リアクション
* 「……ここは?」 「巨大な滝……河が空域へ流れ出す、空の滝だぜ。 シャンバラにもあったが、比較にならない程大きな、空の滝……」 その周辺に、明かりが輝いている。都市だろうか。 樹月 刀真(きづき・とうま)とミューレリア・ラングウェイ(みゅーれりあ・らんぐうぇい)は教導団への協力者として、空路第一陣と共にコンロンへ向かっていたが途中、雲海での戦闘の際、飛空艇が気流に流され、辿り着いた先は……ヒクーロであった。 「お頭(シェルダメルダ)……はぐれてしまったか」 彼らは、空の滝付近の茂みに、投げ出されていた。 失っていた意識を一気に引き戻すような、巨大な水の音が聞こえてきた。 茂みを出て、見たのが巨大な空の滝であった。 「はっ。何か、来ます」 「魔物!?」 人の気配を察したのか、切り立つ崖の下から、羽を持つ獰猛な獣がいきなり飛び出し、襲いかかってきた。 刀真は、一瞬に切り落とす。 が、まだ、出てくる。 「とりあえず、ひとまずは早くここを去った方がよさそうだぜ」 二丁拳銃を構えつつ、ミューレリア。 「そのようですね」 |
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