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リアクション
〜 最終日・午前11時 学園内・カフェテラス 〜
「ヤクモさん、紅茶のおかわり、いる?」
「大丈夫です、教えてもらったオススメが美味しくて……ちょっと食べ過ぎちゃったかも」
ポットを手に取り、話しかける清泉 北都(いずみ・ほくと)の言葉に恥ずかしそうにヤクモは返事をする
昨日の喧騒と代わり、リオン・ヴォルカン(りおん・う゛ぉるかん)と共に彼が用意してくれた昼食とデザートは申し分なく
カフェテリアの時間は、静かに穏やかに過ぎていった
午前中は予定通り、彼女の2回目の検査が行われた
覚醒時に行われたひと通りのスキャニングやチェック作業が行われ
ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)や林田 コタロー(はやしだ・こたろう)が映し出されたデーターを真剣に検証している
そんな姿を眺めながら元々の服に着替えているヤクモを雅羅が優しく気遣うが
当のヤクモは、数日前の不安げな姿と変わって、穏やかに全ての作業を受け入れていたようである
詳しい見解と結果は午後に遺跡で……という話で別れ、こうやって早めに昼食を取ることにしたのだが
彼女のことを気遣ってか、今日は様子を見に来る者もなく、こうして静かな時が過ぎている
まぁ、あまりに穏やかすぎて、逆に雅羅自身は心配になっているのだが
(肝心な時って……ホント、どう声をかけたらいいかわからないものね)
「大丈夫ですよ、雅羅さん」
「あ、いや、その………」
このように、心の聞かれたようなタイミングのヤクモの言葉に戸惑う始末である
柄にもない彼女の様子に、くすくすと笑ってヤクモは言葉を続ける
「そんなに気にしなくても、結果が変わるわけじゃありませんから
皆さんが大丈夫って言って下さってるんだし……ここで不安になるのは失礼だってわかってます
昨日までと同じで構いませんよ、私は大丈夫です」
「あ、うん……わかった」
彼女の静かな佇まいに、思わずその顔を覗き込む雅羅
別段何か変わったわけではないが、すっかり落ち着いた物腰のようである……人はかくも成長するというものか
狼狽えすぎですよ……と隣で窘めるようなアルセーネ・竹取(あるせーね・たけとり)の視線にも観念し、言葉を続けた
「いい結果、でるといいわね」
「………はい」
そう返答し、ヤクモが眺める窓の外には、目覚めた時と同じ青い空が広がっていた
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「気をつけてね、僕は君が元気でいられることが一番だって思ってるから」
「ヤクモさんにはまだパートナーはいらっしゃいませんが、皆さんが色々教えてくれますし、支えてくれます
今は不安かもしれませんが、きっと大丈夫です……私もこうして生活出来ているのですから」
共に手をとって見送る北都とリオンの言葉に頷くと
山葉 涼司(やまは・りょうじ)そして山葉 加夜(やまは・かや)の迎えとともに、ヤクモ達は遺跡に向かった
【ロータス・ルイン】……そこにあった水晶のスイレンを祀る祭壇をめぐって色々あった遺跡
ヤクモや加夜にとって、直接の面識はないのだが
その件と今回、どちらにも関わっている雅羅は感慨深げに、それがある森の入口を眺めていた
「ここは変わってないわね……まさかここに再び足を運ぶことになるとは思わなかったけど」
「そうですね、でも……そのきっかけが新しい人との縁になったのですから、良かったじゃありませんか」
「そうね、ある意味……あの時のみんなの願いがかなったようなものかもしれないものね」
アルセーネの言葉にクスリと笑うと、雅羅はヤクモに手を差し伸べる
「行きましょ。大したものはここにはもう無いけど……あなたを導くものがある気がする」
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「やっほ、久しぶりヤクモちゃん!元気だった?」
「昨夜はどうも、今日も1日よろしくね」
林道を程なく行くとルカルカ・ルー(るかるか・るー)と霧島 春美(きりしま・はるみ)と遭遇した
どうやら案内役として待っていてくれたようである
よく見ると、隣に新しい人影が二人立っているのが見える
今まで出会わなかった新しい顔に興味深げにヤクモが覗いていると、それに気がついてルカルカが口を開いた
「あ、今日の遺跡の案内兼ボディーガード、本人たっての希望でね……ほら自己紹介」
「わかってるよ……はじめまして御凪真人です、よろしく」
「弥涼 総司だ、よろしくな」
御凪 真人(みなぎ・まこと)と弥涼 総司(いすず・そうじ)が続けて挨拶をする
真人はともかく、総司のいつにないシンプルなリアクションに雅羅が目を丸くする
「……それだけ?随分普通じゃない?いつものあなたから想像つかないんだけど?その大人なテンション込みで」
「俺だってこういう時はあるさ……まぁ、何事も彼女をよく知らないと始まらないし……まぁ借り返しみたいなモンだし」
「ははぁ〜♪」
この遺跡にまつわる彼の一件を思い出し、ニヤリとする雅羅
バツが悪そうに先に進む総司を見て、意外な一面に驚く反面
『……絶対ヤクモの胸見て素になったな』とも疑う彼女である
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遺跡の前にたどり着くと、一層多くの人達と遭遇することになった
白波 理沙(しらなみ・りさ)・チェルシー・ニール(ちぇるしー・にーる)・白波 舞(しらなみ・まい)の三人が
パートナーの真人の姿を見つけると、嬉しそうに駆け寄り、順にヤクモに自己紹介していく
「何かあった時は私達に任せてね、今日一日、安全は私達が保証するから!」
「きっと自分の過去が分からないというのは不安だと思いますわ
早くヤクモさんに安心して『自分』を取り戻してしただきたいですわね」
理沙とチェルシーの続けての元気な言葉に笑顔で頷くヤクモ
だが返答するより先に、新たな一団が彼女の側にやってきたので、そちらの挨拶を優先することにする
エース・ラグランツ(えーす・らぐらんつ)と、その仲間達である
「はじめまして、エース・ラグランツと申します、隣にいるのはメシエ・ヒューヴェリアル、そして……」
「自己紹介くらい自分で出来ますわ!
はじめましてヤクモちゃん、リリア・オーランソートです、この二人が何かデリカシーのない事言ったら言ってね」
「随分な言葉だな、リリア」
リリア・オーランソート(りりあ・おーらんそーと)の言葉にメシエ・ヒューヴェリアル(めしえ・ひゅーう゛ぇりある)が不満気に返答する
「私は自分の探求意志に忠実なだけだ
【機晶姫】には、必ず造り手がいる。全てのそれは作成者の意図を持って造られた存在なのは明白だろう?
だからヤクモにも作成者がいたし、その作成者の意図(願い)があって造られた物であるはずだ
それを私は知りたいだけだ」
「俺も同感だ、でも大事にヤクモさんが仕舞われていた様子だから、とても大切にされていたんじゃないかと思う
悪い結果は無いはずだろう?」
「……まぁ、それはそうなんですけど、エース」
正論であり、彼ららしい直球な言葉に困った顔で返答するアルセーネ
かくも知に忠実な男性とはこういうものかと思いつつも、言っていることは間違ってはいないので何とも反論できない
加夜も心配そうにヤクモの手を握っているなか、メシエの言葉が続く
「私にとって機晶姫は兵器であり道具だけれども。そう思っていな人も多い事は理解しているさ
記憶が欠落しているという事は、当初の製作目的はもう達成していて……」
「はいはい、ストップ!言いたいことはわかるけど、流石にそれは今言うことじゃ……」
見かねた雅羅が話に割って入ろうと、言葉とともに前に進み出た時……
全く予想できない方向から現れた新客によってそれは達成された
「あ〜飛んでった〜!よ〜け〜てぇ〜〜〜〜〜〜!」
言葉とともに、何やらくるくると廻って彼女たちの前に飛んでくるヒモ状の何か……その正体を知り、女性陣が固まる
「ちょ……蛇!?」
「あ〜【ギフト】っちゅうオレのペットですわ、爬虫類っていいよネ☆
いやいや武器じゃないですよ、するわけないじゃないですか! もったいない!」
「………あいっかわらず、絶妙の空気の読み具合で一番空気の読めないことするわよね、あなた……何のつもりよ?」
呆れ半分【乙女の嫌いなものワースト5】内にランク・インする産物の使用に怒り半分な感情で
雅羅が物凄く深淵からのため息とともに、現れた人物に呼びかける
戻ってきた爬虫類を絶妙にキャッチしながら瀬山 裕輝(せやま・ひろき)は【キラッ☆】とポーズとともにウィンクする
「そりゃもちろん、彼女を安心させたい、と思ったか…!」
あいかわらすのマイペース返答であるが
それでも女性陣の一斉の殺気と攻撃態勢に、身の危機を感じて元凶アイテムをしまうあたり、彼も成長してるらしい
「いやうそうそ、ちょっとしたメリケン・ジョークぢゃん?
ちゃんとします、ちゃんとしますよ? えぇ今から! で、そっちが噂の気になるあの子?
で、自爆ボタンは何処にあるん?」
「……ないですわよ、そんなの」
と、アルセーネ
「いやいや、どーせアレやろ。背中押したら何か展開してメダル的なん出てくるんとちゃうん? どうや」
『それメダロ○トだっての!』
なぜかマニアックな返答にハモるルカルカと春美
「アレやな。斜め四十度で殴ればきっと記憶も……」
『古いテレビじゃないから!!』
理沙・チェルシー・舞が仲良くユニゾンする
「じゃああれや、実は魔界の子供で王様を決める戦いに……」
「ザケル!!」
「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」
雅羅の叫びとともに、強制されて真人が仕方なく【サンダーブラスト】を放つ
結果はともかく、毎度毎度で全てのキャラをノリ良く崩壊させる固有結界の力に、ほとほと感心する彼を含む男子陣である
「………あっれ、おっかしいなー、何でこーなったんだろーなー」
プスプスと煙を放ちながら、当の【システム外スキル】保有者は白々しく言葉を吐いたところで
ようやく彼の【一応】のパートナーが森の中から姿を表した
「あ〜あ、なんか人にくっついてきた気配がしたと思ったら
すみません、その生ゴミ、自分のです、すぐ始末します……本当に申し訳ない」
いそいそと、どこからともなく用意した黒のゴミ袋に【かつてヒトだった契約者】を詰め込むパートナーらしき人物
その容姿に何かを感じ、ヤクモがようやく口を開いた
「あの、すみません!ひょっとして……」
自分の容姿のことを聞いている事に気が付き、ようやく彼……ヘンゼル・オルバーツ(へんぜる・おるばーつ)が彼女の方を見た
「自分の事ですか?……ええ、あなたと同じ【機晶姫】です。男性体ですけどね
あなたに興味があってあなたに会いに来たんですよ、ちゃんと手続きは済んでます、このゴミは違いますけどねっ!」
そう言って投げた黒いゴミ袋は天高く舞い上がり、昼の空の星になったようだった
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「ああ、あなたがヤクモさんですね?
はじめまして、フレンディス・ティラと申します」
すっかり乱れた場を仕切りなおすのと、リリアが無粋な連れに説教をしたいと願いでたのもあり
早めに遺跡に来たのではあるが、ちょっと休憩を取ろうという話になり、ヤクモ達は林道を歩いていた
実は同行を望んでいる連れがいる……というヘンゼルの案内について来てるのである
10分ほどの林道を越え、遺跡の裏の野原のようなスペースにたどり着くと
フレンディス・ティラ(ふれんでぃす・てぃら)が連れとともに待っていて、上の挨拶に至ったのである
「私自身もあなたの事は伺って案じていたんです……ただ大勢で動くのもどうかと迷ってはいたのですが
この子がどうしても会いたいって言うので、ヘンゼルさんとご一緒する事にしたんです」
フレンディスの言葉に、傍らにいる【獣人】の少年……忍野 ポチの助(おしの・ぽちのすけ)が元気にヤクモに歩み寄る
「そこの機晶姫!この優秀なハイテク忍犬の僕が一緒に行動してあげましょう!
ありがたく世間を知るといいのですよ!……ぎゃん!」
「初対面なんだからもう少しちゃんとした物言いができねぇのか、この駄犬」
「初対面のヒトに暴力を見せるのも違うと思います!このダメ吸血鬼!」
いきなりベルク・ウェルナート(べるく・うぇるなーと)とぎゃあぁぎゃぁと喧嘩をはじめるポチの助
一方のフレンディスの方が【ほほほ〜本当に仲がよろしくて】という風情で見守っているので、誰も止めはしないようだ
とりあえず、ろくに紹介になってない現状にヘンゼルがすべてを締め括ることにした
「あの少年もああ見えて技術職なので、あの子なりにあなたの事に興味があって案じてるようです
自分も故あって記憶が無い……自分の場合は完全な破損なのですが、自分探しの最中なのです
だから、少しでもあなたにあって、自分の道標にしたかった……自分の都合で恐縮ですが、そう思ったのです
今日が貴重な日なのは知ってます、でも邪魔はしませんからよろしければ……」
「僕からもおねがいなのです!さぁあちらでお話しましょう!」
ヤクモの返答を待つ間もなく、ポチの助が彼女の手を引いて木陰の一つに移動していく
同行していた理沙やチェルシーに促され舞と真人もそれに続いた
「しかし、ポチの野郎が積極的にあーゆー事するたぁな」
そんな一行の姿を見送り、ベルクが腕を組みながらつぶやくのを微笑みながらフレンディスは見つめる
「ふふ。マスター、お気づきですか?
普段からあの子…ポチは滅多に人の姿になりたがらないのですよ
家に居る時もお勉強をする時以外はずっと犬の姿のままなのです」
「そういや、そうだっけ?」
「ええ、あの子なりに理由があるのかもしれませんが、推測はついておりますので恥ずかしながら私からはお伺い出来ず…
ですから、あのようにお友達になれそうな方の前で人の姿になるのは珍しくて…大変喜ばしい事なのです
このまま、ヤクモさんといいお友達になれるといいのですが」
どこまでも仲間を案じる、フレンディスのいつにない饒舌な言葉を黙って聞くベルク
(まぁ、その分俺は邪魔が入らずフレイと一緒に居れるから歓迎するんだがな)
……どうやら、傍らのパートナーはどこまでも彼女一筋なようである
「さっきはあんな話になったけど、まぁ、ゆっくりと思い出せればいいんじゃない?
ここ数日は、不安だったりはしなかったんでしょう?」
一方の木陰、ヤクモを取り囲む面々で話に花が咲く中、理沙が先ほどの続きとばかりに口火を開いた
舞も彼女の意見に同意なようで会話に続く
「んー、私も封印される前ってあまり覚えてないけど今は特に困ってないしねぇ…
名前だって理沙が付けてくれたんであって、元の名前分からないし記憶が無い方が幸せかもしれないけどね」
「確かに舞さんはそうかもしれませんけど……自分の過去が分からないというのはやっぱり不安だと思いますわ
早くヤクモさんに安心して『自分』を取り戻してしただきたいですわね」
「でもチェルシー、、記憶とはその人の人格形成などにも影響します
記憶が戻った時、どうなるか判らないし、今までの通りにはいられない事だってありますよ
そもそも、忘れてるのではなく、無いという事だってあるんですから」
チェルシーの言葉に対する真人の返事に、ヘンゼルが無言で頷く
仲間同士で様々な意見が交錯する……そのことが面白くて、ついついヤクモは夢中で彼らの話を聞いていた
「何はともあれ、成り行き任せな感じなのが悔しいですね、結果がどうあれ、先に進む道さえ決まればいいのですが」
「それを今日決めようって話なのよ、真人
私達にできる事は、一番不安定なそんな瞬間を全力で守ってあげる事、何があってもヤクモは守るからね!」
理沙の言葉に全員が頷く中、迎えに来た雅羅と春美、加夜が姿を見せた
「はいはい、盛り上がりの所申し訳ないけど、こっちの準備も出来たそうよ、戻って〜!」
「ヤクモさんは私達が一緒しますから、みなさんは先に戻っていてください」
雅羅と加夜言葉に全員が立ち上がる
そんな中、足についた葉を落としながら、真人がヤクモの手を取り、最後に祈りの言葉を届けた
「願わくば彼女の過去と未来に幸、多からん事を願います」
「流石に最期の日は、あなた以上にみんな色々考えちゃうみたいね、大丈夫?」
「ええ、本当に皆さん、私の事を考えてくださって……有難いです、さ、行きましょう」
雅羅の言葉に苦笑とともに言葉を返すヤクモ
今までのやり取りを静かに胸の中で反芻するように、指につけた水晶の指輪を大切そうに見つめたあと、森へ向かって歩き出す
だが、それを穏やかに返す言葉があった
「でも、そろそろ私も聞きたいかな?あなたがどうするのか
ホントのところ、もう記憶が戻ってるんでしょう?ヤクモさん」
春美の言葉に、進みかかったヤクモの足が止まる、その表情が見えないままに彼女は春美に問いかけた
「どうして……そう思うんですか?」
「全体的な雰囲気……ってのもあるけど、具体的には、指輪かな?
昨日までは寮に忘れる位無頓着だったのに、今日はそうやって大事そうに持っている
それに気づいてる?……微妙に口調も違うのよ……特に【あたし】が【私】になっているあたり」
そこまで聞いて、ずっとヤクモと共にいた雅羅と加夜も驚きの声を微かに上げる
当のヤクモは少しのあいだの沈黙の後……観念したように振り向いた
『流石ですね、私自身も気が付きませんでした』
その表情には、今までのあどけない彼女とは違った、深い憂いを湛えた【女性】の顔があった
『正解……と言いたいところですが、ほんの少しだけに違います
私の名は【オモイカネ】……彼女の休眠中の管理と情報統制を任された、今で言うAIになります』
彼女の言葉とともに、何かが動き出すのを予期したかのごとく、風が森の木々を撫でていった
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