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リアクション
「……ボクは後方支援の現場が襲われては危険ですから、周囲警戒をしますね」
非不未予異無亡病 近遠(ひふみよいむなや・このとお)はそう言うなり『ディテクトエビル』を使い、後方支援組の周囲の警戒を始める。
「この騒ぎ、すぐに終われば良いのですけど」
ユーリカ・アスゲージ(ゆーりか・あすげーじ)は戦闘が長丁場になる事を怖れていた。長くなればなるほど負傷者は増え、戦局も変化する恐れがあるから。
「……先ほど、ノエルさんから敵方の負傷者も助けると連絡が入りましたでございます」
アルティア・シールアム(あるてぃあ・しーるあむ)は先ほどノエルから来た連絡について仲間に話した。
「……彼らも無理矢理従わされていると聞く」
イグナ・スプリント(いぐな・すぷりんと)は思い出したように聞いた話を口にした。
「……仲間は助けます。襲って来る敵も倒しますが、ノエルさんの頼みも聞きます。ボク達に出来る精一杯の力で」
近遠はこれからについて相談。
「アルティアも助けるでございますよ。皆様はお強いので治療は敵兵が多くなりそうでございますけど」
アルティアは空と地上を交合に見ながら言った。
「では、我が皆を守ろう」
イグナは仲間の盾となり剣となる事に。
行動を開始。
前線。
「ここで大丈夫だね」
ポチの助の指示に進みながら弾は確認を取る。
「この僕の指示に間違いなど無いのです」
弾の小型飛空挺に乗っているポチの助の顔は自信に満ちていた。胸の内では頼りにされて嬉しかったり。
「いました」
フレンディスが負傷した従龍騎士を発見した。
「負傷者は敵の方が多そうだな。当然と言えば当然か」
ベルクは負傷者を確認した後、優勢である味方達の方に視線をやった。
「マスター、ポチの助、安全な場所まで運びましょう」
フレンディスは下忍・下山忍さんに頼み、負傷者を運んで貰う事にした。
「運んでから回復させるか。しかし、ワイバーンを運ぶのは無理だな」
ベルクは倒れる従龍騎士の乗り物であるワイバーンに視線を向けた。
「……そうですね。本当は助けたいですけど、戦いの最中ですし。怪我だけは治しておきましょう」
とノエル。怪我さえ治しておけば、運べなくても大丈夫だと思うから。当然、気絶はさせたままにしておくが。
「……早く戦いが終わればいいのに。そしてみんなで打ち上げとかして楽しく過ごせたらいいのに」
弾は倒れたままのワイバーンを見ながら切なる気持ちを言葉にした。
「それは素敵ですね」
「すぐに出来るだろうな。この調子なら」
フレンディスは弾の言葉に賛同し、ベルクは戦闘の様子を見ながらうなずいた。
「ご主人様、次行きますよ」
ポチの助が何気にのんびりな会話に割って入り、皆を現実に戻した。
「そうでした。行きましょう」
フレンディスはポチの助にうなずき、仕事に戻った。負傷兵は敵側に回収されない安全な場所に移動させ、ノエルの『リカバリ』で回復させ次の場所へと急いだ。
負傷者はフレンディスの『隠形の術』で姿を隠して『戦略撤退』で戦場を巧みにすり抜け無事に運ばれた。途中、救出対象の所在場所の関係で一時別行動をする事に。
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