First Previous |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
Next Last
リアクション
「はーいルカルカ・ルー(るかるか・るー)だよ! 今ルカは制御室に来ていまーす! ここで働いている人は”何故か”皆寝ていまーす! お勤めブラックで大変なのかな?」
「全員お前が締め落としたんだろうが」
ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)が事実を述べる。眼球見開いた従業員を見れば一目瞭然である。
「ふざけないで真面目にやれ」
「むーむー! 他では『さて、ネタがいくつかわかったかなー?』ってくらいにふざけてると思うけどなー」
ブーイングするルカルカを無視して、コンソールを弄るダリルだった。
「上層階と下層階で制御室が別れているのか……。当然かそのほうが機密保持には最適だからな」
テレポートゲートの管理も上層階の管轄。ここでは警備システム及び人管理システムが主な担当になっている。
「あちゃー!? じゃあアリサの部屋はいけない?」
「まさか。どっちにせよここと上の制御室は物理的に別れていてもシステム的には繋がっているんだ。ハッキングしてやればどうってこともない」
「さすがダリル! ルカができないことを平然とやってのけるゥ! そこにシビれもしないし憧れもしないけど。こっちの世界とあっちの世界じゃプログラムの理論が違うけど大丈夫なの?」
「大丈夫だ、問題ない。こんな事もあろうかと、オリュンズでこっちのプログラム理論も学習済みだ」
「なにその『神は言っている――』みたいになりそうで結局どうにかしそうなフラグ発言」
「まずは警備システムを乗っとるぞ。それでアンドロイドは止まるはずだ」
ワキワキと鳴らした指をパネルに置き、意識制御。高速化した思考が指からパネルへと流れる。
《電脳支配》開始――。
First Previous |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
Next Last