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ひとつしかない宝物

 ウィング・ヴォルフリート(うぃんぐ・う゛ぉるふりーと)は美術室で一生懸命水晶細工を作っていた。
 バレンタインにシリウスことミルザム・ツァンダ(みるざむ・つぁんだ)からチョコレートをもらったので、魔を払うという水晶で置物を作っている。
 本来なら直接渡したいのだがシリウスは重要人物、蒼空学園の校長御神楽環菜(みかぐら・かんな)の口添えで、環菜に預けて渡すことだけは許可されたが、直接渡すことは許可されなかった。
 残念に思いながらも目の前の作品に集中する。
 彼女が喜んでくれることを祈って、そして彼女とカフェで一緒にお茶ができる日を願ってウィングは贈りもの作りに没頭していく。

「ホワイトデーは3倍返しが基本なんですが、どうしましょうかね」
 そう言うと、ルース・メルヴィン(るーす・めるう゛ぃん)は、シルバー細工の材料を前に彼女の顔を思い浮かべる。
 彼女、ナナ・マキャフリー(なな・まきゃふりー)彼女の顔を思い出すと顔が緩む。
 お返しはシルバーのアクセにしようと思ったのは、いつでも彼女に身につけてほしいと思ったからだ。
 デザインはナナに似合うように小さな花がくっついたリング状のリングに決めた。チェーンを通せば首飾りにもなる。
「よし燃えてきた!なんとか間に合わせますよ!」
 その脳裏には喜んでくれている奈々の笑顔があった。

 一方その頃

 一方その頃、ルースの恋人ナナはパートナーの音羽逢(おとわ・あい)と一緒にファンシーショップに来ていた。
 ナナとしては、一人で作業をしているルースのことも心配だったのだが、超絶方向音痴の逢を一人で街に出すのはもっと不安だったのだ。
(「ルースさん一人で大丈夫かな?後でお土産買って覗きに行こうかな?」)
そんなことを考えていると逢に肩を叩かれる。
「ナナ様、この店でござる」
「うわぁ縲怐Aかわいいお店」
 逢が連れてきてくれた店はいわゆるファンシーショップで、ぬいぐるみやマスコットが所々に飾られている。
「拙者、ナナ様をこの店に是非お連れ申したかったのでござる」
「そうなんですか?逢様ありがとうございます」
 ナナが笑顔で答える。
(「よかったでござる。ナナ様はお喜びになられているようだ。拙者が少し目を離している間にルース殿とお付き合いを始めているというのは誤算だったが、愛は拙者のほうが上。忠義心という意味ではあるが。ルース殿には負けられぬでござるよ」)
 逢のそんな気持ちを知ってか知らずか、ナナは楽しそうにファンシーショップを見て回っている。
(「見てて楽しくなってきます。そう言えばルース様犬を飼い始めたとのことでしたね。この犬のキーホルダーをプレゼントしたら喜んでくれるでしょうか?逢様も犬好きでしたわね購入ですわ。ナナの分も買って3人でお揃いにすると楽しいですね」)
 そしてさっそくレジに向かうナナだった