だが、ドアを開けたキヨシはそのまま固まった。
「お、お前はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!
 エッツェル・アザトース!!」
「やあ、覚えてくれていましたね、キヨシさん」
 エッツェル・アザトース(えっつぇる・あざとーす)は、はっはっはと悪びれずに茶をすすっている。
「僕、帰るわ!」
「帰る、て、ここ。
 自分の部屋でしょ?」
 そうして、エッツェルに首根っこを掴まれた、意外にも教科書を渡された。
「はい? 小学校の教科書?」
「うん、君このレベルから駄目でしょ?」
「……愛の伝道じゃねぇのか?」
 屈辱に、顔を真っ赤にしつつ、これくらい! とキヨシは解き始めようとする。
 
 が――。
 
「どうして、『1+1=』が田んぼの『田』になるんですかね?」
「ぐぐぐ……っ!」
 キヨシは顔を真っ赤にして、ペンを力いっぱい握りしめる。
「まぁ、ある意味、凄い才能でありますが……」
「そういう貴様はどうなのさ!」
「『2』です!」
 キヨシは意地悪そうに笑って、回答を見る。
「『2』だ……」
「こう見えても、私は魔術師ですからね。
 膨大な知識をもっているのですよ。
 クトゥルフ神話とか天文学とかも、得意ですし……」
「くとぅるふしんわ?」
 聞いた事もない、何だか高度な神話の名前が出てきて、キヨシは目を白黒させる。
(ひょっとして、こいつ。
 エリートなのか?)
 そういえば、来た時はエロオヤジにしか見えなかった面が、知的な好青年風に輝いて見える。
「すげぇな、お前。
 僕も、エッツェル先生に習えば、空大合格できるかな!」
「そうですね」
 
 かくして、キヨシの尊敬を集めることに成功したエッツェルは、彼の学力を小学2年生レベルにまで向上させることに貢献するのだった。
「あとは、努力しだいですよ♪」
 そう言って、エッツェルは風のように去って行く。

 ■
 
 その頃。
 2階のクロセル・ラインツァート(くろせる・らいんつぁーと)の部屋では、「コンジュラーが教える指差し(?)世渡り講座」なる、怪しげな講座が開かれていた。
 
 驚くべきことに――。
 講座は盛況で、廊下には受験生達があふれている。
 
 ここにくれば、信長のフラワシに対抗すべき術。
 つまり、「勉強をサボっても、空大に受かる術」が見つかるぞ!
 
 という風評が広まり、主にマレーナ・ゲットの為に動く学生達からの注目を集めたのだった。
 
「俺も漢です。
 オーナー権争奪戦に敗れてしまった以上、仕方がありません。
 信長さんの決定には従いましょう!」
 ただし、と振り返って、クロセルはドアに手をかけてにんまりと笑った。
「俺は、俺のやり方で、受験生達の手伝いをさせて頂きますよ♪
 ふふふ……」
 
 そうして彼は部屋に入り、得意の説得で聴講生達に指南するのであった。
「コンジュラーがフラワシなる見えない存在を扱う事は周知の通りです。

 では、ホントにフラワシなんてモノが存在するのでしょうか?
 見えもしない触れもしないのに存在するなんておかしな話でしょう?
 存在を否定も肯定もできない以上。
 結局のところ、
 大多数が『いる』と思ったら『いる』ことになってしまうのです。

『裸の王様』みたいなものです。

 いいですか、皆さん。
 世の中、『相手に信用されたら勝ち』なのです。

 つまり、常日頃から
『アイツは勉強ができる』
『アイツは真面目なヤツだ』
 そう思わせる演技をし続けるのです。

 そしたら、例えテスト中に堂々とカンニングペーパーを広げても、
『勉強ができて、真面目なヤツがカンニングするわけがない』
 とカンニングの存在を否定させるのです。

 そう、つまり、皆さんは勉強ができて真面目な学生のフリをして、
 周りに印象付けるだけでカンニングし放題になるわけです!」
 
 うん、と何だか曖昧に頷く聴講生達に向けて、クロセルはトドメの一言を放つ。

「ほらっ、なんだか勉強するのがバカバカしくなってきたでしょう?」

 うん♪
 
 そうして、彼等は勉強しなくなり……当然、信長のフラワシの餌食となるのであった……合掌。
 
 ■
 
 真面目な受験生組の一人。
 本来は葦原明倫館……だが、ここでは自称・パラ実生の水心子 緋雨(すいしんし・ひさめ)は、マレーナに対する「噂」に心を痛めていた。
「勉強もせずに落ち込めば、管理人さんが一晩かけて慰めてくれる!」
 な、なんて噂が流れてるのかしら!」
 まぁ、と頬を赤らめる。
「勉強して大学に受かるのは難しいけど、勉強しないなんて楽じゃない!
 そんな事でマレーナさんに慰めてもらえるなんて、羨まし…じゃなく、
 そんな楽して何かをしてもらおうなんて虫が良すぎるわ。
 勉強しない人には無理やりにでも勉強を教えてあげる!
 あ、でもやる気がない人には何を教えても無駄なのよね……。
 マレーナさんの厚意に付け込む輩は、何とかしたいけど、
 勉強しないって強い意志を持ってる人に、勉強をさせるにはどうしたらいいのかしらね……。
 ホント、私が落ち込……うん? 落ち込む私……?」
 何やら善からぬ事を思いついたようだ。
 ニヤッとした後で、うっとりと天井を見上げる。
「勉強しない人達に、頑張って教える私……。
 頑張れば思い通りにいく……なんて、そう世の中都合良くはない。
 頑張っても勉強してもらえない現実に、物凄く落ち込む私……
 マレ〜ナさ〜〜ん!
 物凄く落ち込んでいる私は、一晩かけて慰めて♪

 これなら勉強しない人達に、マレーナさんを持って行かれる事はないわね♪
 ふふふ、楽して何かを得ようなんて世の中そんなに甘くないのよ。
 これであわよくばマレーナさんと一晩過ごせるわね。

 ああぁ、ごめんなさい貞継さん……緋雨は、緋雨は寂しいのです。
 あなたのいるマホロバとここシャンバラ荒野は、遠いのです。
 あとドージェさんを亡くしたマレーナさんを、放っておけないのです。
 ……決して、その場限りの勢いじゃないんだからね」
 
 だが、その一部始終は、すべて信長のフラワシによりお見通しである。
 フラワシは信長を通じて、【用務員召喚】の命を受けている紫月 唯斗(しづき・ゆいと)エクス・シュペルティア(えくす・しゅぺるてぃあ)紫月 睡蓮(しづき・すいれん)プラチナム・アイゼンシルト(ぷらちなむ・あいぜんしると)の4名を直行させる。
 
「何してんじゃ! ぼけぇ!」
 
 かくして、鬼崎朔の設けた「反省室(8頁参照)」送りの第1号となるのであった。
「しくしくしく……貞継さん。
 やっぱりこれも、不埒な妄想を抱いた罪でしょうか?」
 朔の監視の下、必死に勉強する緋雨の下に、マレーナが現れた。
「随分、学力が上達したと。
 用務員の方々からの御報告を聞きましたわ」
「ま、マレーナさん!」
「理由はどうであれ、頑張る事は、私、良い事だと思いましてよ?」
 そうして、(おそらくは手伝いの誰かが作ったのであろう)おにぎりを差し入れを持ってくる。
 塩むすびの絶妙なしょっぱさに涙しながら、
(やっぱり、優しいマレーナさんの為に、空大本気で目指そうかな?)
 などと考える緋雨なのであった。
「それに、空大を味方につければ。
 マホロバの為にも、きっとなるよね?」
 
「やれやれ、緋雨は相変わらずじゃのう」
 和やかな笑みを浮かべて、窓から緋雨の様子を眺めるのは天津 麻羅(あまつ・まら)
「だが、マレーナのお陰で目標を見つけたことじゃし。
 わしは心置きなく役目を果たすとするか」
 そうして反省室から離れ、雑事に戻るのであった。
 つまり、腐った2階のベランダの修繕へ。
「そうそう、ドージェの寝床も作らねば!」
 ちなみにドージェとは、夜露死苦荘のペットになることが決定した、パラミタペンギンのこと。
「しかしペンギンの寝床とは……」
 確かに彼女には名声――「鍛冶の神としての知名度」がある。
 だが「鍛冶」と「建築」の技は、似ているようで異なるのだ。
「まぁ、ペンギンの小屋は『丈夫な段ボール』で何とかなるとして。
 寝床を作るのは、四苦八苦しそうじゃな」
 資材については、マレーナにでも相談することにするか?
 しかも敷地内の小屋の設置は、自室以外の事であるから、オーナーの許可が必要となる。
「マレーナの部屋にでも、置かせてもらうことにするかのう」
 ガランとした4畳半と、何もない押入れが思い浮かぶ。
 殺風景な中に置けば、マレーナのあの寂しげな顔も、少しは癒されるのではなかろうか?
 
 そんな彼の頭上で、1階の窓から大きく伸びをする少女の姿が見える。
 火軻具土 命(ひのかぐつちの・みこと)だ。
 ドージェを抱きしめつつ、麻羅を見上げて。
「ほえ〜、ドージェの寝床まだぁ?
 うちの部屋、直床なんよぉ。
 はやくベッドがほしいわぁ!
 ……て、きゃあ! 麻羅お姉ちゃぁああああ〜〜〜〜んっ!!」
 ガタタッ。
 腐ったベランダごと、麻羅は落ちてゆく。
 命の絶叫と共に、麻羅は地面にめり込むのであった。
 部屋にベッドがつくのは、まだまだ先の事になりそうだ。

 ■
 
 アレックス・キャッツアイ(あれっくす・きゃっつあい)は特にそうと意識して、受験生達を勉強させようとしていた訳ではない。
 そこまで頭が回る男でもなかった。
 実際先日の模試の結果も惨憺たるもので、「合格には程遠い」と太鼓判を押されてしまったのであった。
「身が入らないなぁ」
 という呟きは、誰の耳にも届かない。
 やる気がないのではなく、むしろ有り余るほどで、時間も惜しいくらいなのだ。
 が――。
「あんまり期待はしてなかったけど。
 こういう予想通りってのは、嬉しくないものだよ? 兄貴」
 リカイン・フェルマータ(りかいん・ふぇるまーた)と茶飲み話に興じる、姉のサンドラ・キャッツアイ(さんどら・きゃっつあい)は氷のような台詞を平気で畳み掛けるのであった。
「それは初めからわかってたことなんだから!
 言い訳には出来ないよ?」
「他の人と一緒に勉強しないっスか?」
「え? 他の人と?」
 サンドラはリカインと顔を見合わせる。
 言った当人は、それが良い方法のような気がした。
 その方が、第一、勉強に集中できるような気がする――。
「うん、こうしていてもはじまらないし。
 俺、他の下宿生達の所に行ってくるっスよ!」
 アレックスは意気揚々として、廊下に出て行く。
「待ちなさいって! バカ兄貴!」
 サンドラは止めるが、アレックスは鉄砲玉だ。
 既に別の部屋に移動している。
 しっかり者のサンドラは、慌てて管理人室に直行するのだった。
「あーあ! そんな強引に入ってっちゃって!
 オーナーのフラワシの件もあることだし……。
 ひとつマレーナさんに根回しておくわ。
 騒ぎにならないように」
 彼女達の様子を、微笑ましく眺めていたのはリカイン。
 だが、彼女は賢いサンドラよりは、アレックスの意見に賛同している様子だ。
「そうね。
 アレックスみたいに、引きずらないタイプのほうが、模試には向いてるわね? きっと。
 激しく落ち込んでいる人たちと、そう変わらない判定だったと思うんだけど。
 逆に発奮してるくらいだし」
 リカインの意見に、ふむ、と頷くのは、空京稲荷 狐樹廊(くうきょういなり・こじゅろう)
「確かに、他の方々のように。
 たったの一度の、しかも他人からの評価であきらめてしまうような方々では、『今年中の合格は絶対無理』でしょうね。
 そのような人材など、空京大学も求めてはいないでしょうし。
 このような逆境にあってこそ、真価が問われるものなのです」
 だから、アレックスは勉強もするが、同時に行く先々で、落ち込んだ学生達のやる気を促進させるに違いないだろう。
 それが2人の一致した見解だった。
「みんなして悲観に暮れてても、目標は遠のくだけ。
 全体の士気を取り戻すためにも、ひと肌脱ごうかしら?」
 アレックスの後を追いつつ、日替わりで他の人の部屋を回る、「激励」つきの勉強会を実行しようというのだ。
「この『名声』ある蒼空歌劇団の歌姫『激励』つきの勉強会よ。
 嫌だなんて言わせないわ!
 行き先は、アレックスが決めてくれることだし」
 ふふっと微笑む。
「夜も寝かせず、激励するつもりですか?」
 狐樹廊は意地悪く笑った。
「ではオレは、夜の見回りと参りましょう。
 昼間は『歌姫』達で賑やかでしょうから」
 狐樹廊は不寝番を使う。
「これで、不貞腐れているようなのはもちろん、
 道を踏み外しそうな輩も、
 見つけ次第、ヒプノシスで安眠していただきます。
 しっかり休んで、本番に備えていただくためにも」
 
 かくして、4名による24時間体制の強制勉強会は、連日続いたのであった。
 
 アレックスがやってくる度、「噂」を実行しようとした者達が涙したことは、言うまでもない……。
 
 そうして疲れた体を休めに管理人室に立ち寄った際、リカインは尋ねる。
「ふと思ったことだけど。
 ブライドオブシックルを手に入れたのって、マレーナ君?
 それともドージェ君?」
「またシックルですのね? リカインさん」
 マレーナは困ったように、少女に答えるのであった。
「かなり昔から持っていましたから、
 手に入れた由来は忘れてしまいましたわ」
 ふうーんとリカインは納得して、また巡礼の旅(?)に出かけるのであった。
 
 ■
 
 ともあれ。
 講座の効果で、大方の受験生達は勉学に打ち込めたようだ。