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リアクション
上杉 菊(うえすぎ・きく)はローザマリア、グロリアーナ・ライザ・ブーリン・テューダー(ぐろりあーならいざ・ぶーりんてゅーだー)と共に、玖朔と共闘作戦をとっていた。
その中で先陣を切る菊。
「我、烈火の如く侵掠せん――上杉権中納言景勝が室、菊! 参ります!」
とファイアーストームを繰り出すと次には、「動如雷霆――其の動く事、雷霆の如し!」とサンダーブラストを叩きつける。
ローザマリアは、最初にカムフラージュを展開すると、射程に優れた弓兵を矢の射程圏外より片っ端から狙撃していく。
「如何かしら? 御自慢の矜持が一寸刻みで撃ち抜かれていく心境は。底意地の悪さなら、負けてないわよ…それに悪いわね――私は戦場を彷徨う幽鬼(スペクター)。故に新鮮な御魂を人知れず攫って冥府へと捧げるのが私の職責なのよ……お休みなさい、永久なる善い夢を」
玖朔と共に先陣を切って吶喊するグロリアーナは、敵の密集している場所に飛び込んで行き、チェインスマイトを一閃させ、叫ぶ。
「来る者は拒みはせぬ! 全力で叩き伏せるのみぞ!」
その勢いは凄まじいものであった。それに乗じて、玖朔は混乱した状況下にあり、傷付いた部下の退避を指揮していたアンジェラを背後からつかまえた。
「…く!」
「油断したな、アンジェラ『隊長』」
そういうと、アンジェラの鞭を叩き落として、お得意の特技『誘惑』を使って両胸も鷲掴んだりくすぐってみたりと辱めを与えようとする。アンジェラの胸は程よく柔らかく、弾力もあり、さわり心地は最高だった。
「逆に鞭で叩かれる気分はどんなもんだろうねえ……最高だろ?」
「ああ…ん…やめてぇ、痛いこと、しないでぇ」
アンジェラの体をまさぐる玖朔はツンとしていたアンジェラが大人しくなり、身もだえしていることに興奮してくる。アンジェラからは女特有のニオイといつも使っているのであろう、高級なフレグランスの香りが漂う。
「いつも『隊長』としてのお役目にお疲れなんだろ? さあて、浮遊島に関する情報を教えてもらおうか? それとも上着を全部ひんむいちまおうか?」
「それだけはやめてぇ」
いける、と玖朔が思った瞬間だった。アンジェラはくるっと体を回転させると、玖朔の体を突き飛ばし、馬乗りになってくる。
「…なかなか、良かったわよ、坊や。でも、テクニックはまだまだね。可愛いから、あなたも食べちゃおうかしら」
アンジェラの今までの痴態は、演技だったのだ。しかし、アンジェラも少々、興奮しているようで、顔が紅潮している。
「何をやっているの、玖朔!」
間一髪、ローザマリアがとどめの一撃を栗だそうとするが、鞭を拾い上げるとローザマリアに打ち込み、それを封じる。
「ここでやられるわけにはいかないの。ああ、そこのボク、また遊んで頂戴ね」
そういうと、更に攻撃を繰り出そうとするローザマリアを黒髪のショットガン使い、マリアが攻撃してくると同時に、アンジェラは後退した。
広瀬 ファイリア(ひろせ・ふぁいりあ)は「虐める系のお姉さんに癒し系で対抗」しようとする。
「いじめて楽しむ不幸を呼び込むお姉さんと、その他の皆さんは!ファイ達美少女戦士部ハッピー☆シスターズ次女、ハッピー☆メイドが綺麗にお掃除してあげますです〜っ!」
「…変なのが来たようね」
アンジェラの腹心、コンスタンツァの呟きは、何故か、ファイリアの耳に届いていた。
「変なのってなんですかああ〜!!」
「地獄耳なのかしら…ベアトリーチェ、あなたとお似合いよ、戦っておあげなさい」
「はい! ではボウガンで!」
武器マニアのベアトリーチェはボウガンを構え、
その後衛をショットガンの使い手、黒髪の美女マリアがサポートする。
「存分になさい、ベアトリーチェ。初陣ですものね」
「はい、マリア姉様。ゾクゾクしますわ…ああ、でも可愛らしいお嬢さん方を傷つけるのは申し訳ないわ…ごめんなさいね!!」
ベアトリーチェが大きなボウガンをその華奢な腕では、あり得ない腕力で引くとファイリアたちに向けて発射する。
その背後から、マリアがショットガンで次々と弾丸を打ち続けた。
広瀬 刹那(ひろせ・せつな)は単身小型飛空挺を操りながら、姉達に近づくボウガンの矢や銃弾を撃ち落しにかかる。姉達と並行して飛び回りつつ、シャープシューターで攻撃、かつ、弾幕援護で姉達に攻撃が及ばないようにフォローに回っていた。
「お姉ちゃん! 疲れてきたら、私が【アリスキッス】で回復っスよ! ハッピー☆シスターズ四女、ハッピー☆アリスの弾幕! 超えられるものなら超えてみるっス!!」
「白い粉のハッピーなんとかってお菓子ならしってますわ!! ごめんなさい〜!」
ベアトリーチェも次々に、ボウガンを打ち続ける。小さな体ではあり得ない攻撃の回数だった。
「…さすがはうちのルーキー。ベアトリーチェ、やっておしまいなさいな。…私は可愛い男の子と遊んでくるわ」
総司と目があったアンジェラは、そうベアトリーチェに言い残すとその場を去る。
「はい、アンジェラ隊長」
ウィノナ・ライプニッツ(うぃのな・らいぷにっつ)はファイの飛空挺に同乗させてもらい、戦況を見渡して適切な所をサポートして回った。
飛行艇の上から【恐怖の歌】を響かせ、アンジェラ隊の戦意を挫こうとする。
さすがのベアトリーチェも気持ちが悪そうな顔をして、顔をゆがめ、攻撃の手がゆるむ。
「ファイ! 刹那! 飛ばしすぎないの! 2人とも真珠を救えるだけの余力は残さなきゃ駄目だよ!」
「…なんとかキュアみたいだな」
またしてもコンスタンツァの呟きがファイリアの耳に届いた。
「日本のアニメに詳しいんですね!!」
「イタリアは日本のアニメの放映率が凄いことになっているようですわよ、お嬢さん達。コンスタンツァはアニメ好きのようよ」
コンスタンツァの横にいた赤毛のフランチェスカはそうつぶやくと、サーベルにそっくりのドゥサックを手にし、恐ろしいほどの跳躍力で展望台から飛び跳ねると、ファイリア達の飛行艇にダメージを与えようとする。それを間一髪、交わすファイリアたち。
しかし、フランチェスカは空中でそのままファイリアの顔面に拳を入れた。
「あぐ…!」
「お姉ちゃん! …酷い、女の子の顔になんて!」
刹那はそういうと、アリスキッスをファイリアに施すが、その間にボウガンが次々打ち込まれ、劣勢になる。
「あら、一番ダメージを食らうのは、女の子にとっては顔でしょう? 特にあなたたちみたいな、綺麗で可愛い、世間知らずのお嬢さん方にとっては、ね。私たちがそういう『嫌なお姉さん達』なのは解ってたはずよ。二度と直らないような刀傷をおわされなかっただけ、ましなはず。感謝して。これでも手を抜いてあげたのよ」
空中で逆さになったまま、そうフランチェスカは言うと、くるっと回転し、チンクエディアをファイリアの飛行艇に突き刺すと、猫のように展望台に着地する。
どうやら、アンジェラ隊のスーツにはそれぞれ、強化が施されているようだ。
「一旦、引いたほうがいいっス!」
刹那の言葉にファイリアは傷は負わなかったものの、歯がみする。致命的ではないが、飛行艇も調子が良くない。
「悔しいですぅううう! あんなアバズレおねーさまなんかに!」
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