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魔王からの挑戦状? ~起動せよ魔王城!~

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魔王からの挑戦状? ~起動せよ魔王城!~

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■エピローグ

 崩れ始める魔王城。
 突入した戦艦はゆっくりと要塞から離れ、離脱していく。
「むっ、無事皆が脱出したか!」
 敵の動きが停止し、魔王城を見据えていたキング・ドラコハーティオンは味方の脱出を確認すると、その巨体を魔王城に向ける。
『ハートエナジーキャノン、コネクトォ!』
 巨大なスナイパーライフルにも見えるキャノン砲を取りだし、自身の胸部へ連結させる。
『ハートエナジー!インフィニティ!!』
 ハーティオンを巡る希望の力が光を増し、その体が包まれる。
『人の心の輝きよ!精神空間の果てまで貫けっ!』
 目標は魔王城、充填は完了。
『ゆくぞ! ミラクルギャラクティカ・ブラスタアァーッ!』
 放たれた希望の光は魔王城を撃ち貫き、次の瞬間に大爆発させた。
「トコロデ、ワガハイノ チョットシタ思イツイタ事ナノダガ……モシモ脱出シタ皆ガ ウィルスヲナントカシテタラ、魔王城ニ攻撃ブチ込ム必要ナカッタノカナー、ッテ」
 合体しているバグベアードが何かをぼそっと呟いたが、感慨にしたっているハーティオンには聞こえてないようだ。
「マ、イイカ。 誰モ不幸ニナラナキャ、ハッハッハ」
 そう、機械音声で笑って気にしないことにした。
「うひゃぁ! すげえですぅ! ヒュドラーンにもあれが欲しいですぅ!!」
「あんなの無理に決まってるですぅ」
 ラグナロクのブリッジでキング・ドラコハーティオンの勇姿を見て大喜びする魔王。
 自分の居城が壊されたにもかかわらず、一切気にしている様子はない、というよりは忘れているようだ。
『皆! 大丈夫!?』
「おう、マオザベートは無事ですぅ!」
 オクスぺタルム号からラグナロクに通信が入り、魔王は与えてもらった自分の名前を言い放つ。
『マオザベート……? マオちゃんだね!』
 突然名前を明かされ、しばらく瞬きを繰り返していたが咄嗟にあだ名を思いつく。
 友人にそう返されたのに驚いたのか、今度は魔王が瞬きを繰り返す。
「……ありきたりな気もするけどそれでいいですぅ」
 照れ臭そうな顔をして魔王はモニターの前から走り去っていった。


 後日、シャンバラ教導団。
「解析ご苦労、ゆっくり休んでくれ」
 鉄心とダリルは一礼した後に、団長の部屋を後にする。
 残されたのは鋭峰と数々の資料。
「ウイルスを作成した元凶は『悪魔ルナティック』か」
 ダリルの報告書を読む鋭峰は先日人々を誘拐した狂気の悪魔を思い出す。
「狂った感情、とでも言うべきか?」
 そして、鉄心の報告書にはウイルスに込められた想いを調べた結果がまとめられていた。
 あのウイルスは人の様々な感情に起因して姿を変える。
 そして、反映されるの本人の記憶。
 ダリルと鉄心の報告をまとめればウイルスが何故姿を変えたのかがよくわかった。
 『人』は何かを目の前にしたとき、必ずしも何かで感情を狂わす。
 喜びであれ、怒りであれ、悲しみであれ、無関心ではいられないのだ。
「悪魔ルナティックの正体、並の存在ではないのかもしれぬな」
 今回の事件を引き起こした、まだナニモノとも取れぬ黒幕の姿を考えながら鋭峰は対応策を考えていた。

担当マスターより

▼担当マスター

蘭鈴六

▼マスターコメント

参加していただいた皆様、お疲れ様です。
蘭鈴六(らん すずろく)です。

魔王の起こした事件、ではないですが如何でしたでしょうか。

精神世界のウイルス事件は無事に解決し、ウイルスも無事に駆除されました。
サンプルとして捕獲したウイルスから情報を集め、犯人確保の為の大きな足掛けになるはずです。

そして、お気づきの皆様も居るでしょうが、今回のウイルスの制作者はあの悪魔でしょう。
悪趣味な悪魔が作ったウイルスと直接退治した皆様は如何でしたでしょうか。
大半が不快な思いをさせてしまい、申し訳なく思いますが、
実際にそう言う場面に直面した場合、どのような行動を取るのか、本当に殺すことができるのか。
判断は非常に難しいと思います。

魔王に関しては、皆様の提案でマオザベートという名前を頂くことができました。
やっぱり照れ臭いのか、本人は素直ではないですが喜んでいます。

今後でも、基本的には魔王と呼称させて頂きますが、マオザベート、マオ、魔王、好きなように呼んでもらって構いません

それでは、次回のシナリオもご参加いただけると幸いです。