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王子様とプールと私

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王子様とプールと私
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 桐生 円(きりゅう・まどか)パッフェル・シャウラ(ぱっふぇる・しゃうら)は、プールサイドを歩いている。
 オレンジのタンクトップビキニを来た円は、髪とお揃いの色のビキニを来たパッフェルと一緒に浮き輪のボートを借りて流れるプールに向かっていた。
「パッフェルすっごく綺麗だよ!」
「……ありがとう。円も、似合ってる」
 円たちは、今日は普段の疲れを癒すためにのんびりと過ごすことにしていた。流れるプールで二人、波に身を任せていると、パッフェルが船を漕ぎ始めた。
「パッフェル、おねむ?」
「ん……大丈夫」
 ぼんやりとした目で答えるパッフェルに、普段忙しいのだろうな、と円は思う。
「のんびりとプールサイドで一緒に昼寝しよっか」
「……そうする」
 こうして円とパッフェルは、プールサイドでのんびりと過ごすことにした。
 日焼けしなさそうな日陰を探して、二人で寄り添ってうたた寝をする。そんな休日の使い方も、また穏やかで幸せな時間となっていた。

 休んだ後はウォータースライダーや流れるプールを回ったり、普通のプールで泳ぎ回ったりした。
「結構遊んだし、そろそろご飯食べよっかー」
「うん。……何が食べたい?」
「ボクは特盛ラーメンにしようかな! パッフェルはどうする?」
「……クレープ。フルーツたっぷりの」
「決まりだね」
 円たちはテーブル席を取って、ご飯を買いに行った。ゆったりとした、けれど充実した一日だったなあと、円は思う。
「何時もお疲れ様、いい気晴らしになったらいいんだけど。また、遊びに行こうね」
「うん。……また一緒に、のんびりしたい」
 円とパッフェルは微笑みあって、穏やかな時間を過ごしていた。