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リアクション
もうひとつの捜索隊
芭柘美たちよりも早く山を登っていた清泉 北都(いずみ・ほくと)と白銀 昶(しろがね・あきら)。
「あの神話に出てくる御神木ってどんな樹なんだろうねぇ」
「誰かそれについて調べてくれるやつがいれば一番助かるんだが、どうなんだろうな」
「調べる人がいても、銃型HCがないと情報のやり取りも大変そうだなぁ」
御神木について疑問を抱きながらも、二人は亡霊ライラを探している。
―――ドォォン
「ん?」
「どうした?」
「んーなんか聴こえたような……」
北都はキョロキョロと辺りを見回す。
―――ギャアォォォウ
「ほらぁ、やっぱり聴こえてくる」
「なに空耳じゃなかったーってほっとしてるんだよ。ここらには猛獣がたくさんいるんだ、音がする方に行くぞ」
昶が歩き出すと、北都もそれを追うように歩き出す。
…………
…………
数匹の爪が鋭いオオカミと戦っているセレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)とセレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)。
「あーもう邪魔!」
「ここは一気に行きましょ」
二人は手にしている巨獣狩りライフルと槍で素早くオオカミを倒していった。
「ふぅ……早いとこライラを見つけ出して話をしたいところだわ」
「そうね。猛獣たちに罪はないもの」
―――ガサリ
「だれ!?」
セレンフィリティは手にしている巨獣狩りライフルを構える。
「待った待った!」
「僕たちは味方ですよぉ」
木々の間から出てくる昶と北都。危害はないことを示すように両手を上げている。
それを見たセレンフィリティは巨獣狩りライフルを降ろす。
「良かった。危うく撃つところだったわ」
「焦ったー」
「ついさっきまでオオカミとヤりあってたから、増援かと思ってしまったわ。ごめんなさいね」
「結果的になんともなかったんだし、気にしないでよ。……ところでさぁ」
北都はライラを探していることを話すと、セレンフィリティとセレアナもライラを探していた時にオオカミに襲われたのだと教えてくれる。
四人は一緒にライラを探す事になり、四人固まって山を登り始めた。
◇ ◇ ◇
今まで根回しに奔走していた
瀬山 裕輝(せやま・ひろき)。
「うーん、今のところ封印を解く邪魔をするやつはおらんみたいやなぁ。さて、どないするべきか」
しばらく思想に浸る。
「……ライラの所に行くよか、全てが集まる封印地に居た方がええな。そこで妨害するやつが出てくるかもしれん」
裕輝は最終的に来るであろう、フェリクスの封印地を目指す事にした。
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