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横山ミツエの演義(第1回/全4回)

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横山ミツエの演義(第1回/全4回)

リアクション


崩壊点


「花嫁達を他のとこに隠さない?」
 時雨塚 亜鷺の提案に、劉備はわずかに眉をひそめた。
「わざわざ移動、ですか?」
「うん。万が一を考えて」
「ふむ……。では移しましょうか」
 もともとこちらが不利であることを踏まえ、万が一ここを攻められた時に花嫁を奪われないように、と劉備は考えて頷いた。
 トゥルペ・ロットの不良の溜まり場掲示板への勧誘工作により、ミツエについた者達もいたが、人数的に不利なのは変わりない。
 ガタゴトと揺れる荷車の中。
 レティシア・トワイニング(れてぃしあ・とわいにんぐ)は吐き気と戦っていた。
 本当なら今頃はこの荷車の花嫁達を叩き起こして逃がし、ミツエの作戦を滅茶苦茶にしてやっているところなのだが、何故かこの花嫁達は寝汚かった。いや、目覚めなかったのだ。よほど眠りが深いようだ。
 荷車は帆布で覆われているので外の様子はわからないが、今ここで事を起こしても意味はないだろう、とレティシアはしばらくおとなしくしていることにした。

 亜鷺から連絡を受け取った南 鮪(みなみ・まぐろ)は、悪党丸出しの歓声を上げて織田 信長(おだ・のぶなが)を見やった。
 信長は高らかに笑う。
「フハハハハ! わしが戦国の世より日ノ本の番長共の真の首領、天下番長である! 作戦は完璧よ!」
「マジか!? 初めて聞いたぜ!」
 鮪は驚くが、信長も言ったのは初めてだろう。
 しかし、そんなことはどうでもいいのだ。
 かの有名な織田 信長の名に反応して集まった不良達に、自分達の言葉を信じさせるなら。
 ようやく、その手応えが得られそうだ。
 基本的に仲間以外信じない彼らの気を引くのは大変だった……。

 決戦前の全日本番長連合の元に、差出人が『あなたのファンより』という手紙が届いた。
『拝啓 愛しの番長様』
 かわいい女の子の文字で始まる文面は、今回のミツエの作戦の内容だった。
 さらに契約とは何か、などパラミタに行った者達の不思議な力の理由などが、誰でもわかるように説明されてある。
 そして最後に。
『ここがポイントだけど、契約したからといって従う必要はないわよね。もらうだけもらって、利用しちゃいましょう』
 おいしい話だが、それだけに番長達は疑った。
 せめて、名前を書いておけば多少は番長達の心も揺れたかもしれないが、この手紙を出したヴェルチェ・クライウォルフ(う゛ぇるちぇ・くらいうぉるふ)にはあまり興味のないことだった。そもそも番長連合がどうなろうとどうでもよかったからだ。
 それに、こういう話は噂だけなら少し前から番長達の耳に届いていた。
 ミツエが運ぶ花嫁達の移動経路だ。
 しかし、どこまで信じて良いものかわからなかったため、保留とされていたのだ。
 番長連合の不信の原因は他にもあった。
 ミツエに味方すればかわいい花嫁さんがもらえるよ、という匿名の書き込みが不良達行きつけの掲示板にあったからだ。
 どれを信じたらいいのかと迷っていたのである。
 また、カーシュ・レイノグロス(かーしゅ・れいのぐろす)と名乗る者も番長連合の元にやって来てヴェルチェの手紙と似たようなことを言った。
「ミツエからちまちま貰わなくても、遺跡に行けばやまほどいるぜ。それに、パラミタ勢力はまず各地の番長を潰す気だ。適当に残しておいて、後はここに結集してミツエを叩いた方が簡単だと思わねぇか?」
 しかし、これは番長達から反発を受けた。
「俺達のシマをみすみすくれてやれってか!」
 自分の縄張りを汚されることを彼らは何より嫌った。
 そうして、狙われる各所の番長はパラミタ勢を迎え撃つため、関が原には来なかったのである。

 と、こんな調子だったので亜鷺がせっかく花嫁達を掠め取っても、その後が続くかどうかわからない常態だったが、伊達 藤次郎正宗(だて・とうじろうまさむね)の言葉に雰囲気は変わった。
「ミツエってのはひでぇ女だと思わねぇか? 自由も何もない、何もわかっていない女を戦に利用しようってんだぜ。ヤツの魔の手からか弱い女を助けてみねぇか? ……そんでよ、助けた相手とついでにイイ仲になるチャンスも来るってな!」
 ニヤリとする正宗に、横で聞いていた支倉 遥(はせくら・はるか)は、途中まではいい話だったのにとひっそりため息をついた。
 自分達の流した情報をようやく真実と受け止め、動いてくれそうな様子に高崎 悠司(たかさき・ゆうじ)はやれやれと息をはく。
「後はれち子だけど……」
 今頃どこで何してるんだか、と悠司は視線を遠くへ向けた。
 そして、囚われの花嫁達を救いイイ仲になるべく彼らは松尾山へ特攻した。
「我が名、我が名声、この国の男ならば知っていよう! 共に来れば勝利が美酒は思うが侭也!」
 ハーリー・デビットソン(はーりー・でびっとそん)にまたがり、先頭を駆ける信長に鮪が応じた。
「ヒャッハァ〜この俺でも少しは知ってるぜェ、信長のおっさんがやらかしたイカした桶屋の戦いぐらいはよォ〜!」
「桶狭間の戦いでしょう」
 呆れたように訂正を入れたのは遥だ。
 そんな日本の歴史など知らないベアトリクス・シュヴァルツバルト(べあとりくす・しゅう゛ぁるつばると)は、この一点にやや憤慨気味だった。
「剣の花嫁を報酬にしようという根性は、気に入りませんな」
 ベアトリクスも同じ種族から余計にミツエのやり方が気に入らないのだろう。
 こうして何人ものパラ実生が目の前に番長側として現われ、作戦を実行してみせたことで彼らもようやく信じる気になったのだ。

 下心ありのにわか正義な不良軍団が松尾山に着いた時、そこにいたのは亜鷺、劉備、王 大鋸、シー・イーの四人だけだった。
「あれは敵勢!? どうしてここが……!」
「冗談じゃねえぜ! 大切な預かり物を奪われてたまるかよ!」
 驚愕する劉備の横で王大鋸は迎え撃つべく、チェーンソーを構えた。
 しかし、それは劉備に止められる。
 彼は青ざめた顔で悔しそうに言った。
「敵が多すぎます。戻りましょう。亜鷺さん、行きますよ!」
「お、おう!?」
 適当に鮪達と戦い、適当に傷を負って撤退する気でいた亜鷺は劉備に腕を引っ張られ、引きずられるように笹尾山へ戻ることになってしまった。
 最後を走るシー・イーがじっと亜鷺を見つめていた。
 劉備達の会話を聞いたレティシアは、本格的に花嫁達を叩き起こし始めた。
 花嫁達も外の不穏な空気とレティシアの拳が痛かったのか、次々に目を覚ましていく。
 しかし、ここでちょっとしたズレが生じた。
 レティシアが悠司から聞いていた作戦と現状だ。
 何となく噛み合っていない気はしたが、レティシアは「ま、いいか」と流して、花嫁達にまずミツエの作戦を説明した。
「こんなとこ抜け出して、自分だけのパートナーを見つけに行こうよ!」
 その言葉に花嫁達が決意を固めた時、バッと荷車を覆っていた帆布が取り払われた。
「よう、花嫁さん達! 助けに来たぜぇ!」
 強面の連中に言われても「襲いに来たぜぇ! ヒャッハー!」と言われているようにしか聞こえない。
 レティシアはせっかく自由を得ようとしている花嫁達を守るため、悠司に託された手紙を突き出した。
 素直に手紙に目を通したどこかの番長は、とたんに相好を崩す。
「そうか。そんなに俺を好いてくれてたのか。よし、ミツエのことは任せろ! さあ行くぜ!」
「ええええっ!? 何、どうなってんのコレー!」
 きゅっと両手を握られ、頬を染める番長に迫られパニックになるレティシア。
 おもしろそうに見ていた悠司がようやく間に入るまで、レティシアはわめき続けていた。
 その後、信長や正宗から説明を受けた花嫁達は、パラミタに帰る者もいれば番長や舎弟と契約を結ぶ者もいた。
 勢力を増した彼らは、一路ミツエの本陣に狙いを定めた。

 その頃ミツエのところでは、花嫁の積まれた荷車が全てなくなっていることに気づき、騒然となっていた。
 花嫁の警備をすると言っていた亜鷺と劉備達の姿も見えないことから、裏切ったのではないかという声も飛び交っている。
「なくなったものは仕方ないわ。イレブン、花嫁達がどうなったかわかる?」
「……あれは! ありました。松尾山です。全員目覚めているようです。どうやら花嫁の中には番長らと契約したようです。逃げた者もいます。半々くらいでしょうか」
 双眼鏡で消えた剣の花嫁の所在を見つけたイレブン・オーヴィルが硬い口調で報告する。
 すると、そこに亜鷺を小脇に抱えた劉備が息を切らせて駆け戻ってきた。
「ミツエさん、大変です! 花嫁達が!」
「話は後で聞くわ。イリーナ、その四人を見てて。イレブン、番長達の動きは?」
 イリーナは頷いてパートナー達と共に劉備達の見張りにつき、イレブンは次の報告を始めた。
 それは誰もが予測できたように、ここを目指しているというものだった。
 それまで少し時間があるので、ミツエは劉備から何があったのか聞いたのだった。

 ついさっきまで魏軍として戦っていた仏滅 サンダー明彦(ぶつめつ・さんだーあきひこ)は、今は番長連合として突き進んでいた。
 というのも。
 ここにはいないと思っていた青森番長がいるというので勝負を挑み、エレキギター戦で勝利をおさめてみれば、相手からこんな言葉をもらったのだ。
「なかなかいい勝負だったな。俺の負けだ……弦が全部切れちまった。俺をここまでにしたお前になら『青森副番長』の座を譲ろう……」
 エレキギターを掻き鳴らしながら聞いていた明彦の手が弦を切り、ついでに額の血管も切れた。
「副番長だと!? ふざけんなテメー! この仏滅 サンダー明彦様に『副』なんか勧めるんじゃねえ! 死ねっ死ねー!」
 青森副番長は明彦の勘違いと八つ当たりに、この戦いでもっとも酷い目にあった一人となった。
 幾分怒りもおさまった明彦はなおもブツブツ言いながら、あることに気づく。
「ミツエめ、いきなり現れてA級四天王になっただけでも生意気だってのに、それを任命したのが生徒会だと? んなもん聞いたことねぇぞ。だいたい百メートルの巨人なんているわけねーだろ! 巨大ゆる族かっての。三人も英霊従えやがって! いったい何人のパートナーが……んん!?」
 巨大ゆる族のパートナーに生徒会を騙らせて、パラ実生を操って勝利……パラ実を牛耳るつもりか!?
 こう推理した明彦の脳にさらに疑惑が。
 教導団から保護命令が出ているのだって怪しい! 本当にただの元百合園生か?
 ミツエに対する不信感でいっぱいになった明彦は、手始めに剣の花嫁をぶん取ってやろうと企んだが、その頃には亜鷺と鮪がそれを実行していたので、今はこうしてミツエの本陣を目指しているのだった。
 自分の腕を買ってもらおうと強そうな番長に話をつけにいったベア・ヘルロット(べあ・へるろっと)は、確かに強さは認められたが「それならば」と新たな条件を突きつけられた。疑り深い番長に当たってしまったようだ。
 彼は、手柄を立てたら正式な仲間と認めると言った。
 ベアは頷いてマナ・ファクトリ(まな・ふぁくとり)と共に駆け出した。標的は決まっている。
 乳白色の髪をした長身の女とその仲間三人だ。目立って強かった。
「さあ、自分が相手だ! かかって来い!」
 グレートソードを真っ直ぐ向けて挑戦すると、相手は「お前が伏兵か。しかしこうも堂々と飛び出してくる伏兵など、孔明も人選を誤ったな」とよくわからないことを言ってきた。
「なんか……意味わかんないけどサポートは任せて!」
 小弓を構えて言ったマナに、ベアも気持ちを切り替えた。
「一気に倒してやるぜ!」
 ベアは初っ端から全力でかかった。
 力強く振るわれた剣は、一撃に見えて実は二撃。
 エンシャントワンドで、あるいはライトブレードでしのいだものの、ガートルードとシルヴェスターは軽い腕の痺れに顔を歪めた。
 ネヴィルとパトリシアはマナの相手で手一杯のようだ。
 こんな荒っぽい場所とは無縁なはずの美しい女の子だが、彼女の放つ矢は見た目を裏切る強さだった。
 ちょっとやばいかな、と迷わせる暇も与えず、ベアは自分の腕の延長のように軽々とグレートソードを振り回し、ガートルードとシルヴェスターを追い詰めていく。
「やむを得ません」
 素に戻ったガートルードは火術を目くらましに、パートナー達を連れて引くことにした。
 いきなり炎に包まれたと思ったら、もう姿が見えないガートルード達四人よりも、マナはベアが火傷をしていないかと心配して駆け寄った。
 ほとんど怪我はなかったが、念のためにヒールをかけていると、ベアを送り出した番長と舎弟達がやって来た。少し前とは違い、ずいぶん友好的な雰囲気だ。
「さすがだな。あの四人組は他のグループをさんざん蹴散らしてたんだ。試すような真似して悪かったな! さあ、小生意気なミツエを倒すぜ。力を貸してくれよ!」
 ニカッと笑顔で手を差し伸べた彼は、この番長連合をまとめている総番長の補佐をつとめる和歌山番長だった。
 不意に生まれた爽やさに応えるように澄んだ風が吹き、マナのリボンを揺らした。

 剣の花嫁欲しさにミツエについた番長の前に現れた人物に目をむいたのは、番長ではなくその舎弟の一人だった。不良の中にはこういった偏った知識の持ち主がたまにいる。
「我こそはシ、いや、不死身のジークフリート! この名を恐れぬのならかかって参られよ!」
 この言葉に反応したのだ。
「ジークフリートだって!?」
「誰だそいつは」
「誰って、すんげー強いやつですよ! もうものすごいんです!」
 語彙は少ないので所詮こんな説明だが、凄く強いらしいことは番長や仲間に伝わった。
 それだけでもアルツール・ライヘンベルガー(あるつーる・らいへんべるがー)の作戦は成功したと言えよう。敵は引け腰になったからだ。
 それに乗じ、ジークフリートいやシグルズ・ヴォルスング(しぐるず・う゛ぉるすんぐ)はランスを掲げて突進した。
 アルツールが当初想定していたほどの敵の人数ではなかったが、これを壊滅させれば番長連合側が有利になるのは間違いない。
 エヴァ・ブラッケ(えう゛ぁ・ぶらっけ)はシグルズの後ろについて走りながら、最後のプライドで立ち向かってくる不良達をいつもより強力な火術で黒焦げにしていった。プスプスと煙を上げる不良の山があっという間にできあがる。
 シグルズの死角からナイフを突き立てようする不良を氷の飛礫で昏倒させたアルツールは、いまだに舌に残るくどい後味に顔をしかめた。
 番長との一騎打ちに持ち込んだシグルズは、エヴァのギャザリングヘクスを食すことがなくて良かったと、その時の様子を思い出す。
 エヴァは普通にスープを飲んでいたが、アルツールは冷や汗をかいていた。
 と、そこに別の番長グループが敵方に加わってきた。
「ジークフリート!」
 ペンネームを呼ばれたシグルズは、アルツールの意図を察し素早く身を引く。
 直後高濃度の酸の霧が敵方を押し包んだ。
 吸い込んだせいで咽ている彼らを、三人は一気にたたみこむ。
 シグルズはグループの頭である番長を打ち倒し、アルツールとエヴァは魔法でシグルズを助ける。
 まだ剣の花嫁と契約したばかりで熟練度の低い不良達は、多少の抵抗のみで屈した。

 幼馴染の支倉 遥と付かず離れずの位置を走っていた御厨 縁(みくりや・えにし)は、ミツエの陣が近づくにつれ内心の悔しさを抑えきれなくなり、とうとう思いのままに叫び出した。
「わらわが劉備をパートナーにしようと思っておったのに! この泥棒猫が!」
「あはははは! あんたムッツリしてると思ったら、そんなこと考えてたのか!」
 豪快に縁を笑い飛ばしたのは遥ではなく緋桜 ケイ(ひおう・けい)だった。
 彼女は今日のために『魔法番長』と派手に刺繍を入れた波羅蜜多ツナギを着ている。その名の通り、先ほどから魔法を駆使して敵方を滅ぼしている。
 バイクで迫ってくる一団には雷術で、あるいは氷術で地面を凍らせスリップさせる。
 それでも突き進んできた者達は悠久ノ カナタ(とわの・かなた)が火術で吹き飛ばしていた。彼女もまた自らを『紅蓮番長』と名乗って参戦していた。
 次々と繰り出される二人の魔法に、いつしかその名は定着していった。
 しかし、ミツエの誘いにほだされて剣の花嫁と契約をした相手は少々やっかいだった。魔力にも限界はある。
 そんな時ケイは主戦術としている光術にハンドガンも併用した。
「契約者のいる相手には皆でかかるのだ!」
 ケイの代わりにカナタが番長連合に指示を飛ばす。
「ここが日本だってこと、思い知らせてやろうぜ!」
 魔法の箒をすいすい飛ばしながら言うセリフではないかもしれないが、戦いによる高揚感に包まれた番長連合はそんなことは気にせず「応!」とそれぞれの武器を振り上げたのだった。
 その勢いを後押しするようにカーシュ・レイノグロスがいつの間にか仕掛けておいた罠が行く手の敵勢の足元で爆発や派手な破裂音を繰り返す。驚きひるんだところを、エリザベート・バートリー(えりざべーと・ばーとりー)のヒロイックアサルト『アイゼルネ・ユングフラウ』に取り込み、真っ赤に染め上げて吐き出していった。鉄の処女という名称の方が知られているだろう。
 カーシュの罠には時折番長連合側も巻き込まれていたが、彼はまったく気にしなかった。それどころか、地面が爆発した時に宙を舞う様子に笑い声さえ立てたほどだ。
 そういう奴なのだ。
 そしてエリザベートも敵も味方もどうでも良くなってきたのか、手当たり次第に鉄の処女にかけていく。
 積み上がっていく血だるまにエリザベートの狂気じみた笑い声が降り注ぐ。
「おいおい、味方を潰すなよ」
 見かねたケイが、惨劇に気づいていないカーシュに指摘して、ようやくエリザベートの暴走は止まった。