空京

校長室

創世の絆第二部 最終回

リアクション公開中!

創世の絆第二部 最終回
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リアクション


■エピローグ


パラミタ大陸に現れた龍頭は姿を霧散させ、
シボラには巨大な穴だけが残された。

契約者たちの手によって正気を取り戻したドージェは、
アトラスに代わって大陸を支える者となるべく、パラミタへと戻っていった。

敗北を喫したゲルバッキーは姿を消し、
“滅びを望むもの”は、シャクティ因子を用いたリファニーによって一時的に封じられた。

そして、契約者たちの選択の結果、
リファニーは死ぬことなく、“滅びを望むもの”と同化したまま
その姿を虚空に消していったのだった。



コリマやラクシュミ達の前に現れた
ニルヴァーナの大世界樹マンダーラは言った。

『ニルヴァーナ大陸を支えるイアペトスの体は破壊を免れ、
 “滅びを望むもの”の代わりに、偽りのファーストクイーンによってその体を保っている。

 これで、しばらくは持つだろう。
 応急処置にしか過ぎないけれどね。

 リファニーと同化した“滅びを望むもの”の気配は、
 この世界から消えている……。

 正直、これは僕にとっても想定外の出来事だよ。
 しかし、なんであれ“滅びを望むもの”の存在を許すわけにはいかない。
 少しばかり思い当たることもある。
 しばらくの間、僕の意識もこの世界から離れるよ』

そう言い残し、大世界樹マンダーラは姿を消したのだった。




ニルヴァーナ大陸。
ラクシュミ、コリマ、ジェイダスが集った
創世学園校長室。

(卜部泪が地球で見つけたという“手紙”は間に合わなかったようだな。
 あれは現在、ゴアドー島で保管している。

 ゲルバッキーがアレで終わりというのも考えにくいが、
 彼が地球とパラミタに分散させていた施設については、他のポータラカ人の協力も得て“差し押さえ”ている。
 生体サーバーも王も失った彼が派手なことをするのは難しいだろう。

 彼の性質上、何かしらの足掻きは行なってくるかもしれないが)

「アラム・シューニャとインテグラル・クィーンについてだが、
 少し思うところがある。
 二人はこのジェイダスの預かりとさせてもらえないだろうか?
 創世学園に通うことにはなるだろうが。

 また、姿を消したウゲンの件もしばらくは私に任せて欲しい」

「それは、私は構いませんが……」

ラクシュミがコリマの方を見やる。

(私も構わん。
 ウゲンは、おそらく光条兵器の光を引き出している世界、光条世界を追っているだろう。

 ゾディアックは、その根本的なエネルギーに剣の花嫁の力を用いている。
 ゾディアックゼロ内部を調査したところ、やはり完全に人形と化していた剣の花嫁が組み込まれていた。
 数体が失われていたことから、ウゲンが土産代わりに何処ぞへ持っていったのだと考えられる。


 ニルヴァーナ文明は機晶石による機晶エネルギーの他に、
 光条世界から引き出す光条エネルギーにも気づいていた。

 しかし、その光条世界に関する情報はあまりにも少ない)

「まだ確信を持てない状況なので恐縮なのだが、
 私は、地球で頻発している“怪物の発生”は、光条世界と関連しているのではないかと考えている」

ジェイダスの言葉にラクシュミは少し驚いた声をあげた。

「なぜ、そう思われるのですか?」

「一つは、覚醒光条兵器が現れたタイミングであること。
 もう一つは『北ニルヴァーナで見つかった地球側宇宙の研究所』。
 そして、三賢者の動向。

 あとは勘、に近いものだ。今のところはな」

(創世学園はどうする?
 大世界樹の言った通り、ニルヴァーナは現在、一時的に大陸を保っているような状況だ。

 開拓を諦める、としても誰も責めはしまい)

「いえ、開拓は続けます。
 完全ではないにしろ、インテグラルと“滅びを望むもの”の脅威が薄れた今、
 北ニルヴァーナを本格的に探索、そして、開拓するチャンスだと考えています。
 そして、ニルヴァーナには未だ重要な未知が隠されていると。

 ニルヴァーナに舞う黒い砂の件で、空京大学のティフォン学長とアクリト教授からも研究を続けたいという意向も聞いていますし……」

それに、とラクシュミは続けた。

「ニルヴァーナ自身が私たちと共に生きたいと言っているように、私は感じているんです」




パラミタ大陸。
シボラ――――

「龍頭による被害は甚大じゃな……」

脳天潰しに失敗したアテムは、龍頭が暴れた惨状を眺めながらボヤいた。

「それに……あの穴の付近から大地が腐り始めているようじゃ」

龍頭が付き出してきた広く深い穴。
その周囲には奇妙な瘴気が漏れ出ていた。




「石原校長!」

作戦を終えた金鋭峰、桜井静香、ルドルフ、
ハイナ、馬場正子は石原肥満の元へと集っていた。
エリザベートは疲れ果てて、エリュシオンとカナンの術師たちなどに介抱されながら眠っている。

「……よく、やったのぉ」
「喋ってはいけません! 早急に空京へ――」
「いや、良いんじゃよ。鋭峰くん。
 わしは、ここで待たせてもらう」
「待つ、って……誰をですか?」
「誰を待つにしろ、このままでは命が尽きてしまうでしょう。
 伝言があるなら……」

言った静香とルドルフの方を見やり、肥満がゆっくりと首を振る。

「それでは駄目なんじゃよ。
 わしらは最期の努めをしなくてはならん」
「……最期の努め、でありんすか?」
「ドージェ・カイラスか」

正子の言葉に、肥満はにんまりと微笑んだのだった。




数日後――――
パラミタ大陸、空京。

ビルの巨大ビジョンには、地球の各地で奇妙な怪物事件が頻発しているニュースが流れていた。
また、その際、蜃気楼のように「破壊し尽くされた街」の幻影が見える場合もあるという。


(……くそっ、全ての口座が凍結されているとはな!)

ゲルバッキーは分かりやすく小汚い様子で、路地裏で残飯を漁っていた。

(まずは何をするにも金が要る。

 電話で、入院中の山葉涼司に嫁を装って偽の事故の示談金を振り込むよう要求したが
 全くもって無しの礫……世知辛いものだな。

 ファーストクイーン様、やはり、こんな世界は……あなたの居ない世界など……)

そして、ゲルバッキーは未だ薄暗い感情を仄めかせながら、
再起を誓ったのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

蒼フロ運営チーム

▼マスターコメント

『蒼空のフロンティア』運営チームです。
公開が大変遅くなってしまい、誠に申し訳御座いません。
『グランドシナリオ 創世の絆第二部 最終回』のリアクションをお送りします。

今回のリアクションは以下のマスターが担当しています。

【1】魔物との戦い:鷺沼 聖子
【2】対“龍頭”:森水 鷲葉
【3】決戦(ルーク、ゾディアック):鷺沼 聖子
【4】決戦(ビショップ):古戝 正規
【5】ゾディアック・ゼロ内部:野田内 廻(王:村上 収束)
【6】ドージェをぶん殴りにいく:野田内 廻(リファニー:村上 収束)
【7】手紙を届ける:古戝 正規
【8】その他:村上 収束
 プロローグ・エピローグ:『蒼空のフロンティア』運営チーム
※特定の番号でかけられていても別の番号のアクションと判定され、そちらで描写される場合もございます。


 判定の結果、シナリオ全体の主な動きは以下のようになりました。

・【1】魔物から石原肥満を守ることに成功した
・【2】イアペトスの心臓撃破に成功、脳天潰しは失敗。
・【3】作戦は成功、クイーン生還、アラムの装置は発動に成功した。
・【4】作戦は成功。ダイヤモンドの騎士は重症。
・【5】ゲルバッキーを撃破。“王”の制圧に成功。北ニルヴァーナに存在する一部インテグラルを無力化。花音の光条兵器が山葉の元へ届けられることになった。
・【6】ドージェを正気に戻すことに成功。
・【7】手紙はゴアドー島まで届けられた。
・【8】リファニー「生」「殺」の結果、「生」の数が上回り、シャンバラはリファニーの殺害を中止。
・【8】本物のファーストクイーンが蘇った?


今回ご参加頂いた皆様には記念アイテムと称号をプレゼントいたします。
記念アイテムと称号の配布は2月26日(火)中までに行なわれる予定です。


次回グランドシナリオは3月下旬に開始予定となっております。
また、今回の結果を受けたキャラクタークエスト、マスターシナリオが公開予定となっております。




捕縛状態が継続している方につきましては、
次回グランドシナリオのアナウンスをお待ちください。
また、グランドシナリオ以外のシナリオでは通常通り活動が可能となっております。