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リアクション
プロローグ
佐野 和輝(さの・かずき)はいち早く現場に到着し、とあるビルの屋上を陣取っていた。情報収集の為の機材などを設置する為である。作業中、ふとビルの下を見る。
「まるでゾンビ映画やゲームのワンシーンのような情景だな」
ビルの下にある大通りは、生きた屍で賑わっていた。ざっと見積もっても、この大通りだけで5万はいるのではないか。
と、その時、アラームが響いた。スフィア・ホーク(すふぃあ・ほーく)からの通信である。
『和輝、上空からの偵察をしているのですが、ゾンビの数は推定40万はいるかと。それから報告にあった変異種の姿も確認できました』
「そうか。40万もいるのか……。この参加者だけで処理できるか? ……まぁいい。引き続き調査を続けてくれ」
佐野はそれだけ言うと通信を切る。そしてアニス・パラス(あにす・ぱらす)にその情報を記録させた。
「ふぅん。数も多いけど、この変異種っていうのもいるんでしょ? 大丈夫かなぁ」
「……分からん。でもまぁ、なるようになるさ。さて、そろそろ任務参加者が到着するだろう。情報をバラまく準備は出来てるか?」
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