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Cf205―アリストレイン―

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Cf205―アリストレイン―

リアクション

「おわった?」
 アリサはフレリアに尋ねた。
「一応の解決ってところかしら」
 彼女も何が何だか状況が分からない。
「はなせ! 怪人タコ人間!
 ハデスはイングラハムが縛り上げていた。
「暴れるな。たこ焼きにして食うぞ!」
 タコに言われたくない。と誰もが思うのだった。

 彩羽:こっちもそれらしい人物が現れたわ。十字教団の狙いはアリサじゃなかったみたいね
 和輝:あとは、ここにある危険物の処理をWLOがしてくれるだけだな
 フルーネ:爆弾積んだ列車なんてごめんだもん。早くどうにかしてもらってよね

「で、おっさんたち。この爆弾どうにかならないのか?」
 エヴァルトが覗きこんで尋ねる。目の前になんとも不雑に絡んだ回線が目についた。しかも下手に何かしようとするなら即爆発しそうな感じだった。
「捨てるしか無いだろう。だがこれは……」
 ルイスが頭を振る。

「オレたちの探しているモノじゃない」

「おいおいまじかよ!? これ以外にもやばいものがあるのか!?」

真司:車内に怪しいものは他になかったのか?
蛇々:そんなもの他に見てないよっ!
ローグ:また探すしか無いのか……
ユーノ:まだやばいものがあるんですか!?

 《精神感応》のネットにはそれらしいもの情報は出てこない。それどこか更に混乱が広がっていた。

アリサ:少しでも引っかかる情報がないか探ってみます!

 意識の支流に何か引っかかる情報がないか探すアリサ。すべての意思を瞬時に読み取っていく。人が自身で意識していないようなことも。無意識下の情報までもだ。


 ――そこに知らない、意識が接続される。

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 その意識はアリサだけに聞こえた。微かに聞こえた「こっちへ」という声が。
 その意識につながった瞬間、車体が大きく横に揺れた。

「今度は何?!」
 加夜が狼狽える。明らかにおかしい列車の動きが起きたからだ。

 車体が何かに引きづられていた。
 空虚な窓の外を見る。本来あるべきでない車両の横に、空間をつなぐ渦が発生していた。その渦の引力に列車は引っ張られていた。

 アリサ:皆何かに捕まって!
 《精神感応》で出来るだけの人に危険性を知らせた。

 ――彼女と彼女を周りの全てが、渦へと消えた。

「起爆準備カンリョウ……シマシタ……」