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【海を支配する水竜王】侵入者に向ける刃

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第11章 一時休息

「む、あの辺りにいるやつが邪魔だなぁ」
 光学迷彩で身を隠し、牢から助け出された生徒をすぐに連れて行けるようにそっと施設へ近づく。
「何だこの足跡は・・・」
 地面ついていく足跡を見つけた兵が訝しげに睨んだ。
「誰かそこにいるのか!」
 兵が姿の見えないルーセスカに向かって怒鳴り、機関銃のトリガーに指をかけ足跡に向かって銃弾を放つ。
「うぁあ」
「やっぱりそこにいるんだな!」
「(あわわ、まずいっ)」
 足元を銃撃されたルーセスカは思わず声を上げてしまった。
「東門に向かっている生徒が狙われているよ!」
 捕らえようと囲うとしている兵の存在に気づき、リアトリスは急いで一輝に連絡を入れる。
「了解した。すぐそっちへ行く」
 無線で連絡を受け取った彼は飛空艇のハンドルを握り東門へ向かう。
 一輝はルーセスカへ迫る兵に向かって銃弾の雨を降らす。
「敵襲か!」
「どこだ・・・どこにいる!?」
 慌てた兵が空を見上げる。
「何者かに空から襲撃されている、すぐに来い!!」
 足が千切れとんだ兵は仲間を集めようと、無線機で来るように指示する。
「あそこだっ、そっちからだと太陽の光のせいで見えないぞ!」
 駆けつけてきた仲間が一輝のいる位置を指差して知らせた。
「気づくのが少し遅かったな」
 見上げる亡者に銃口の向きを合わせ、スプレーショットによる無数の銃弾を放つ。
「さすがにこれだけ撃つと消費が激しいな・・・。相手の人数的に仕方がないが」
 200発の銃弾があっとゆう間になくなり、持ってきた予備の銃弾を給弾する。
「早くあいつを撃ち落とせぇえーっ」
 一輝を撃ち落とそうと、兵たちはいっせいに機関銃を撃つ。
「くっ・・・数を増やして落す気か」
 果敢に向かい撃つ彼の左肩を銃弾が数発掠める。
「やっとつながったか!ルーセスカ、牢獄に捕まった人たちを助けたぞ」
 レイディスがルーセスカに連絡する。
「SPが切れそうだから、しばらく地下2階で待機することにした。地下にいるせいで電波が届かない時もあるから、なるべく1階あたりから連絡する」
「うん、分かった」
 また連絡すると言われ、通話を切りそこから離れた。
「これ以上の撃ち合いは危険だな。いったん離れるか・・・」
 ルーセスカが施設へ侵入していくのを見届けると、一輝はすぐさま東門から西門へ飛ぶ。
「戻りますわよ」
 迎えに来たローザ・セントレス(ろーざ・せんとれす)が隣に飛行をつける。
「後ろから撃ってきやがる!」
「私が落としてやりますわっ」
 ローザは爆炎波の炎で銃弾を防ぐ。
 陽動をいったん終了した生徒たちは施設から離れていった。

担当マスターより

▼担当マスター

按条境一

▼マスターコメント

今回も、かなりの人数の方々が捕まってしまったようです。

・お捕まりになった方々

遠野 歌菜 (重症)
ブラッドレイ・チェンバース (重症)
リヒャルト・ラムゼー (重症)
スプリングロンド・ヨシュア
ラズ・シュバイセン
久途 侘助
神楽月 九十九 (重症)
神楽月 マタタビ
装着型機晶姫 キングドリル (重症)
天 黒龍 (重症/2回目)
紫煙 葛葉
アリア・セレスティ (重症/2回目)
椎名 真 (重症)
東條 カガチ

(敬称略)

前回、捕まった方々のお名前は表示しておりませんが、まだ捕まったままです。

次はまたいやなトラップが増えるかもしれませんね。

一部の方に称号をお送りさせていただきました。
それではまた次回、シナリオでお会いできる日を楽しみにお待ちしております。