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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル

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8)九十九 昴(つくも・すばる)

九十九 昴(つくも・すばる)は、気付いたら、
パートナーの一人に、テレビ出演させられていた。

「こんにちは。
……取り敢えず、送られてきている質問に……答えれば、いいのよね?」
「ええ、たくさんの質問がありますから」
場違いな雰囲気に、緊張気味の昴に、
トッドさんが優しく言った。

「まず、アキラ・セイルーンさんの質問です。
「これまでの活動を振り返り、一番印象に残っている出来事は?」」

「何故かユニコーンのような……希少な動物がよく集まってくる事……
ドラゴンだけで、二十頭程……
他のペット達もあわせると……200近く……食費が……」
「まあ、ユニコーンやドラゴンですって?
ぜひ見てみたいわ。
動物になつかれていらっしゃるのね?」
「……よくわからないけれど」
昴は首をかしげる。

「では、瀬山 裕輝さんの質問です。
おススメ又は自慢したいアイテムやスキルは?」

「……お勧めしたいのは……『龍鱗化』でしょうか……
非常に、色んな場面で使う事が出来ますからね……」
「なるほど、昴さんらしいお答えね。

では、次の質問です。
国頭 武尊さんから。

異種族との恋愛や結婚について
「地球出身の出演者全員」にどう考えているか答えて貰いたい。

とのことです」

「……私は、愛に種族とか、そういうのはないと思います……。
結局は、人それぞれです……差別の目も、確かにあるでしょうが……。
好きになるのに、理由は……ない。
たまたま、そういうきっかけで……気付けば、好きになった……それで、良いと思います……。
最後まで、突き通せるかは……当人達次第……」
「なるほどね。
気持ちが大切、ということね。

では、次の質問です。
青葉 旭さんから。

キミの根源的な行動原則は、
どの集団(国や宗教等)の法律・規則や習慣・風習に根ざしている?

また、その行動原則とシャンバラの法律・規則や
習慣・風習が異なる場合はどちらにしたがって行動する?」

「私に決まった行動原則は、ありません。
何処かに近い、というものはあるかもしれませんが
私は、私がしたい事を、成すだけです……
だからこそ、次にある質問も、同じ答えです」
昴は、まっすぐ前を見据えて答えた、

「では、次に、
リイム・クローバー(りいむ・くろーばー)さんからです。

皆様は夢のために誰かと争う事をどう思いまふか?
相手を打ち負かし、そして自分の道を進むのは果たしていいことなんでふか?

とのことです」

「意味もない争いだったら、私も嫌ですが
それが成長に繋がるなら、私は良いと思います。
それに競い合う事で……互いを認め合う事も、出来るのではないですか?
私は、そう考えますよ」
穏やかな微笑とともに、昴は答えた。

「では、最後の質問です。
この写真をご覧になって」

彼岸の剣客

「昴さんは、ある方に復讐を誓われているのかしら。
そのことについて、詳しく教えていただけないかしら?」

トッドさんの発言に、スタジオがざわつく。

昴は、表情をこわばらせると、
ゆっくりと答えた。
「……ごめんなさい、これはあまり……
でも、そうね
夢にまで見て、付きまとう過去がある……
それだけの出来事があった、とだけ……答えておくわ……。
……そう、それだけの事を……あいつは……
……ごめんなさい、このままだとどうにかなりそうだから、休ませてもらうわ」
昴は、すっと席を立った。
「じゃあ、また何処かで……」
「ええ、ごきげんよう。今日はありがとうございました」
トッドさんは少し驚いたようだったが、スタジオを去る昴を見送った。