リアクション
閉幕:森の先へ向かう者
脱走した野盗のうち何人かを捕まえることができた。
しかし取り調べで彼らは何一つ語ることはなかったという。
誰が脱走の手引きをしたのか、怪しい人物の話は街で捜査をしていたクエスティーナたちの証言だけが有力情報であった。一部、警備をした者たちはライアー・フィギアなる人物が何かを知っているのではなかろうかと、その名前を噂した。いわく嘘吐き人形なんて名前は偽名ではないのかと。
すべてが終わった後、久瀬の部屋を訪れる者がいた。
クウだ。彼女は久瀬に気になったことがあって会いに来たのだが、部屋には誰もない。ただ一つ机の上に置かれた紙に気付いた。
開くと中にはこう書かれていた。
『ライアーさんに会いに行ってきます』
クウは呟きました。
「ライアー……クゼに会いに行ったときにすれチガったヒト?」
クウは紙を手に部屋を出て行く。
気のせいかもしれないと思いながらクウは呟いた。
「あのヒト……ヒトじゃなくて私とオナジ感じがした」
彼女はどうするべきか迷いながらルーノの元へと足を向けた。
お初にお目にかかりました。
そうでない方はお久しぶりです。砂鳥です。
シナリオガイドで説明したように今回は二部作で、かつNPCが死ぬ予定のシナリオの前編でした。
というわけで今回のリアクションではちらほらとそれっぽい情報を小出ししています。
どのNPCが亡くなる予定なのか、まあ死亡フラグをちらっと出したので予想できた方もいるかと思います。
それとなく誰が誰を殺めるのかわかっちゃったかもしれませんね。
分からないと確実にNPCが凶刃で倒れるんですけどね。
シナリオのことはさておき、今回のリアクションは大変でした。
私の想定外の出来事が起きたためです。なので急遽ラストの展開を大きく変更することになりました。
もちろんシナリオの本筋は変えていないのでご安心ください。ちゃんと二部作で終える予定です。
どんな理由で変更になったのかは皆さまのご想像にお任せします♪
(思わず執筆中どうしようかとわくわくしてたのは秘密です)
ではみなさま。また会う日までごきげんよう!