リアクション
第十三試合 『次の試合は、リアトリス・ブルーウォーター(りあとりす・ぶるーうぉーたー)選手対、真田 大助(さなだ・たいすけ)選手です。 リアトリス・ブルーウォーター選手、相変わらず派手な送り迎えです。後で、レティ・ランセットがあけた床の穴埋めてくださいね。 対する真田大助選手、相変わらずの好青年です。 さあ、試合が開始されました。 おおっと、真田大助選手、素早くリアトリス・ブルーウォーター選手の背後に回り込んだ。それを読んでいたリアトリス・ブルーウォーター選手、跳んだあ! ドラゴンアーツで、強力な跳び蹴りをお見舞いする』 「迅雷神楽・蹴撃!!」 『ああっと、違う。リアトリス・ブルーウォーター選手が蹴り飛ばしたのはおしゃべりティーカップパンダだ。なんというむごいことを。空蝉の術です。ペットを犠牲にした真田大助選手はどこに……。 上だあ! リアトリス・ブルーウォーター選手、なんとかヴァジュラで受ける。二刀流同士が激突。お互いに浅手を負って間合いをとりなおした。 リアトリス・ブルーウォーター選手がキックする。おおっと、ウィンドシューズがすっぽ抜けたか!? 同時に、真田大助選手が双錐の衣の袖を振って、流星錘を放った。リアトリス・ブルーウォーター選手のラナンキュラスの花が散る。リアちゃん専用龍騎士の鎧がなければ、危ないところでした。 両者相討ちです』 「えっ!?」 勝ったと思っていた真田大助がきょとんとした顔になった。意味が分からない。 ふと頭に手をやると、上に乗っかっていた紙風船に、リアトリス・ブルーウォーターのウィンドシューズが突き刺さっていた。 第十四試合 『立川るる選手の不戦勝です』 第十五試合 『緋山政敏選手の不戦勝です』 第十六試合 『続いての試合は、リゼネリ・べルザァート(りぜねり・べるざぁーと)選手対、神崎 荒神(かんざき・こうじん)選手です。 相変わらず、準備運動に余念がありません、神崎荒神選手。 さあ、試合開始です。 神崎荒神選手、リカーブボウの遠距離攻撃から始めますが、リゼネリ・べルザァート選手、難なく雪風を羽ばたかせて空中に回避します。そこから、月削ぎのスキアと星掬いプロセウケによる猛攻です。 上を取られた神崎荒神選手、圧倒的不利でなす術がありません。 巧みに避けてはいますが、あっけなく頭の紙風船を撃ち抜かれてしまいました』 「参った、あんたの勝ちだ」 神崎荒神が潔く負けを認める。 「勝ったか。悪いね、勝てる限り先に進ませてもらうよ」 リゼネリ・べルザァートはそう答えた。 『勝者、リゼネリ・べルザァート選手です』 第十七試合 『鬼龍 貴仁(きりゅう・たかひと)選手の不戦勝です』 第十八試合 『お待たせしました。毒島 大佐(ぶすじま・たいさ)選手と、アリアス・ジェイリル(ありあす・じぇいりる)選手の登場です。 試合開始早々、毒島大佐選手、自分の弱点をアピールしています』 「ほれほれ、ここよここ、このカチューシャを狙ってきなさいな」 『おおっと、挑発しつつも、毒島大佐選手、ミラージュで分身を展開した。これでは、どれが本物か……。おおっと、アリアス・ジェイリル選手、全ての分身を大剣で一薙ぎにした』 「全て斬ってしまえば、そんな物は意味がありませんよ」 『おや、毒島大佐選手の姿がない、どうやら、全て幻だったようだ。本人は、さっさと光学迷彩で姿を消していた模様です』 「こういう手合いが次に打ってくる手は……」 『アリアス・ジェイリル選手、感覚を研ぎ澄ませます。飛んだあ。さすがは、守護天使です。 おおっと、よく分かりませんが、毒島大佐選手、攻撃失敗したようです。おそらくは、フラワシのソリッド・フレイムさんの攻撃がからぶったものと思われます。 おや、床に何か落ちている。毒島大佐選手のカチューシャだ。どうやら、最初の攻撃ですでに斬られていたようです。よかったですね、頭がついていて。 勝者、アリアス・ジェイリル選手です』 第十九試合 『真田幸村選手の不戦勝です』 第二十試合 『さあ、続いては、キネコ・マネー(きねこ・まねー)選手と、一回戦シードで勝ち上がって参りましたフィリップ・ベレッタ(ふぃりっぷ・べれった)選手です』 「ふふふふ、今度も負けないですら」 『おおっと、キネコ・マネー選手、自信満々です』 「僕ももう新入生ってわけではありませんから、先輩だからと言って容赦はしませんよ」 『さあ、試合開始です。 キネコマネー選手、得意の小判投げだあ。はたして、ゴルダ投げとどこが違うのでしょうか。 対するフィリップ・ベレッタ選手、杖で払いのけながら氷術で氷塊を飛ばして応戦します』 「なんの、ねこぱんち、ねこぱんち、ねこぱんちですら!」 『キネコ・マネー選手、猫パンチで氷塊を弾き返します。おおっと、その一つが、フィリップ・ベレッタ選手の頭の上の紙風船にあたって割ったあ。不運です、フィリップ・ベレッタ選手。自分の攻撃が徒となって敗退してしまいました』 第二十一試合 『さあ、続いては、一回戦ですっぽんぽんをまぬがれた樹月 刀真(きづき・とうま)選手と、カガリ グラニテス(かがり・ぐらにてす)選手との戦いです。 武舞台にはすでに樹月刀真選手の姿がありますが、またもやカガリ・グラニテス選手の姿はありません。おそらく、すでに隠れて武舞台のどこかにいるものと思われますので、試合を開始したいと思います。 樹月刀真選手、相手の姿が見えないため、目を閉じて感覚を研ぎ澄ませます。武器さえ持っていません。これはどういうことか……』 「そこか!!」 『おおっと、樹月刀真選手、いきなり背後の空間にむかって手をのばしました。何かをつかんだ。 カガリ・グラニテス選手の胸、いや、マフラーです。さすがは、日々パートナーの胸をつかむ訓練をしているだけのことはあります。相手が男だろうと女だろうと関係ありません。つかむ物はつかみます。 おや、カガリ・グラニテス選手真っ赤です。なにか、ちょっと可愛いかも……。 あ、再び姿を消しました。 勝者、樹月刀真選手です』 第二十二試合 『ルース・マキャフリー選手の不戦勝です』 第二十三試合 『テティス・レジャ選手の不戦勝です』 第二十四試合 『曹丕子桓選手の不戦勝です』 第二十五試合 『メイドちゃんの不戦勝です』 |
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