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【5周年記念】スペシャル番組『パラミタ大陸』

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リア・レオニス(りあ・れおにす)の一日】

 空京にある住宅でリアは目を覚ます。
 野菜ジュース、ミルクがけのシリアルに、ゆで卵とソーセージという朝食。
 それらを口にしつつ、新聞に軽く目を通す。
 時間がきたら、大切な人から送られた時計を巻いて、写真に向かって「行ってきます」と笑顔を向ける。
 と、
「あ、カメラ回ってた!?」

―バッチリとってますよ。

 朝から失敗したーという表情をしつつ、リアは住宅を後にする。
 自転車で宮殿へと向かい、ロイヤルガードとしての責務を果たす。
 迷ってる人を見かければ放っておくこともせず、親切に道を教えたりしてやっていた。
 好青年ながらも、ロイヤルガードとしての誠意ある対応、実に様になっていた。

 昼休み。食堂で昼食。
 物思いに更けているとセレスティアーナ・アジュア(せれすてぃあーな・あじゅあ)高根沢 理子(たかねざわ・りこ)
の二人と出会う。
「ロイヤルガード様の憂鬱、かしら?」
「ははっ、憂鬱なんて程じゃないよ」
 理子の冗談めかした物言いに、軽く笑って返答するリア。
 昼食という短い時間、三人は談笑する。
「よく聞くぞ、ロイヤルガードの好青年が道に詳しい、とな」
「んー……確かに道を教えることは多いけどね。当たり前をやっているだけさ」
「おおう。いいねいいね、あたしたちも見習わないとね」
 目を瞑った理子が「うんうん」と唸りながら首を縦に振る。
「二人も大変だろう、代王の仕事。あんまり頑張りすぎて、倒れないようにな」
「心配ないのだ。私も代王になってそう短くもない、手を抜けるところは抜いている」
「同じく。あっ、でもサボってるってわけじゃないわよ?」
「わかってるよ。俺も見習わないとな、そういうところは」
 三人の会話が途切れることはない。つらりつらりと続いていく。
 だが時間は限られている。三人が三人、中々に忙しいのだ。
「ではそろそろ行くわね」
「また何かあれば、ゆるりと話そう」
「ああ、そうだな。お互い、頑張っていこうな」
 リアの言葉に二人は静かに頷いて、去っていった。

 全ての仕事を終えると、リアは買い物をしにいった。

―よくお料理はされるんですか。

「基本的に自炊だからね。家事も得意だし。
 今から行けばセール品もいっぱいあって、色々お得だから」
 ロイヤルガード、そして契約者でもある彼だが、特別にしている風なことはない。
 極自然で、我々と一緒なんだ、そう身を持って証明してくれいてるようでもある。
 もしかしたら、彼は無意識の内にそれを訴えてくれているのかも、しれない。

 これがリア・レオニスの一日――