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リアクション
「さて、どんどんアッシュくんの人となりを思い出していこうか! 次はアッシュくんの『弱点』だね! 思いついた人挙手!」
続々と挙がる手。その中で「ではそこの人!」となななが司を指名する。
「えーっと……『勉強が苦手』でしたか? ……いや、『鈍感』だったような?」
首を傾げながら司が言うが、アッシュは黙ったままである。間違いではないのかもしれない。
すると「違うわよツカサ」とシオンがフリップを挙げる。
「『女性の相手』でしょ?」
「ああ、それっぽいですね!」
司が納得したように頷いた。
「……くっ……否定しようにもしにくい……!」
曇りガラスの向こうで、アッシュが悔しそうに歯を軋ませる。
「うーん、そんな『女性の相手』って言えるほどアッシュくんって経験豊富とはなななは思えないなー」
「おい司会! 何勝手な事言ってるんだよ!?」
「はい他にー」
「だから聞けよ!」
アッシュの叫びがスルーされる中、アキラが「はーいはーい」と手を挙げる。
「はいそこのアキラさん!」
「ズバリ『塩をかけると溶ける』!」
「一体何者なんだよ俺様は!?」
「はーい! 『妻と妻の家族に頭が上がらない』!」
「そのネタさっきやったろーが!」
エイカがどさくさに紛れてフリップを挙げていた。
「よーしこれに違いない! ズバリ『膝』だと詩穂は思うよ!?」
「成程、つまりアッシュくんと戦う際は膝を攻めればいいんだね?」
「そのとーり!」
「攻めるなよ!」
いやでも膝は重要ですよ?
「はーい! はーい! 次茶子ー!」
そんな中、茶子が手を挙げる。
「はいどうぞー!」
「えっとねー、やっぱり『脇の下とか足の裏とか』 ……ね? ウフフ」
何故か茶子は怪しげに笑みを浮かべた。
「んなの大抵の奴弱いわ!」
「そうとも限らないよ? それじゃ、ちょっと試してみようか」
「え、試すってちょ、な、や、やめ――」
※ただ今アッシュが色々されています。しばらくお待ちください。
「えー、実際弱かったので正解は『脇の下とか足の裏とか』で!」
なななが言う後ろの曇りガラスの向こうでは、まるで汚されたようなアッシュが横たわっていた。
「アッシュちゃんが汚されちゃったね! これは薄い本が出るよ!? 茶子そういうの嫌いじゃないよ!」
茶子が大はしゃぎしていた。出てたまるかんなもん。
※弱点:脇の下とか足の裏とか
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