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第9章  終着に立つ者


「「「お帰りなさい」」」

 声を揃えて、捜査隊を迎える3人娘。
 留守番をしていたメンバーも含めて、食堂へと集合した。

「もう少しでできるゆえ、しばし待っておれ」

 久方ぶりに、葦原明倫館学食の厨房に立ったエクス・シュペルティア(えくす・しゅぺるてぃあ)と。

「カレー、2皿大盛りでお願いします」
「これ持っていきますね!」

 紫月 睡蓮(しづき・すいれん)プラチナム・アイゼンシルト(ぷらちなむ・あいぜんしると)は、注文をとり、給仕を手伝う。

「ふ、マスター。
 相変わらずこき使われておりますね。
 いやなことにたいしてノーと言えることも、大事だと判断します」

 食べる気力もないらしく、エクスのスペシャル料理を前にしても、ぐったり。
 パートナーのがんばりを、多分、讃えて、プラチナムは笑んだ。

「向こうで寿司職人と出会って握り方も伝授されたし、試してみだいのだよ。
 ハイナ、房姫。
 好きなネタを言うがいい……もちろんみなもな」

 かくして、即席寿司屋がオープンした。
 寿司の浸透していない世界ゆえの無茶ぶりは、魚に肉に野菜に果物に。

「ネタが続く限り握り続けるつもりなのだよ。
 なぜ……って、食材がそこにあるからだ!」

 料理人の意地にかけて、とにかくカタチにしていくエクス。
 その姿は、なんだかとっても頼もしく見えた。

「やっとみなさんに配り終えました〜」

 これまた無邪気な笑顔を浮かべて、駆けよってくる睡蓮。

「あ、兄さんお帰りなさい!
 無事の解決、おめでとうございます……あれ?
 えーと、大分疲れてます?」
 え?
 ずっと見張ってて寝てなかったんですか?」
 確か、天御柱学院で事情を聞いて、そのまま夜通しイコンで駆けつけて。
 そのあとも休まず、一次調査で報告したあと、またすぐ出かけていままで……まともに休めてないです?
 だ、大丈夫ですかー!?」

 そのまま眠りについたパートナーと、葦原明倫館の夜は更けていく。

担当マスターより

▼担当マスター

浅倉紀音

▼マスターコメント

お待たせいたしました、リアクションを公開させていただきます。
シナリオガイドで上手く謎かけできなかったにもかかわらず、
いいところをついているアクションが多く、感心いたしました。
楽しんでいただけていれば幸いです、本当にありがとうございました。