リアクション
終章 エンディング
祭は夜を迎えた。
それなりの混乱と被害はあったが、幸い死者もでず、祭が中止になることはなかった。
祭の主催者との挨拶を終えた涼司を加夜達が迎えた。
短いスカートとを翻し、跳ねるような仕草で美羽が言う。
「やったね、涼司!」
「最悪の事態にならなくて良かったですね」
ベアトリーチェがメガネの位置を直しながら言った。
「俺は何も……お前らやみんなが助けてくれたお陰――!?」
言い終わる前に涼司は膝をついた。
「涼司くん!」
すかさず、加夜が支えた。
「対して動いてないのにこのザマか……まだ無理はできねぇみたいだな……」
美羽とベアトリーチェが車椅子を持ってきた。
加夜に支えられながら涼司が車椅子に座った瞬間、花火が打ち上がった。祭がフィナーレを迎えたのだ。
会場にいる全ての人達が、様々な表情で打ち上がる花火を見つめていた。
暫く花火を眺めていた涼司が、ふと横を見ると、加夜も涼司を見ていた。顔が花火に照らされて様々な色に染まる。
嬉しさと安堵が合わさり、とても安らかな微笑みを浮かべ、加夜が言う。
「涼司くん、お疲れ様」
参加していただいた皆様、お待たせしました。
初回からこの体たらくで申し訳ございません……。
次回もご縁がありましたら、よろしくお願いします。
ありがとうございました。