リアクション
エピローグ2
同じく戦闘終了後 ツァンダ 市街地 某所
袈裟懸けに機体を一刀両断され、更には地表に叩きつけられたことで“フリューゲル”は大爆発を起こして木端微塵となり、その付近には“フリューゲル”ほどではないものの、激しく破損したシュヴェルトライテが横たわる。そのすぐ前には、気絶しているエヴァをお姫様だっこして脱出した煉の姿があった。
「痛てて……っておい! 何してるんだよ!」
煉の腕の中で気が付いたエヴァは、顔を真っ赤にしながら暴れつつ、中破した機体を見上げる。
「それにしてもよく耐えてくれたよなコイツは」
やがて落ち着きを取り戻したエヴァは、機体を見上げながら愛おしげに呟いた。
「後でちゃんと修理してやらないとな」
同じく愛おしげに言う煉。機体への優しく愛おしげな言葉は自然と二人の口から出たものだ。
「ついでだしよ、整備科に頼んでパワーアップしてもらおうぜ! 今度は真正面から戦っても勝てるように、さ!」