First Previous |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
Next Last
リアクション
★ ★ ★
「DJさん、今晩は!私のパートナーは三人います。
一人目は私と初めて契約した吸血鬼君です。
優しくて料理が密かに好きな彼は一番の私の理解者です!
ただ…恋愛に関して鈍いのが玉に傷のような…
彼らしいと言えば彼らしいです。
二人目はちょっと口が悪いマホロバ君♪
最初は私を殺そうとした人なんだけど、今は心強い相棒です。
嫌そうな顔をしながらも手伝ってくれるし(ツンデレ?)
しかも彼って意外に絶叫系の乗り物が駄目な一面もあります。
三人目は最近契約した悪魔ちゃん。
一言で言うなら、『謎の人』って感じです。
妖艶って言葉が似合う美女で、しかも私の姉と名乗ってきたんです。
詳しい事はまだ教えてくれないし、仲間は油断するなと
言うんだけど…瞳の色が同じだし、どこか憎めない人なんです。
色々あるけど、今はとても楽しいです!
これからも大切なパートナー達と一緒に自分の物語を
紡いでいこうと思っています。
それではDJさん、さようなら☆」
ペンネーム、パラミタ・アートさんからのお便りです。
凄いですねー、いつも三人一緒なんでしょうか。なかなか個性的というか、くせ者揃いですねー。特にツンデレの人、ちょうど今デレてるんでしょうか? いいなあ。
あれ? なんかこのハガキやけに分厚いと思ったら、剥がせるタイプのハガキみたいですね。あらあらあら、剥がしたら下から風景画がでてきました。これってオリジナルなのかなあ。こういうの作れる人ってすごいと思いますよ。また、今度はパートナーさんたちの写真か似顔絵とかを送ってくださいね」
★ ★ ★
「ん? なんだお前。何ニヤニヤしてんだ?」
そろそろ寝ようかと思った蒼灯 鴉(そうひ・からす)が、リビングでラジオを前にしてニヤニヤしている師王 アスカ(しおう・あすか)を見つけて声をかけた。
「ラジオを聞いてるんだよぉ〜」
ニヤニヤが止まらない師王アスカが、意味ありげに蒼灯鴉を見て言った。
「ふーん、ラジオねえ」
「他のみんなはどうしてるのかねぇ」
んふふーんっと師王アスカが蒼灯鴉に訊ねた。
「寝てるに決まってんだろ。俺も、これから寝るとこだしな。お前も早く寝ちまえよ」
「最後までラジオ聞いてるから、まだいいんだよぉ〜」
「風邪ひくぞ」
師王アスカの背後に回ると、蒼灯鴉がぴったりと身体をくっつけて一緒にラジオを聞いた。
「どこが面白いのかねえ。ふあ〜あ」
ちょっと悪戯心を起こした蒼灯鴉が、師王アスカに体重をかけた。バランスを崩した師王アスカが、あっけなくコロンと転がる。蒼灯鴉は、そのまま師王アスカをしっかりとだきかかえた。
「おっ、いい抱き枕だ。じゃ、お休み……」
「う〜」
逃げだそうとしてもマホロバ人の力にはかなわず、師王アスカがじたばたともがいた。これは無駄だと悟ると、しかたなく、そのままラジオを聞くことにする。暖かいから、ちょうどいい布団代わりだった。
★ ★ ★
「俺の所のパートナーが最近おかしいんだ。
暇さえあれば映画ばかり見てるんだ。勿論普通の映画だったらいいんだが、見る映画全部が全部15歳以下の子供が見たらトラウマ確定な内容の奴なんだ。この前なんか人がハンバーグ食ってる時に……いやこの話はいいか。
昔はあんな奴じゃなかったのに……やはりあれか、強化手術の影響なのか?一体俺はどうすればいいんだ?
まあ、いつもは良い奴なんだよ。気が利いてるし、仲間思いだし、戦闘のサポートもしてくれる。俺にとっては最高の相棒だよ。
もしもこのラジオを聴いている茶髪で背が高く映画好きな強化人間が居たら頼む、せめて飯食ってる時は止めてくれ。俺が言いたいのはそれだけだ。
ペンネーム、爆死中の三等兵さんからです。
お夜食中の皆様、ごめんなさい。私もちょっと想像してしまったら……うっぷ。
ちょっとCMいきます」
『ミッドナイトシャンバラ……』
★ ★ ★
『お参りなら空京神社へ。夏祭り秋祭り新年のお参りなど、様々な行事が体験できます。ただいま、期間限定で山笠も展示中です』
★ ★ ★
『ミッドナイトシャンバラ!』
「それにしても、強化人間さんって結構怖い性格の人が多いんでしょうか。
でも、ホラー映画って、もともと女の子だと好きな人多いですしねえ。私は、ホラーは嫌いじゃないですけど、スプラッターはねえ……うっ、ちょっと怖い考えになってしまいました。
そういえば、一般にホラー映画って言われている物は、ホラーとショッカーに分けられるんですよね。
じわじわと来るのがホラーですけれど、ショッカーっていうのはお化け屋敷っていうか、突然画面に大音響でゾンビとかが出てきて脅かすってやつですよね。あれはちょっと怖さの質が違うというか、ずるいですよねえ。やっぱり、想像する怖さっていうのが……。あっ、そうか、想像しちゃうからいけないんですよ。だから、爆死中の三等兵さんもこれからは想像しても怖くない物を食べればいいんです。とりあえず、しばらくは教導団支給のレーションばっか食べるというのはどうでしょうか。
では、次のお便りです。
自分のパートナーは明るく前向きで、少々元気すぎるくらい元気だ。
だが、時々樹上で星を眺めながら遠い目をしている時がある。
地球に残してきた恋人のことを想っているのだろうと思う。
自分と出会ったことで二人の運命は変わってしまったのだろうか。
心配すると、パートナーは『自分の夢のためにパラミタに来る決意をしたのだから、剣は気に病まなくていい』と笑う。
パートナーの志に恥じない剣士になりたい。
ペンネーム、剣さんからのお便りです。
うらやましいですねえ、剣さんもパートナーさんも。
でも、その恋人さんって、パラミタに来ることはできないのかなあ。その人も誰かと契約させちゃえばいいんですよ。だめなのかなあ。もしかすると、その人には地球で成し遂げたい夢があるのかな。だとしたら、剣さんの夢ってなんなのでしょう。
頑張って見つけてくださいね。
さて……。
最近パートナーが口うるさくてしょうがないのです。ちゃんとご飯の前に手は洗ってます。宿題も済ませてます。無駄遣いもしてません。あ、この番組を聴くためにラジオは買いましたがw。だけど私はパートナーのことが大好きです。ずっと〜〜っと一緒にいたいです。シャレード・ムーンさんはパートナーさんのことが好きですか?」
ペンネームは、最近パートナー素直になれないさん。ん? にが抜けているような……。
でも、これまたかわいらしいお便りですねえ。
きっと、パートナーさんも、素直になれないさんのことが大好きなんでしょうね。だから、ついつい口を出しちゃうんですよ。
それから、私のパートナーは……。ふふっ、ひ・み・つです。
さあ、次のおハガキいってみましょう。
パートナーがかわいすぎてしょうがないのです。かわいすぎてあれこれかまいすぎて最近敬遠されてるんじゃないかって・・・どうしたらいいのでしょうか
ペンネームは、パートナーがかわいすぎてしょうがないさん。
あれっ? これって住所が同じじゃないですか。もしかして自作自演? あっ、字が全然違いますから別人ですね。ということは、これがそのパートナーさんなんですね。
いやー、猫っかわいがりですよ、これは。大丈夫です、敬遠なんかされていませんから、もーっとなでなでしてあげてください。
さて、次のお便りは毎日捜索中さんです。
パートナーが極度の方向音痴で困っている。初めて行く所だと約9割、知ってる所でも約6割の確率で道に迷う。この前も一緒に行動していたはずなのに、少し目を離したらいつの間にかはぐれていた程だ。毎度毎度、道に迷う度に精神感応で呼び出されては迎えに行くんだが・・・何かいい解決策は無いだろうか?』
これは、もう、赤い風船を持たせるしかありません。
目印としては最高です。人混みでも、バッチリと分かりますものね。もし何かあったとしても、風船を狙い撃てばちゅどーんと辺り一帯が消滅……えっ、やっぱり、風船爆弾はだめですか?
でも、こういうときって精神感応は便利ですよねえ。
それで、一番いい方法は、やっぱり手を繋いであげることですよ。
続いては、ペンネーム、茅野瀬衿栖さんです。
シャレードさんはじめて投稿します〜
今日はお願いがあるんです!
私のパートナーの吸血鬼の子がいるんです、実はその子は毎日血を吸ってないと死んじゃう体なんです。
今は私の血を吸わせているんですが、流石に毎日だと貧血気味で仕事にも影響が・・・
そこで、シャレードさんに献血を呼び掛けて欲しいんです。
みなさんの優しい血液待ってます!」
First Previous |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
Next Last