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リアクション
「ったく。自分ら、うっさくてしゃーないわ」
瀬山 裕輝(せやま・ひろき)は、とくに道具を持たずに素手で戦っていた。
常に相手の死角をとらえ、そこに回り込みながら敵を叩き潰す事に徹底する。
徐々に、アゾート達のそばに裕輝は近づいていった。
「静かにオレは、調べ物をしたかったんやけどな?」
「それは、この人達のせい」
アゾートは口をとがらせながら、周りの兵士達を指さした。
その中で、ヴァイスは未だに兵士達を前に闘っていた。
「ほな、お偉いさんはすっこんどいて、身の軽いオレが前線に行かせてもらうな?」
裕輝はヴァイスよりも前に出て、兵士達もといアキレウスへむかって前進していく。
ヴァイスとアゾートもその後ろをついて来ているようだった。
「ふん……私が自ら相手をしよう」
裕輝の目の前にアキレウスが立ちふさがった。
「へえ、あんたが親玉かい。行くで!」
裕輝は、アキレウスに対しても同じように死角を取る。ブラインドナイブスがアキレウスの背中へと直撃した。
途端アキレウスの姿は見えなくなった。
「後ろだ!」
ヴァイスの声が響いた。その声に裕輝はとっさに真後ろを振り向いた。
そこには体の大きい男。アキレウスが見下すように立っていた。
「なんや……て?」
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