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リアクション
【綾原 さゆみ(あやはら・さゆみ)の一日】
皆さんは聞いたことがあるだろうか、『シンフィアン・メイデン』という名前を。
テレビでもちらりほらりと見たことがあるのではないだろうか。
さゆみは、そんな『シンフィアン・メイデン』の一人である。
既にパートナーであり同じ『シンフィアン・メイデン』であるアデリーヌ・シャントルイユ(あでりーぬ・しゃんとるいゆ)とラジオ番組に出演のためスタジオ入りしていた。
眠さを堪えて、打ち合わせを行っているが、大丈夫だろうか。
そんな我々の不安は見事に破壊され、ラジオ本番は新曲の話に近況、サマーライブ告知などで大いに賑わった。
昼になると二人は大学へと向かう。今日はどうしても受けなければならない講義があるらしい。
―学校と仕事の両立、大変ではないですか?
「今日はどちらかと言えばのんびりしてる方よ? もうのんびりしすぎて、のびのびーになっちゃうわ」
「さゆみったら……ふふっ」
―ところでお二人は仲がよろしいようですが、付き合っているのですか?
「「……そんなことないわよ?(ありませんよ?)」」
完璧なタイミングだった。
【遠野 歌菜(とおの・かな)の一日】
「ほら起きろ、もうテレビの人きてるぞ」
「あと、少しー……」
「毎朝そう言うがな、起きてきたためしがないだろう。起きるんだ」
開幕早々、ラブラブな光景が広がる。
歌菜の旦那様である月崎 羽純(つきざき・はすみ)が必死に起そうとするが、中々起きてはくれないようだ。
程なくして目を覚ました歌菜。
徐々に意識を覚醒させていくのか、朝御飯、お弁当、デザートと作っていくうちに、
その料理の腕は才を際立たせていく。
朝食を食べた二人は揃って家を出て、イルミンスールへと向かった。
イルミンスールでは学生として講義を受ける二人。
常に隣同士ではあるが、無駄にイチャコラしたりはしない。
そうだ、恋人と言うのは本来こうあるべきなのだ大体最近の若い者たちはやたらめったら人目のつくところで腰に手を増したりやたら顔を近づけたりしまいには電車内でくちづけを
「あのー、そろそろお仕事に行くのですけどー」
―お見苦しいところ、申し訳ありません。
そしてここから、四人の一日が交差する――
【シンフィアン・メイデン×魔法少女アイドル マジカル☆カナ】
夜、とある歌番組の収録現場にて。
「初めまして。私たちはシンフィアン・メイデン、私が綾原さゆみで、こっちがアディ、アデリーヌ・シャントルイユよ」
「よろしくお願いします」
さゆみとアデリーヌが礼をすると、歌菜と羽純も礼を返した。
「こちらこそ初めまして。魔法少女アイドル マジカル☆カナ、遠野歌菜だよ。それでこっちが」
「魔法少女の旦那、月崎羽純だ。よろしく頼む」
「あら、熱いのね? 新婚さん」
羽純の口ぶりにすかさずあゆみが返すと、歌菜はわたわたと手を交差させる。
「そんな熱いだなんて、それにもう新婚じゃなくて……」
そう言いつくろう歌菜の左手の薬指の指輪は「今でもラブラブだよ!」と輝いているように見えた。
挨拶を終えた四人はその後番組撮影に臨んだ。
我々は歌番組側のスタッフと交渉し、特別に撮影を許された。
「それでは私達『シンフィアン・メイデン』の新曲を聴いてください!」
新曲『ナイトアクアリウム』を歌うさゆみとアデリーヌ。動と静の歌姫がお互いの声に絡み合い、曲に深みを増していく。
「マジカル☆カナ、歌いますっ! ギターにも注目して下さいね!」
一方、可愛い振り付けとポップテイストの楽曲で、所狭しと舞台を駆け回る歌菜。
その後方では羽純が見事なギター捌きで素敵な音色をかき鳴らしていた。
番組終了後、四人はまた会おうねと約束。次に歌番組で共演するのはいつになるのだろうか。
さゆみとアデリーヌたちは明日の予定について細かい打ち合わせをマネージャーとする。
ようやく全てから解放された二人は、手をつなぎながら自分の家へと帰宅する。
歌菜たちは真っ直ぐ帰宅して、一緒に夕食作り。
他愛のない会話で笑いあいながら調理を終わらせ、夕飯にありつく。
食べ終われば順番にお風呂へと入り、就寝した。
―今、四人は幸せですか?
「アデリーヌがいるから幸せよ」
「さゆみがいるから幸せです」
「羽純くんがいるから、すっごく幸せですっ」
「歌菜がいる、だからこそ幸せだ」
これが綾原 さゆみ、そして遠野 歌菜の一日――
!ご注意!
ここから先、恋人たちの触れ合いが多くなります。
耐性がない方は薄目でチラチラと見ていただくようお願いいたします。
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